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2011年1月31日

会社名 エルピーダメモリ株式会社
代表者名 代表取締役社長 坂本幸雄
(コード番号 6665 東証第1部)
問い合わせ先 執行役員 福田岳弘
(TEL. 03−3281−1500(代))

PowerchipのPC DRAM生産品の全量購入を基本合意

Powerchipは自社ブランドのDRAM販売から撤退

エルピーダメモリ株式会社(以下、当社)と当社の生産委託先であるPowerchip Technology Corporation(台湾、以下、Powerchip社)は、従来Powerchip社が自社ブランドで生産・販売していたDRAMの全てを当社が購入し、エルピーダブランド製品として販売することで基本合意いたしました。今後早期の正式合意に向けて、協議を進めてまいります。

現在、当社はPowerchip社のパソコン(PC)向けDRAM生産量(300mmウェハで月産約8万枚)の半数を購入する生産委託契約を同社と締結しています。一方、Powerchip社は当社よりライセンスを受け、残り半数の生産分を自社ブランド製品として販売しています。これに加え同社は、当社との合弁会社であるRexchip Electronics Corporation (台湾 以下、Rexchip社)のDRAM生産約8万5千枚/月のうち、約3万枚を購入し自社ブランドで販売する権利を有しております。

正式合意後には、Powerchip社はこれらの能力に基づき従来どおり生産を継続しますが自社ブランドでの販売は今後行わず、当社がRexchip社における生産品の同社購入分を含む全てのDRAM製品の提供を受け、今後当社ブランド製品として販売いたします。

今回の合意により、当社は新たな設備投資を行わずにPC DRAMの生産能力を拡大することが可能となります。生産プロセスの微細化はPowerchip社が行いますが、同社のファブは当社の生産プロセス技術に合わせた装置を導入しており、比較的少ない設備投資額で最先端プロセスへの転換が可能です。

更に、DRAM市場では現在、スマートフォンやタブレットPCに搭載される低消費電力型のMobile DRAMの需要が急増しており、当社広島工場ではこの高付加価値製品の増産を進めていますが、そのためPC DRAMの生産は縮小しております。この縮小分を補い、PC DRAM市場における当社のプレゼンスを維持、向上させるためにも、Powerchip社への生産委託を拡大することは、非常に重要です。

Powerchip社は、当社向けのファンダリ(受託生産)を拡大するとともに、他の半導体製品のファンダリサービスと顧客ベースを強化することで、今後はファンダリモデルへの事業転換を図ります。また両社は、今後のPowerchip社の既存顧客のサポートについても、検討してまいります。

両社は、それぞれの事業運営の向上を図ることが可能となるこの度のウィンウィンの合意に共に満足しています。これにより、エルピーダは技術開発、マーケティング及び販売、Powerchip社は高い生産性と量産技術というそれぞれの中核事業により注力することが可能となります。今後も両社はこれまで以上に協力関係を強化し、顧客満足の向上を図ってまいります。

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