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民主党:小鳩「離脱」相次ぐ グループの求心力低下 不信任案騒動、傷深く

 民主党の小沢一郎元代表と鳩山由紀夫前首相のグループで、離脱の動きが相次いでいる。2日の内閣不信任決議案採決を巡る足並みの乱れなどが響き、両氏とも自らのグループ内での求心力を低下させている。

 鳩山グループでは牧野聖修前国対委員長代理が先月25日、五十嵐文彦副財務相が今月7日にそれぞれ離脱した。両氏とも旧民主党時代から鳩山氏と行動をともにしてきた中心メンバーだが、「鳩山氏の最近の言動にはついていけない」と周辺に漏らしている。昨年の党代表選で鳩山氏が打ち出した「小沢元代表支持」を巡ってグループ内に潜在していた亀裂が不信任騒動で表面化した形だ。会合の常連メンバーも約50人から約30人に減少した。

 小沢元代表を支持する「一新会」の13日の会合では、松木謙公前農水政務官がメンバー2人を名指しし「(不信任騒動後に)退会届を出したが、自分が説得して(届け出は)なかったことに落ち着いた」と説明し、緊張した空気が漂った。一新会のメンバーの津島恭一、梶原康弘、中野譲の各衆院議員らは独自にグループ横断の勉強会を発足させ、自立の動きを見せている。

 小沢元代表は13日から4日連続でグループ会合を開く予定で、引き締めを余儀なくされている。14日も東京都内の自宅に新人衆院議員約20人を集め「次の政権で誰を選ぶかが一番大事だ」と語った。【朝日弘行、葛西大博】

毎日新聞 2011年6月15日 東京朝刊

 

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