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中国の民主化活動家・劉暁波氏の懲役11年が確定 控訴審判決

2010.2.11 17:58
劉暁波氏の控訴審判決後に判決文を報道陣に見せる妻の劉霞さん(右)=11日、北京市内(共同)劉暁波氏の控訴審判決後に判決文を報道陣に見せる妻の劉霞さん(右)=11日、北京市内(共同)

 【北京=矢板明夫】中国共産党の一党独裁体制の廃止を求める文章「08憲章」を起草したとして、国家政権転覆扇動罪を問われた中国の著名な民主化活動家、劉暁波氏(54)に対する控訴審判決が11日に行われ、北京市高級人民法院(高裁)は懲役11年、政治権利剥奪(はくだつ)2年とした1審判決を支持し、劉氏の控訴を棄却した。中国は2審制のため、劉氏の判決は確定した。 

 この日の裁判は欧米の大使館関係者や外国メディアの傍聴が認められなかった。判決を受け、北京の米国大使館や欧州連合(EU)は直ちに遺憾の意を表明し、中国政府に対し劉氏の即時無条件釈放を求める声明を発表した。

 劉氏は大学講師だった1989年春から民主化運動にかかわり、同年6月の天安門事件後に投獄された。釈放されたあとも自宅で軟禁され続けたが、文筆活動を通じて民主化を訴え続けた。「08憲章」が発表される直前の2008年12月に身柄拘束された。

 劉氏の逮捕に対し、故毛沢東主席の秘書、李鋭氏(92)など複数の共産党古参幹部が「言論の自由を保障した憲法に違反している」と政府に公開質問状を出すなど、党内の改革派からも反発の声は出ている。

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劉暁波氏の控訴審判決後に判決文を報道陣に見せる妻の劉霞さん(右)=11日、北京市内(共同)
劉暁波氏の控訴審判決後、報道陣の質問に答える妻の劉霞さん=11日、北京市内(共同)
劉暁波氏の控訴審判決を受け、北京の高級人民法院前で声明を発表する米国の外交官=11日(共同)
劉暁波氏

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