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来春、3車体連結車両運行へ 富山地鉄

2009年06月10日 08:20

来春、3車体連結車両運行へ 富山地鉄

富山地鉄が導入を計画している3車体連結型車両と同型の豊橋鉄道=愛知県豊橋市

 富山地方鉄道(本社・富山市桜町)は、富山駅南の路面電車に県内で初めて3車体連結の車両1台を導入する。騒音や振動が小さく、バリアフリーに対応した新型低床車両(LRV)で、来年3月の運行開始を目指す。県と富山市が公共交通活性化を目的に6月補正予算案に補助金を計上した。

 同社の使用している路面電車17両はすべて1車体型。老朽化が進んでおり、車両の更新と利便性向上のために新型導入を計画した。県内では富山ライトレール(本社・富山市)が2車体連結型、万葉線(本社・高岡市)が1車体型と2車体連結型を運行しており、3車体連結型はない。

 富山地鉄が導入を予定しているのは豊橋鉄道(愛知県豊橋市)と同型の路面電車。両端の車体に台車があり、台車のない中央の車体は浮いた状態になっている。乗降部の高さは地面から35センチ。全長は約16メートルで、地鉄の車両(約13メートル)とライトレールのポートラム(約18メートル)のほぼ中間の大きさになる。富山地方鉄道営業部技術課は「カーブに問題はなく、スムーズな走りが期待できる」と話す。車両は1台約2億5000万円。県と富山市は、それぞれ8分の1に当たる3125万円を6月補正予算案に計上した。富山地鉄は国土交通省の「地域公共交通活性化・再生総合事業計画」の認定も視野に入れる。

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