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福いただき 恵方巻き (無言で食べてね)

2010年02月03日

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三越松山店では洋菓子の「恵方ロール」も販売する=松山市一番町3丁目

◇ケーキ・サンド 変わり種も登場
 「一味違う」競う百貨店

  3日の節分に恵方(縁起のよい方角、今年は西南西) を向いて無言で太巻きずしをかぶりつくと、福が来るとされる「恵方巻き」 の商戦が過熱している。松山市内の百貨店では、昔ながらの太巻きずしに加え、ロールケーキやサンドイッチタイプなどの変わり種の恵方巻きも販売する。お気に入りの恵方巻きを見つけ、福を呼び寄せてみてはいかが――。(松山尚幹)

  恵方巻きを節分に食べる風習は、江戸時代の大阪の商人の間にあったとされる。1990年代からコンビニエンスストアなどが恵方巻きの販売を始め、その後、全国に広まった。

  三越松山店(同市一番町3丁目) によると、県内でもここ数年、新聞やテレビで紹介され、節分に恵方巻きを食べる行事が定着してきたという。同店では、「恵方巻きは食べたいが、巻きずし1本は食べきれない」という女性の声や「あまりおすしが好きではない」 といった人のニーズに応え、バラエティーに富んだ恵方巻きを初めて大々的に用意。3日は、食品売り場の約10店が約40種類を店頭に並べる。

  ピンク色が愛らしい「縁起巻き」 (444円) は、女性向けのハーフサイズ。のりの代わりにエビのすり身で作ったシートで、すし飯やサーモン、マグロを巻いてある。子どもに喜ばれそうな「えびフライ巻」 (420円) は、エビフライ、カニかま、レタスなどが巻かれている。

  ユニークなのはロールケーキの恵方巻きだ。「恵方ロール」 はチョコレート、木イチゴ、抹茶の3種類のうち2種類が入ったセット(789円) や、黒豆ときなこクリーム、イチゴとキウイと生クリームの2種類(各630円) も用意する。

  ツナやハム、チーズなどの具材をパンで巻いた「恵方巻サンド」 (2本入り504円)もある。

   三越松山店の食品担当、渡辺晃成(みつまさ) さん(41) は「いつもとはひと味違った恵方巻きを、家族みんなで楽しんでもらえたら」 と話した。

  一方、いよてつ高島屋(同市湊町5丁目)は3日、アナゴやエビ、カニかまなど12種類の具材が入った「うず潮巻」 (1340円) や、もち米を使ってモチモチとした食感が楽しめる「吉方巻き」 (682円) などの太巻きずし約3千本を用意する。太巻きずしとそっくりに、竹炭パウダーを使った黒いスポンジケーキで白あんやヨウカンを包んだ和風ロール「吉方巻き」 (630円) も限定販売する予定だ。

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