政府は春の叙勲受章者4064人(うち女性318人)を18日付で発表した。九州7県からは計431人が選ばれた。東日本大震災の影響で発表が延期されたため、4月29日にさかのぼって発令する。受章者の年齢は同日現在。
今回最高位の桐花大綬章は、海部俊樹元首相(80)が受章。俳優の浅丘ルリ子(本名・浅井信子)さん(70)、美術家の横尾忠則さん(74)、九州交響楽団首席指揮者の秋山和慶さん(70)=東京在住=らに旭日小綬章が贈られた。
旭日大綬章は、若林正俊元農相(76)、青山丘元文部科学副大臣(70)、石川嘉延元静岡県知事(70)、今井功元最高裁判事(71)、中川了滋元最高裁判事(71)に贈呈。瑞宝大綬章には金子晃元会計検査院長(73)が選ばれた。
元NHKキャスターの磯村尚徳元パリ日本文化会館館長(81)や、作家の三木卓(本名・冨田三樹)さん(75)らは旭日中綬章に決まった。
学術研究分野では、日本法制史の石井紫郎東大名誉教授(75)らが瑞宝重光章を受章。
医療・福祉の分野では、「ファミリーHP薩摩(旧薩摩病院)」院長の田中英世さん(79)=鹿児島県薩摩川内市=に瑞宝小綬章、特別養護老人ホーム「白梅荘」元施設長の真鍋享さん(77)=熊本県水俣市=らに瑞宝双光章が贈られた。
「人目につきにくい分野」では、元消防団長の福島宏一さん(70)=宮崎県延岡市=らに瑞宝双光章。博多人形師の松尾文夫さん(76)=福岡県大野城市=らに瑞宝単光章が贈呈された。
別枠の外国人叙勲は、26カ国・地域の59人(うち女性8人)。シンガポールのゴー・チョクトン元首相(69)が旭日大綬章に選ばれた。
=2011/06/18付 西日本新聞朝刊=