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【社会】イルカ漁、初の直接対話 和歌山県太地町で2010年11月2日 夕刊
日本のイルカ漁を批判した米映画「ザ・コーヴ」の舞台となった和歌山県太地(たいじ)町で2日、町側と反捕鯨団体のイルカ漁に関する意見交換会が同町公民館で開かれた。町側と反捕鯨団体による初めての直接対話が実現した。 意見交換会は、9月にイルカ漁が始まって以来、シー・シェパードのメンバーのほか、ザ・コーヴに影響を受けたとみられる欧米の活動家が次々と現地に訪れていることから、「町の立場を説明すべきだ」という住民団体「太地町のイルカ漁を考える会」が主催。町側も出席を了承した。 町側から三軒一高町長、三原勝利町議会議長、大隈清治くじらの博物館名誉館長や漁業協同組合関係者ら8人が出席。反捕鯨団体からは、シー・シェパード幹部のスコット・ウエスト氏ら欧米の活動家ら5人が出席した。 最初に、報道機関の質問に反捕鯨団体がこたえる形で進行。ウエスト氏はイルカ漁を否定することについて「伝統などは理解しているが、もう続けてはいけないものがある」と答えた。町側は、団体とのやりとりの中で「シー・シェパードは一方的な価値観を押しつけてくる」「映画は偏見に満ちている」などと反論した。 会場周辺では、警戒のため警察官多数が警備にあたり、ものものしい雰囲気だった。外国通信社も含め100人以上の報道陣が集まったが、主催者側が取材申し込み時に問題があったとして朝日新聞、毎日新聞、産経新聞など一部報道機関の入場を一方的に拒否。冒頭で主催者が「一部のメディアから妨害活動がありましたので、入れないメディアがあります」などと説明した。
当初出席予定だった「ザ・コーヴ」の出演者リチャード・オバリー氏は「町長側がメディアの自由な報道に規制をかけた」と訴える声明文を会場入り口で報道各社に配り、参加をボイコットした。 【ザ・コーヴ】 題名は「入り江」の意味で、古式捕鯨発祥の地である和歌山県太地町が舞台。イルカの保護運動をしているリチャード・オバリー氏らが出演、漁師がイルカを入り江に追い込み、棒を突き刺して漁をする様子などを隠しカメラで撮影した。3月の米アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞。日本での公開に当たり、抗議や街宣活動の予告を受けて一部の映画館が上映を中止した。 PR情報
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