(CNNGo)北海道の旭山動物園(旭川市)からタヌキのつがいがシンガポールへ渡った。
同動物園とワイルドライフ・リザーブス・シンガポール(ジュロン・バード・パーク、ナイト・サファリ、シンガポール動物園の運営主体)の提携に基づく飼育動物交換プログラムの一環としてシンガポールに寄贈されたタヌキ、「ポン」と「ポコ」は、年内オープン予定のテーマ・パーク、「リバー・サファリ」で公開される予定。
さまざまな民話にも登場し、日本では馴染み深いタヌキ。ふわふわの毛皮とボタンのような瞳が愛らしいが、その光沢のある毛皮は狩猟の対象となり、1928年までは商業目的で養殖されていた。今なお、タヌキが劣悪な環境で養殖され、しばしば生きたまま皮を剥がれているとの報告もあり、タヌキの毛皮をファッションから排除しようという世界的な運動もおこっている。
ポンとポコは、「川」をテーマにした「リバー・サファリ」パーク(総工費1億4000万シンガポール・ドル)の目玉となりそうだ。動物園とナイト・サファリの敷地(89エーカー)内に建設中の新パークには、既存エリアで飼育されている動物の一部が移される。観光客はボート遊びや淡水生物の展示、新たにやってきた動物鑑賞を楽しめる。
新パークが完成するまでの間、ポンとポコは新しい環境になれるために慎重に隔離飼育される。