民放ラジオ13局で作るIPサイマルラジオ協議会が15日、インターネット上でも地上波と同時放送する「IPサイマルラジオ」の試験配信をスタートさせた。若者のラジオ離れや都市部の高層ビルなどで生じる難聴取を解消するのが狙いだが、初日はアクセスが殺到し、サイトにつながらないなどの混乱が生じた。
同協議会に参加するのはTBSラジオや文化放送などの在京の7局と、毎日放送、FM802など在阪の6局。それぞれ放送免許で規定された首都圏の1都3県と関西の2府2県でしか聴けないシステムになっている。
同協議会事務局は「アクセス数が未知なところがあった。ユーザーの皆さんには迷惑をおかけしているが、(今年9月からの)本格運用に向け、十分検証したうえで対応したい」と話した。
毎日新聞 2010年3月15日 15時00分(最終更新 3月15日 16時05分)