• 英国
  • 01:14 12 Mar 2010
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  • 10:14 12 Mar 2010

王室

軍旗敬礼分列式(Trooping the Colour)とは何ですか?

英国女王の公式誕生日には、軍旗敬礼分列式(Trooping the Colour)という、色彩豊かな軍隊パレードが毎年催されます。

これは毎年6月に、セントジェームズ公園とホワイトホールの間に位置している、ロンドンの近衛騎兵練兵場において行なわれ、数多くの観光客やロンドンっ子たちが集まって、ザ・マルから公園までこの行事を見守り、さらに世界中で何百万人もの人々がテレビ放映を楽しみます。

この慣習は連隊の軍旗が戦いにおける再結集地として使われていた、17世紀のチャールズ二世の時代にまで遡ります。軍旗を先頭に立てた分列行進が毎日行なわれ、各自が自分の連隊の軍旗を認識できるようにしたのです。

軍旗は常に敬意を表すべきもの

軍旗は君主や戦没者のために尽くす象徴として、常に敬意が表されています。逆に、敵の軍旗を奪うことは、最大の誉れと思われていました。

若い士官にとって、軍旗を持つのは非常に名誉なことです。それは歴史的に、最も勇敢な旗手だけが、戦いのときに連隊の軍旗を持つことを任せられたからです。現在は、教練や儀式をしっかりと務めている、健康な少尉が持つようになっています。

近衛師団の連隊

近衛歩兵連隊、近衛騎兵隊、国王連隊という近衛師団の中から、訓練を積んで万全の体制を整えている連隊の兵がパレードに参加します。

行進できるのは一つの軍旗だけであり、グレナディア、コールドストリーム、、スコッツ、アイリッシュ、ウェルシュという5つの近衛連隊が毎年順番に担当します。

中止になった1955年を除くと、女王は即位してから毎年この行事に出席しています。1987年まで、女王は軍旗が行進する連隊の制服を着用して、片鞍乗りをしました。現在は馬車に乗り、英国陸軍総司令部の前の台座で儀礼空砲を受けます。

一団となったバンド

パレードは女王による閲兵で始まり、それに引き続いて軍旗が楽団と共に行進します。楽団の中には、馬に乗っている者もいれば、歩いている者もいます。楽団は女王がザ・マルを通って、バッキンガム宮殿に戻る際に演奏をします。

式典後に、王室ご一家が宮殿のバルコニーに集まり、英国空軍による儀礼飛行を見ます。

一般席の切符入手も可能

行進を見る席の多くは、様々な高官や首脳のために割り当てられますが、一般の人々も切符を入手することは可能です。毎年1月と2月に申し込んだ人々の中から、くじ引きで選ばれます。

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