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  • 普天間代替、鹿児島の島が浮上 防衛相、地権者と接触

     米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり、防衛省内で日米合意のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)に代わる候補地の一つとして鹿児島県・馬毛島(西之表市)を検討していることが分かった。複数の政府関係者が4日、明らかにした。北沢俊美防衛相が既に島の地権者と接触し、省内に調査を指示した。

     ただ米側は物資や兵員を空輸する滑走路とヘリポート、地上部隊、訓練施設の機能が近接していなければ基地機能を満たさないとしている。米海兵隊の地上部隊はキャンプ・シュワブやキャンプ・ハンセン(金武町など)に駐留。訓練場も沖縄県北部にあり、普天間飛行場だけを馬毛島に移設することには否定的とされ、実現の見通しは立っていない。

     馬毛島は2006年から、米軍厚木基地(神奈川県)の空母艦載機が東京・硫黄島で暫定実施している陸上空母離着陸訓練(FCLP)の場所として日本政府が水面下で検討したが、騒音問題などを懸念する地元の反対で頓挫している。

     移設するには地元の了解のほか、補給基地など関連施設も備える必要があり、移設までのハードルは高い。日本政府内でも「実現性は極めて低い」と否定的な見方が強い。

      【共同通信】