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節分 丸かぶり…今年は豪華「恵方巻き」

金粉入りも登場 願い事かなうかな?

 2月3日の節分に巻きずしを丸かぶりする「恵方(えほう)巻き」が、発祥の関西だけでなく全国的に定着してきた。具材を豪華にするなど、品ぞろえも多彩になっている。(経済部 豊田千秋)

 コンビニで恵方巻き人気に火を付けたのは、業界最大手セブン―イレブン・ジャパンで、1998年に全国販売を始めた。今年の新商品「よくばりサラダ恵方巻」(390円)は、カニ風味かまぼこなど女性や子どもに人気の具材8種を巻く。

 一方、ローソンとファミリーマートは高級路線だ。海鮮具材にこだわったローソンの「12品目の海鮮福巻」は680円で、「縁起物に質の良さを求める『プチぜいたく』志向がある。受験生に売り込みたい」という。

 コンビニでは予約販売が中心だが、スーパーでは当日販売が多く、一段と豪華な品ぞろえも目立つ。

 イトーヨーカドーの「具沢山!海鮮極太恵方巻」(2500円)は、イクラやウニが入っており、「コンビニは工場でつくるが、スーパーは店内で巻けるので鮮度を売りにできる」と強調する。イオンは、カズノコなど16品目が入った太巻き「開運恵方巻」(1380円)などを店頭販売する。

 さらに高級な逸品を求めるなら百貨店が良いだろう。三越日本橋本店は、高級すし店が金粉をまぶした恵方巻きを1万500円で予約販売する。高島屋東京店は、干支(えと)のウサギを描いた薄焼き卵で包んだ恵方巻きなど約80種類を並べる。

 一部の店で「試し売り」も始まっているが、コンビニ、スーパー、百貨店とも、本格的な店頭販売は2月3日までの数日間限定というところが多い。今年の恵方(縁起の良い方向)とされる南南東を向いて、好みの恵方巻きを食べれば、願い事がかなうかもしれない。

2011年1月19日  読売新聞)
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