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疾走!:千葉ロッテ荻野貴司日記 拡大版 清田選手が大当たり /千葉

 <スポーツちば>

 ◇きょう日本シリーズ第6戦

 6日の日本シリーズ第6戦で、頂点にあと一歩と迫る千葉ロッテマリーンズが、中日ドラゴンズとナゴヤドームで戦う。負傷で戦列を離れている荻野貴司選手が同期のライバルにエールを送り、荻野選手を見守ってきた実兄、千葉支局の荻野公一記者も感想をつづった。今回は拡大版でお届けする。

 ◇同期の活躍が刺激に

 千葉ロッテマリーンズが日本一に王手をかけた。僕と同期に入団した清田育宏選手は日本シリーズ通算6打点で、シリーズ新人最多打点タイ記録の大当たりだ。僕は秋季キャンプに参加中。鴨川の宿舎のテレビで、彼の活躍を見ている。

 彼は僕と同様、社会人を経てプロに入り、守備位置も同じ外野手。社会人時代から守備が良く、足も速く、パンチ力もあり、総合的にいい選手だった。

 その彼がロッテ入団を決意した時は「頑張ろな」「一緒に1軍で出たいな」と言葉を交わした。僕がシーズン前半戦に1軍で出場していた時、2軍で練習を積む清田選手と寮が同じで、気楽な話をたくさんした。彼は後半戦で1軍に定着。シリーズ中も「打ったよ」と電話をくれる。僕は「良かったやん」と喜ぶ。同期の活躍はうれしい。そして、できれば同じ舞台で一緒にプレーしたかった。

 秋季キャンプで他の選手とは別メニューで練習する。ジョギングをし、7、8割の力でダッシュを数本。室内練習場で筋力トレーニングもする。夜はひざに負担をかけないようプールに行き、クロールで全身の筋力を鍛えている。同期の活躍は刺激になる。【まとめ・荻野公一】

 ◇弟の悔しさ胸にプレーする選手

 2日、千葉マリンスタジアムでの日本シリーズ第3戦。四回2死満塁から清田選手の放った打球が、中堅手の頭上を越えた。走者一掃の三塁打で均衡を破り、勝利を引き寄せた。

 私は歓喜にどよめく右翼席で、清田選手の背番号1のユニホームを着た女性(27)に声を掛けた。偶然にも、彼女は清田選手の地元の鎌ケ谷市に住み、彼の友だちだという。「荻野選手のことをよく話してくれます」と、女性は言った。「荻野はけがで出られないけれど、あいつの分まで頑張るから、と」

 レギュラーになれるか、なれないか。プロ野球は実力のある者のみが生き残る厳しい競争の世界。弟も清田選手も同じ外野手で、ライバルだ。弟が出場できないのは悔しい。でも、弟の悔しさを胸に秘め、プレーしてくれる選手がいることを知り、兄としてうれしかった。切磋琢磨(せっさたくま)し、互いに力を伸ばしてほしい。【荻野公一】

毎日新聞 2010年11月6日 地方版

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