札幌地検、北教組幹部ら４人逮捕　小林議員側に１６００万円

　昨年８月の衆院選をめぐり、民主党の小林千代美衆院議員＝北海道５区＝の陣営に１６００万円を不正に提供したとして、札幌地検は１日、政治資金規正法（企業・団体献金の禁止）違反の疑いで、北海道教職員組合（北教組）の委員長代理長田秀樹容疑者（５０）＝札幌市西区＝ら４人を逮捕した。

　小沢一郎幹事長の資金管理団体の収支報告書虚偽記入事件や鳩山由紀夫首相の実母からの資金提供で民主党に逆風が吹く中、支持母体の労組からの資金をめぐる事件が新たなダメージになるのは避けられない状況。野党側は「三大疑惑」（大島理森自民党幹事長）として徹底追及する構え。小林氏らの参考人招致も要求する方針で、３日から参院に舞台を移す２０１０年度予算案審議の焦点の一つになりそうだ。

　長田容疑者のほかに逮捕されたのは、北教組書記長小関顕太郎容疑者（５４）や、衆院選で小林氏陣営の経理担当だった自治労北海道財政局長木村美智留容疑者（４６）ら。長田容疑者は選対委員長を務めた。

　長田容疑者らの逮捕容疑は、２００８年１２月から昨年７月にかけて４回にわたり、計１６００万円を小林氏陣営に提供した疑い。木村容疑者は同額を受け取った疑い。