ページ内を移動するリンクです。

本文ここから

街に映える白と銀 富山・環状線の電車搬入

2009年11月12日 13:56

街に映える白と銀 富山・環状線の電車搬入

搬入された路面電車・環状線の新型車両=富山地鉄南富山車両基地

 富山市中心部で12月下旬に開業を予定している路面電車環状線の車両「セントラム」が12日、富山市大町の富山地鉄・南富山車両基地に搬入された。富山ライトレールと同型の低床車両を白、銀にそれぞれ塗装した真新しい車両がお目見えし、市路面電車推進室の職員や近隣住民らが作業を見守った。残る黒色の車両を20日までに搬入し、今月下旬から環状線区間で試運転を始める。

 1編成は車両が2両連結されており、全長18・4メートル、幅2・4メートル。中心市街地の景観に調和するよう、導入する3編成を白、銀、黒の落ち着いた色にした。製作した新潟トランシス(本社・東京)の工場がある新潟県聖籠町からトレーラーに載せて運搬。午前9時から白色の車両の搬入が行われ、クレーン2台で基地内の軌道に下ろした。2両を仮連結した上で車庫に運び、パンタグラフなど部品を取り付けた。午後は銀色の車両を搬入した。

 環状線は丸の内交差点から西町交差点までの約940メートル区間に軌道を新設し、既存の軌道と結ぶことで路面電車を循環させる。時計の反対回りに走り、1周は約20分。乗客が多い昼間は10分間隔、早朝や夜間は20分間隔にする予定。「上下分離方式」を採用し、基盤整備など「下」は市、運行の「上」は富山地鉄が行う。総工費は約30億円。

北日本新聞ご購読の申し込みはこちらから

ページの先頭へ移動