キャラクター原案：羽海野チカアニメーション制作：プロダクション I.G

東のエデン劇場版 I の作画作業が大詰めを迎えております。

山積みのカット袋......。

総作画監督の中村悟さんの修正が入った原画が次々動画作業に入り、美術監督の竹田悠介さんからは、続々美術ボードが上がってきております。

そう――もうすぐ劇場版が"映像"になる！

怒涛のラッシュチェックがいよいよ幕を開けようとしております！

早く見たい――浮かれた気分を自重しつつ、今は竹田さんの美術ボードを、中村さんの総作監修正原画をパソコンに取り込みながら（あくまで仕事です！）、ニヤニヤしている私こと春日晴男でありました......。

現場は劇場版 II の作画作業も始まっております。

毎回この言葉を繰り返すのは本当に心苦しいのですが......。

みなさまもうしばらくお待ちください！

それではノブレス・オブリージュ。

過日。ヤングアニマルの発売日。

私こと春日晴男、開店と同時に書店に駆け込み、すかさずヤングアニマルを入手。

水着のお姉さんの表紙に一抹の恥じらいを見せながら数冊購入。

巻中のカラーページをめくると......。

羽海野チカ先生の第二弾ポスターが公開されております！

これはスタジオに貼られた第二弾ポスター。
ヤングアニマルに掲載されているポスターは、ぜひ本誌をお手にとってご覧ください！

さて、羽海野チカ先生のポスターと言えば、第一弾ポスター制作時、メリーゴーランドのキービジュアルから、TV版のラストシーンのヒントに繋がった、という経緯があります。

今回の第二弾ポスターも、現場のスタッフに刺戟を与えております！

動画スタッフの女の子は、ポスターの滝沢さんを眺めてうっとりしたため息をつくほど......。

私こと春日晴男も、こんな素敵な滝沢さんになら、ズボンを差し出してしまいます！

この第二弾ポスターは劇場などで貼り出される予定になっておりますので、お楽しみに！

それではノブレス・オブリージュ。
みなさまが劇場版でも救世主たらんことを。

iPhoneをお持ちの皆様はすでにご存知のことかと思いますが......。

去る9月24日、「セカイカメラ」というアプリ（無料でダウンロードできるiPoneソフト）が発表されました！

そこには板津師匠の言う新たな可能性世界が広がってるではありませんか！情報がいっぱいです！

このセカイカメラ、「東のエデン」サイトのように、ネットと携帯カメラを同期させて、レイヤー（「セカイカメラ」ではタグと表現）を書き込むことができるんです。

私こと春日晴男、さっそく「東のエデン」というレイヤー（エアタグ）を書き込んでおいたところ、打ち合わせ中に「セカイカメラ」を使ってスタッフと話しをしていた神山健治監督が、そのエアタグを見つけて下さったようです......フフフ。

さて、9月30日に発売となりました『東のエデンDVD＆Blu-ray VOL.3』。

この初回特典についてくるアナザーストーリーでは、本編では語られなかった「東のエデン」サイトの詳しい機能と、その顛末が語られます。

「セカイカメラ」と「エデンサイト」。

比較してみるのも一興かと！

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも救世主たらんことを。

先週、『東のエデン劇場版Ⅰ The King of Eden』の編集作業が終了しました。

本来、実写における編集とは、撮影した映像を、監督の意図に沿って、映画の時間軸上に並べてゆく作業を指します。

アニメーションの場合、勿論全て映像が完成された上での編集が理想なのですが、厳しいスケジュールで制作している「東のエデン」では、そうはいきません......。現在アニメーターの方々から上がっている線画を映像化し、監督が、完成画面を想像しながら、編集をしてゆくのです。

この編集作業の前には、アフレコ台本が製本されます。

監督は、アフレコ台本を片手に、右の目で画面を、左の目で台本を読みながら（！）、キャラクターの台詞や、カット・シーンの間をチェックしてゆくのです。

編集作業上で発生した無数の修正や追加項目は、アフレコ台本に書き込まれ、後に各スタッフに伝達されます。

全神経を集中させ、約六時間ぶっ通しで編集作業に挑む神山健治監督と編集の植松淳一さん。作業にのめり込み、所謂「ゾーン」に入ったお二人の会話は、スタッフがその思考に追いついていくのがやっとなほど......。

編集室から戻ってきた神山健治監督はまるで、試合を終えたアスリートが如く、疲労の色をにじませておりました。

しかし、神山健治監督はこの後、短い食事を挟み、深夜三時まで絵コンテ作業をこなしたのでした......。

このように現場では、不眠不休で制作作業が進んでいます。
一歩一歩の歩みが、劇場版完成へと続いていると信じて......。

皆さま、劇場公開までもうしばらくお待ちください......。

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも救世主たらんことを。

皆さん、東のエデンプロファイルブックはご覧になられましたでしょうか？

東のエデンプロファイルブックは、現場取材から得られた情報から、東のエデンのキャラクターや物語の背景を掘り下げていこうという情報満載のムック本。
 
ブレインナビの中村さん、川上さんは「お客様に喜んでいただける内容にしたい」と、夢に出てくるまで東のエデンをご覧いただき、粘り強く内容を精査していただきました。

某日。

私こと春日晴男がスタジオの清掃を行っていると、キャラクターデザインの森川聡子さんが熱心にある書籍に見入っておりました。

何を読んでいるのかと声をお掛けすると、東のエデンプロファイルブックを読んでいたではありませんか！

「これ、どこにも売ってないよね？　本当に売ってる？」

私こと春日晴男の脳裏に不吉な予感が......。
書店さんに置かれていない......？

まさか売れないから回収されたのか......？

そんな私こと春日晴男の元に一本の電話が。
電話の主はブレインナビの中村さん。

「実はこの度好評につき......重版がかかることになりました」

「！」

ほっと胸を撫でおろすのと同時に、ご購入いただいた皆様に深く感謝申し上げる次第。

プロファイルブックは、総集編と併せてご覧いただければ、東のエデンを２倍、３倍お楽しみいただける内容になっています。

ぜひお手にとってご覧いただければ幸いです！

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも救世主たらんことを。

羽海野チカ先生のブログですでにご存知の方もいらっしゃるかと思いますが......。　

羽海野チカ先生による東のエデン劇場版第2弾ポスターが制作されています！

羽海野チカ先生から上がってきた画をスキャンし、チェックする神山健治監督。

過日。

私こと春日晴男、密命を帯びて白泉社さまにお邪魔し、羽海野チカ先生による原画を拝受。
ただちに神山健治監督に見ていただきました。

私こと春日晴男、神山健治監督の肩越しにそっと覗きこみます。
パラフィン紙のベールをめくるとそこには......。

ピーガラガラプー

石井プロデューサーに洗脳プログラムをダウンロードされ、その先は記憶が定かではありませんが、羽海野チカ先生のブログを拝見するに、かなり苦労されたことが窺えます。

多忙を極める中、一切妥協を許さず、線一本一本に入魂して完成した第2弾ポスター――。
ポスターは間もなくの公開となりますので、皆様お楽しみに！

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも素敵な救世主たらんことを。

9月26日（土）。
『東のエデン総集編 Air Communication』が公開されました！

初日からたくさんのファンの皆様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
当日は218席の劇場が満席。立ち観のお客様も出るほどの大盛況！　立ち観チケットも完売したとのことでした。

会場にはエデンTシャツを着た方や、滝沢さんと同じM65を着た方にもお越しいただきました。
私こと春日晴男、そっと彼らに合掌したことは言うまでもありません。
さて、映画といえばグッズ販売。私こと春日晴男、皆様に紛れてグッズを購入。
先日発売したばかりのサントラCDや小説版、プロファイルブックなども売っているではありませんか！

劇場でしか手に入らない転写ステッカーを入手 !!
現場スタッフへのお土産と自分のアーカイブ用でそれぞれ2個ずつ買いました。

こんな風に使えます！
さて、舞台挨拶が始まり、神山健治監督、滝沢朗役の木村良平さんが登壇！

木村さんがノブレス携帯を掲げると歓声が上がりました。
「JUIZさあ、玉川さんをここに呼んでくれない？」
木村さんがジュイスに申請すると......。

ＪUIZ役の玉川紗己子さんが登壇 !!
お三方でTV版のアフレコなどで苦心したことなどを語っていただきました。
お三方の息はぴったりで、わずか10分ほどのトークイベントとなりましたが、会場からは何度も笑いがこぼれておりました。

神山健治監督「今回は東のエデンのメンバーが滝沢のことを思い出して語る、という形式をとっています。滝沢が不在故に彼の存在が浮き立つ構成になっています。木村くん、ごめんね？」
木村さん「今回総集編を見直して、展開の読めない物語に改めて魅了されました。何せ演じてる僕すら結末を知らないんだからw」
玉川さん「ノブレス・オブリージュ。皆様が総集編を心から楽しんでいただける救世主たらんことを !」

舞台挨拶終了後の第二回目の上映にも長蛇の列が......。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました !
『東のエデン総集編 Air Communication』は、テアトル新宿、テアトルダイヤ、テアトル梅田にて限定公開中。皆様ぜひ劇場に足をお運びください！

それではノブレス・オブリージュ。
皆様が総集編を見逃さない救世主たらんことを。

9月26日（土）からテアトル新宿、テアトルダイヤ、テアトル梅田にて限定公開される『東のエデン　総集編 Air Communication』。その魅力をお伝えする特集第4弾！

今回はダビングのお話。

某日。

私こと春日晴男、ダビング現場にお邪魔しました!
 

さて、総集編で神山健治監督が頭を悩ませたのが......

我ら「東のエデン」の面々が繰り広げるナレーションと、本編で交わされるセリフのやり取りを、いかにバランスよく配置するか？

......ということ。

どの情報をどのタイミングで伝えていくか？
観客はその説明を聞くのに最適な心理状態にあるか？

神山健治監督はシナリオ段階からこのことを気にされていました。

ダビングでは、本編の音声（キャラクター達の会話）、新たに収録したナレーション、そして川井憲次さんによる音楽と効果音。

この「音」素材をすべてそろえて、そのシーンごとに聞かせたい「音」がなんなのかを取捨選択していきます。

説明を聞かせたいときは音楽を抑え、緊迫したセリフのやり取りを聞かせる。
テンポよく展開していくシーンでは、音楽を活かして画の面白さと音楽で観せていく――。

私こと春日晴男も監督の思考に追いつこうと必死にスクリーンを見つめますが、第7話の滝沢さんとジョニー狩りが繰り広げるアクションシーンや、第11話のミサイル迎撃シーンの迫力の前に思わず観入ってしまった次第......。

臨場感あふれる「音」と大きなスクリーン。
これこそ映画の醍醐味というものです！

また、総集編はアクションシーンだけではありません。
第2話の日の出埠頭のシーンや第5話・横浜でのキスシーンなど、映画としての体をなすのに十分な美しい見せ場も満載。

9月26日（土）、間もなくテアトル新宿、テアトルダイヤ、テアトル梅田にて限定公開される『東のエデン　総集編 Air Communication』。

どうぞお見逃しなく！上映スケジュールはコチラになります。

それではノブレス･オブリージュ。
皆様が総集編でも救世主たらんことを。

9月26日（土）からテアトル新宿、テアトルダイヤ、テアトル梅田にて限定公開される『東のエデン　総集編 Air Communication』。その魅力をお伝えする特集第3弾！

さて、今回はアフレコのお話。

TV版アフレコ終了から約4ヶ月余り――。

『東のエデン　総集編 Air Communication』の収録のために、「東のエデン」のメンバーが再集結しました！

声優陣は収録に入ると、すっと役になりきり、数ヶ月のブランクを感じさせない見事な掛け合いを見せてくれました！

今回の総集編は、我ら「東のエデン」の面々がわいわい賑やかに、楽しく、ときに真相へ鋭く切り込みながら、TVシリーズを振り返る内容になっています。

アフレコ収録現場は終始笑いが絶えない収録となりました。

どうぞみなさま、9月26日（土）からアトル新宿、テアトルダイヤ、テアトル梅田にて公開される『東のエデン総集編 Air Communication』をお見逃しなく！

それではノブレス・オブリージュ。
皆様が総集編でも救世主たらんことを。

9月26日（土）からテアトル新宿、テアトルダイヤ、テアトル梅田にて限定公開される『東のエデン　総集編 Air Communication』。その魅力をお伝えする特集第2弾！

さて、今回は編集作業のお話。

『東のエデン　Eden of The East』は全11話のTVシリーズとして放映されました。これを劇場作品として2時間に再編集するという作業は、テレビシリーズ数本分の労力と時間をかけて行われました。

神山健治監督は編集・植松淳一さんとともに、編集機の前にはり付いて、11話のテレビシリーズを２時間に収めるという、まさに針の穴に糸を通すような作業を繰り返しました......。

結果、TVシリーズをご覧いただいていたみなさまには、印象的だったシーンを振り返りつつ、シーンに隠された秘密があきらかになる仕上がりに。
まだ『東のエデン』をご覧になったことのないみなさまにも、『東のエデン』がどんな物語で、ノブレス携帯やセレソンがどういったものなのかがわかるように構成されています。

どうぞ9月26日（土）からテアトル新宿、テアトルダイヤ、テアトル梅田での限定上映をお楽しみに！上映スケジュールはコチラ。

次回は、総集編最大の目玉である、「東のエデン」メンバーが結集して行われたナレーション収録について、書いてみたいと思います。

それではノブレス・オブリージュ。
皆様が総集編でも救世主たらんことを。

『東のエデン Eden of The East』TV放送終了から早3ヶ月余り――。

11月28日（土）から公開される『東のエデン 劇場版 Ｉ  The King of Eden 』に先駆け、TVシリーズ全11話を神山監督自ら再編集した『東のエデン　総集編 Air Communication』が9月26日（土）テアトル新宿、テアトルダイヤ、テアトル梅田にて限定公開されます！

総集編公開を前に、その魅力をお伝えすべく、私こと春日晴男、2週に渡って『東のエデン　総集編 Air Communication』を特集します！　どうぞよろしくお願いいたします！

さて、今回はシナリオのお話。

『東のエデン　総集編 Air Communication』の舞台は、第11話から3ヶ月後の5月。森美先輩と我らが東のエデンメンバー、さらに板津師匠を交え、滝沢さんと森美先輩が駆け抜けた怒濤の8日間を振り返っていきます。

あのとき森美先輩はどんな気持ちだったのか？
滝沢さんが何を思っていたのか？

森美先輩に託されたノブレス携帯の情報から、我ら東のエデンのメンバーが推理していきます！

この総集編のため、神山健治監督自らシナリオを執筆。

TVシリーズでは描かれなかった板津師匠とおネエ先輩、私こと春日晴男との掛け合いなどが新たにナレーションという形で収録されました。

総集編だからといって、ただ繋いだだけのいい加減なものにしたくない――神山健治監督のこだわりから、TVシリーズをご覧になった方には思わず「ニヤリ」としてしまう情報満載のシナリオが完成したのです。

勿論、「東のエデン」をまだご覧になっていない方も、「２時間で東のエデンが解る！」内容となっています。

さらに、この総集編は、『東のエデン 劇場版 Ｉ  The King of Eden 』へのブリッジとなる内容になっているのです！

ぜひ、劇場で『東のエデン　総集編 Air Communication』をご覧ください！

それではノブレス・オブリージュ。
皆様が総集編でも救世主たらんことを。

某日。

先々週に引き続き、東のエデン劇場版Ⅰ The King of Eden のオープニング作画打ち合わせが行われました！

神山健治監督と、「東のエデン」メインアニメーター古川尚哉さんによる打ち合わせ風景。

「東のエデン」TV版11話から劇場版への橋渡しとなる重要なオープニング映像の作画。

脚本を元に、オープニング映像のイメージを、設定や参考写真を広げ、監督自ら説明していきます。

監督の説明を一語一語噛み締めながら、さっそくメモの上にイメージを走らせる古川さんの姿が印象的でした。

東のエデンTV版では、重要シーンの原画、第1話冒頭、卒業旅行の一連の写真や、同じく第1話ラスト、ミサイル攻撃のニュース映像の印象的なシーンなどを担当された古川さん。

劇場版でも、その腕を存分に振るっておられます！

ご期待下さい！

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも素敵な救世主たらんことを。

先週、東のエデン劇場版Ⅱ Paradaise Lost（Cパート）の絵コンテが完成しました！！

インフルエンザが流行し、体調を崩しやすいこの時期......。

現場制作はこれからが正念場。私こと春日晴男、スタジオの玄関に消毒用アルコールタオルを用意し、換気にも気を配り、インフルエンザ対策に努めます！

さて、現場では先週、東のエデン劇場版ⅠAパートの線撮チェックが行われました。

約3ヶ月ぶりの線撮チェック。スタッフに緊張が走ります......。

線撮とは、作画されたレイアウト・原画に演出指示が加わり、作監修正の入った線画を撮影した、いわば色のついていない仮の映像のことです。

この映像は、編集やアフレコのために用意されます。

編集作業を前に監督は、キャラクターの表情やタイミング、カット尺、カメラワークなど、画面が意図した通りになっているかを確認するのです。

今回はキャラクターの表情修正や、カットの尺延ばし、時間帯の変更（昼なのか夜なのか？背景に関わる重要なこと）など、監督指示が出ました。

この日はAパート全体の約40パーセントのカットを監督にチェックしていただきました。

今週からはいよいよBパートの線撮チェック、そしてAパートの編集作業がはじまります......。

スタッフのみなさんに最大限に力を発揮していただけるよう、私こと春日晴男、スタジオ内の空調・換気・清掃に気を配っていきたいと思います！

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも救世主たらんことを！

過日。

東のエデン劇場版Ⅰ The King of Eden オープニングの打ち合わせがありました。

オープニングを担当していただくのは、テレビシリーズとおなじく、REELVISIONの山口正憲さん。

この日は川井憲次さんによるデモ音源を聞きながら、オープニング映像制作の方向性などが話し合われました。

テレビシリーズでは、イギリスのロックバンド「OASIS」による「FALLING DOWN」とともに、「東のエデン」のビジュアル、モーショングラフィックを組み合わせ、オープニング映像は制作されました。

劇場版のオープニング映像は、一体どんなモノになるのでしょうか......？

ご期待下さい！

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも皆さんが、素敵な救世主たらんことを。

先日、「東のエデン Eden of The East」が第14回アニメーション神戸賞　作品賞テレビ部門を受賞。
現場にはお祝いのケーキが届きました ! !

神山健治監督は第9回で個人賞、第12回で作品賞・パッケージ部門をいただいて以来、「東のエデン」で3度目の受賞となりました。

「東のエデン」がこうして光栄な賞をいただきましたのは、応援して頂いた皆さんのお陰です。
今後とも、宜しくお願いいたします！

現場スタッフは気をゆるめることな劇場版へ向けて、厳しい坂を一歩一歩、登りつづけています。
先週はいよいよ、Bパートの作打ちが終盤に差し掛かったところ。

Bパート演出の岩崎さんと作画マンの裾分さんの打ち合わせ風景。

劇場版公開まで、もうしばらくお待ち下さい！

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも救世主たらんことを！

過日。

脚本作業と絵コンテ作業の合間に少しずつ書き進められていった神山健治監督による『小説版・東のエデン』。

その校正刷りにチェックを入れた原稿が監督の手を離れ、ダ・ヴィンチ編集部の関口さんに手渡されました......。

校正とは、本を出版する際の最終チェックのこと。誤植を一つ一つ潰し、表記を統一していきます。

関口さん（をはじめダ・ヴィンチ編集部、そして校正者さん）は、根気強く何度も何度も原稿を読み返し、朝から朝まで校正をしていくのです。

普段、何気なく読んでいる出版物の文章。

私こと春日晴男、これまで誤字がないのが当然のように本を読み、誤植を見つけると鬼の首取ったように間違いを指摘しておりました......。

著者の「創作」段階の苦しみもさることながら、こうした編集者さんによる地道な、そして目に見えない不断の努力があってこそ、我々は誤植でいちいちつっかえることなく、本の世界に没頭していくことができるのですね......。

編集者さんの、作品を世に出すという社会的責任【ノブレス・オブリージュ】に脱帽した
私こと春日晴男でありましたッ！　（合掌）

これは小説・東のエデンの仮見本。

『小説・東のエデン』は9月18日発売予定。
（メディアファクトリー、税込1,470円）

本編で語られなかった隠れた設定も語られる小説版。
みなさま、どうかお見逃しなく！

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも素敵な救世主たらんことを。

東のエデン劇場版II　Paradaise Lost　の美設打ちが大詰めを迎えています！

神山健治監督と美設の増山修さんの打ち合わせ風景。
美術設定とは、脚本を元に、制作に関わるスタッフが
共通認識とするための、設計図のようなもの。

脚本が決定稿になると、まずは設定マンに設定画を描き起こしてもらうための
打ち合わせが行われます。

中でもこの美術設定という作業工程で、キャラクターたちが
演技する舞台空間を作りこんでいくのです。

美術設定を元に、演出スタッフは
「この舞台でキャラクターをどう動かすか？」
「舞台設定（セット）のどこを画面として切り取っていくか？」
と演出プランを練り、絵コンテが作成されていきます。

設定の発注で重要なのが、「誰に」「何を」
発注するのか？　ということ。

例えば、中華料理店に行って「スパゲッティー」は注文しませんよね？

神山健治監督は、脚本を元に「誰に」「何を」発注すれば、
その設定マンに存分に腕を振るってもらえるのかまでを考え抜いて、
打ち合わせに臨みます。

そして打ち合わせでは、

脚本に書かれたそのシーンがどういった場所なのか？
どういうものが必要なのか？
どういうアングルから捉えた設定が必要なのか？

監督自らひとつひとつ説明していくのです。

さて、美術設定の増山修さんは、東のエデンTVシリーズから
参加してくださっている設定マンです。

「時をかける少女」では美術監督補佐を務められ、「ミヨリの森」では美術監督として
活躍されている、名うての兵【つわもの】です。

増山さんによる緻密な美術設定。

どんな設定が上がってくるのか？
そして、その美術設定を舞台に、いったいどんな物語が展開するのか？

私こと春日晴男、打ち合わせに同席しながら
妄想を逞しくするのでした......。

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも救世主たらんことを！

先週、プロダクション・アイジー 9課スタジオ内にて3Dレイアウトの「カメラ置き」
が行われました。

私こと春日晴男、邪魔にならぬよう、後ろからこっそり見学させていただきます...
...。

3Dレイアウトとは、アニメーターの方が、「レイアウト（画面の構図）」を起こす前
段階に、３Ｄ上で、背景やキャラクター、オブジェクト（物体）の位置を決め込んだ
ものを指します。

実際の3Dレイアウト。このカットは第11話の欠番カットです。

この3Dレイアウトによって、絵として狂いのない、正確な画面作りが可能となる
のです。

「東のエデン」では、多くのカットがこの3Dレイアウトを元にして作画されていま
す。

副監督の吉原正行さんと3Dスタッフによる作業風景。

「ソファとテーブルの間が狭いとキャラクターが通れないので、間をあけてくださ
い」

絵コンテを描かれた吉原さん自らが3Dスタッフに指示を出し、そのシーンにおけ
るオブジェクトとキャラクターの配置関係をチェック、カメラ位置を決定していきま
す。

作画という、次の工程へバトンタッチするために、作業は真剣に行われます......。

こういった細かな努力の積み重ねが、「東のエデン」の画面を作り上げていくの
です！

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも救世主たらんことを！

8月26日（水）――。
東のエデンDVD＆Blu-ray Vol.2が発売されます！

初回限定生産分には、各種特典が付属します。そんな「東のエデン」Vol.2の
特典はといいますと......

ノブレス携帯ロゴ・マーク集ステッカー！！

ポール・ニコルソン（Paul Nicholson ）さんのデザインされた、ノブレスケー
タイのロゴ三種、なんと、全部入りです！

「これが欲しかった！」と喜んで頂ける方も多いのではないでしょうか？
実は、商品化の問い合わせが最も多かったのはこのシールで、DVD/BD特典
の為に、ずーっととっておいたのだそうです。

表面はビニールコーティングされ、高級感のある仕上がりです！

早速、石井プロデューサーをはじめ、スタッフは、身の回りに貼り始めている
のですが、結構数が多いので、なかなか使い切りません！（なんと贅沢！）

ノブレスi Phone！？ JUIZ-pomera！？

ちなみに、生まれながらのコレクターである私こと春日晴男は、シールは大事
に保管する道を選びました。

と......

「ケチケチするんじゃない！」

石井プロデューサーによってノブレス・オブリージュシールを、あらぬところに
貼り付けられてしまいました......。トホホ......。イテッ。
剥がすのも一苦労です......。

ぜひみなさんも、東のエデンDVD＆Blu-ray、本編と共に特典シールもお楽し
みください！

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも素敵な救世主たらんことを。

早朝。

蝉の合唱が聞こえだしたころ、神山健治監督より、「東のエデン」劇場
版I The King of Eden の絵コンテ最終パートが制作進行に手渡されま
した......。

拝受した絵コンテに番号を割り振っていく制作進行。

劇場版第一弾の絵コンテ作業が終了した瞬間です！

私こと春日晴男もその末席にある制作進行なるものの主な仕事は、
スケジュール管理。

限られたスケジュール期間中に、いかに、アニメーターの方々に、
最大限の力をふるって頂きながら、絵を描いてもらうか......。

神山健治監督は、アニメーターと呼ばれる絵を描くスタッフだけでは
なく、制作進行というスタッフも含めた「現場」をも意識して、絵コンテ
を切っています。

いくら表現したいことが頭の中に無尽蔵にふくらんでいても、限られ
たスケジュールや条件の中で、その全てを表現する事は不可能で
す。

カット数を抑え、観客にそれと気づかせずにカット（絵）を兼用（作画
スタッフ、そして制作進行への配慮）しながら、しかもエンターテイン
メントとして成立させる――。

限られた制約の中で、いかに1カットあたりの費用対効果を高くする
か――？

針の穴に糸を通すようなこの作業を、朝から朝まで、毎日のように
続けているのです......。

しかも、一息つく暇もなく、劇場版II Paradise Lost の絵コンテ作業
も開始しているのです！

末席の私こと春日晴男をはじめ、制作進行には、この生みの苦しみ
を、影ながら慮ることしか出来ません......。

絵コンテを仕上げ、スタジオを去っていく神山健治監督と吉原正行
副監督に、残ったわずか数名の制作進行は、心の底から「お疲れ
様でした！」と叫んだのでありました。

合掌。

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版でも救世主たらんことを！

「東のエデン」劇場版は、スタッフ一人一人が、一丸となって、完成へ
向けて、厳しい坂を、一歩一歩登りつめています！

レイアウトの上りが次々、演出の河野さんの机に積まれ、随時、演出
チェックに入っています。

この緑色の紙に包まれているのが、レイアウト用紙。
アニメーターの手によって、「キャラクター」と「背景」が描かれていま
す。

緑色の紙は、タイムシートといって、アニメーションにおいて時間をコ
ントロールすることのできる表（チャート）です。

アニメーションは、1秒間に、24枚の絵が表示される事によって、動い
て見えます。このシート上に、1秒のうちに、どういう形で表示させるの
かという、演技意図が書き込まれているのです。

演出家は、アニメーターから上がってきたレイアウトをチェックしながら、
演技時間やセリフの間といったキャラクターの芝居に対し、任意の演
出を加えてゆくのです。

東のエデン★第2話 憂鬱な月曜日で、滝沢と咲が夕映えの日の出
埠頭で缶コーヒーを飲むシーンがあります。

ここで、滝沢が缶コーヒーを飲み干すシーンがあります。

缶コーヒーを飲むとき、中身がたくさんある時は、そんなに傾けて飲み
ませんが、内容物を飲んで缶自体が軽くなってくると、缶コーヒーを大
きく傾けます。

第2話では、演出の河野さんがこの傾き具合についても指示を出され
ていました。

演出家は、こういった細かな演技を1カットごとにチェックしていくのです。

さらに、前後のカットとの整合性（前のカットでは座っていたのに、次の
カットでは立っている、前のカットと立っている場所が変わっている）を
確認するのも演出家の重要な仕事。

「どんな些細なカットでも、右から左に流してはならない。1カット1カット
を、責任をもってチェックをする」

ここでいかに考え抜いて仕込んでおくか――？

それが演出家の腕の見せ所なのです。

先日、私こと春日晴男も、僭越ながら「東のエデン」に関する文章を
「チェックする」機会に恵まれたのですが、いやはや、「チェックする」
ということの責任の重さをあらためて感じさせられた次第でありました
......。

それではノブレス・オブリージュ。
劇場版も救世主たらんことを！

先週、東のエデン劇場版I Bパート前半の絵コンテが完成しました。

はやく続きが見たい！

私こと春日晴男が絵コンテをめくっていると......。

「春日、絵コンテのト書きって読んでるか？」

副監督の吉原正行さんが作業の合間に声を掛けて下さいました。

絵コンテのト書き......？

絵コンテには、悲しいかったり嬉しかったり、深刻そうだったり悩ん
でいたり、カットごとの情景やキャラクターの芝居という「絵」が、台
詞と共に描き込まれています。

お恥ずかしながら私こと春日晴男、「絵」と「台詞」にばかり気を取
られ、絵コンテのト書きには留意しておりませんでした......。

「絵コンテで重要なのは、実はこのト書きなんだよ」

前回、作打ちについてご紹介しました。

演出家にとっても、アニメーターにとっても、作業する際の拠り所と
なるのは絵コンテです。

「打ち合わせから時間が経っても、そのカットのニュアンスを伝えら
れるように、必ず絵と一緒にト書きも、入念に書くようにしているんだ」

神山監督と吉原さんは、キャラクターの心情であったり、セリフのニュ
アンスを、絵で表現するばかりでなく、言語化し、ト書きとしても、完成
度の高いモノを目指しているそうです。

無駄なく、もれなく、カット毎に吟味して......。

東のエデン　第8話★あらかじめ失われた道程をさがして　絵コンテより。

こうした緻密な仕込みの積み重ねが、東のエデンを支えているのです
ね！

私こと春日晴男、ト書きも含め第1話の絵コンテから読み直した事は言う
までもありません......。

それでは、ノブレス・オブリージュ。
劇場版でも救世主たらんことを！

東のエデン劇場版 I 『The King of Eden』Aパートの絵コンテが完成し、現場では随時、作打ち（作画打ち合わせ）が始まっています。

作打ちとは、完成した絵コンテを元にして、演出家が、監督との打ち合わせを経て、アニメーターにカット毎の演出指示を説明する打ち合わせのことです。

演出の河野さん、原画の岡崎さんによる作打ち風景。

設定資料や絵コンテを広げ、河野さんはお芝居の細かなタイミング等を1カット1カット丁寧に説明していきます。

神山健治監督と副監督の吉原正行さん、演出スタッフによってまとめ上げられた絵コンテの意図を汲み取り、1カット1カット、演出意図をアニメーターの方々に伝えてゆく......。

『攻殻機動隊 S.A.C.』『精霊の守り人』でも第1話の演出を務めた河野さんは、毎朝、早くから出社して、コツコツと、地道に、机に向かっておられます。

どんなフィルムが上がってくるか、私こと春日晴男、楽しみでなりません！

それでは、ノブレス・オブリージュ。
劇場版も素敵な救世主たらんことを。

某日。

総集編の編集作業が終わりました......。

神山健治監督と編集の植松淳一さんが、文字通り、編集機にへばりつくようにして完成させた、新しい「東のエデン」。

今回の総集編は、ただの総集編ではありません！！

60発のミサイルを滝沢さんが迎撃してから約2ヶ月――。

滝沢さんと過ごした8日間を、森美先輩と我らが東のエデンの面々、
板津師匠と共に回想していきます。

総集編を見ずして、テレビシリーズ「東のエデン」、そして劇場版を語ることは出来ません！

劇場版へと繋がる総集編「Air Communication」
どうぞ9月の公開をお見逃しなく！

それでは、ノブレス・オブリージュ。
劇場公開まで引き続き救世主たらんことを！

東のエデン劇場版 I The King of Eden／劇場版II Paradise Lost
第一弾ポスターが完成しました！

超絶アニメーター・古川尚哉さんによるレイアウト、総作画監督・中村 悟さんによるキャラクターと、美術監督・竹田悠介さんによるニューヨーク/タイムズ・スクエアの背景......。

森美先輩が見つめる謎の男性は、他でもない、滝沢朗さん？
立ち尽くす男の手を引く森美先輩の表情......。

ニューヨーク/タイムズ・スクウェアのビル群には、
滝沢さんがミサイルを撃ち落す瞬間がグラフィカルに描かれたポスタ－......。
ポスターからは、「AIR KING」の文字が読み取れます。
「AIR KING」とは、撃墜王を意味するそうです。

TVシリーズから半年、劇場版ではいったい、どのような物語が展開するのでしょうか？

そしてなにより、森美先輩が着ている上着......。
もしかしてこれ、ミリタリージャケットM65じゃないですか！？

この半年の間に、何が起こったというんですか！

更に更に......！

「ヒントを出しすぎるんじゃない！」

キュキュキュ！

石井プロデューサーによって額に「肉」と書かれてしまいました。
しかも油性じゃないですかあ。
とほほ......。

それでは、ノブレス・オブリージュ。
劇場公開まで引き続き救世主たらんことを！

某日。

東のエデン劇場版の絵コンテが完成しました！！

第11話制作終了からはや1ヵ月半――。

神山健治監督、そして副監督の吉原正行さん以下、演出陣の
不断の努力により、まずは劇場版第1弾Aパートの絵コンテが
完成に至りました......。

第11話から半年後の世界が描かれる今回の劇場版。

記憶を消した滝沢さんは、どこへ向かったのか？
森美先輩と滝沢さんの恋の行方は？
ミサイル事件後、我らがサークル「東のエデン」はどうなったのか？
そして動き出す新たなセレソン......。
森美先輩に託されたノブレス携帯。
果たして森美先輩がとった行動は......！？

11月の公開まで、どうぞお楽しみに！

それではノブレス・オブリージュ。
劇場公開まで引き続き救世主たらんことを！

2月10日から更新してきました、私こと春日晴男の制作日誌――。

神山監督以下現場スタッフ、ＨＰを運営して下さっているスタッフ、
そして日々東のエデンＨＰを訪れて下さっているみなさまの支えに
よって、更新してくることが出来ました。

本日より、私こと春日晴男の制作日誌、再起動であります！
映画完成日まで、更新してゆく予定ですので、どうぞお楽しみに！

改めまして、引きつづきご愛読の程、よろしくお願い致します！！

さていよいよ本日、7月29日（水）、「東のエデン」DVD＆Blu-rayが発売になります！

初回特典には、TV版では明かされなかったエピソードが明かされ
るドラマCDと、ブックレットがついてきます！

滝沢さんに出会うまで、森美先輩に何があったのか......？
我らが東のエデンの隠された過去とは？
死者が一人も出なかった、迂闊な月曜日事件の全容とは......？

何とドラマCDには、劇場版への伏線が隠されています......！？

「余計なことを言うんじゃない！」

め、目がああああ！

石井プロデューサーによって、目頭にわさびを塗られてしまいました。

とほほ......。

とにかく、東のエデンをさらに楽しむ特典が満載ですので、ぜひ
お見逃しなく！

それでは、ノブレス・オブリージュ。
劇場公開まで引き続き救世主たらんことを！

某日。

東のエデン 第11話★さらにつづく東 が完成いたしました！！

限られた時間のなかで、「最高の作品をつくりたい」という想いで、この一ヶ月、不眠不休の戦いを繰り広げてきたスタッフの皆さん......。

東のエデンTVシリーズ、ここに堂々の完結でありますッ！

昨年、7月の第1話作画インより約一年――。

神山健治監督以下、東のエデン制作スタッフの力が結集し、ついにこの日を迎える事になったのでした......。

うるうる。

いま、私こと春日晴男の胸に去来する、さまざまな想い――。

アルバイトとして東のエデン制作現場にもぐりこんで約4ヶ月。

メインスタッフや東のエデンに関わる人々の真剣な背中を見て、毎日毎日貴重な体験をさせていただきました......（涙）。

作品に対し、一切の妥協を許さず、厳しく自らを律し、滅私奉公、粉骨砕身、刻苦勉励にして粒々辛苦......。

まさに、ノブレス・オブリージュの精神――。

みなさん、お疲れさまでした！！
ほんとうにありがとうございました（合掌）！

さて、2月より、制作現場からお届けしてきました春日晴男日記
は、本日の掲載分をもちまして、ひとまずの最終回となります。

長い間、ご愛読くださり、本当にありがとうございました!!

私こと春日晴男、神山監督、石井プロデューサーから、新たな指令を仰せつかっておりますので、最新情報は引き続き、本サイトにていち早くお知らせいたします。

東のエデン 第11話★さらにつづく東 は、6月18日（木）24：45から放送となります。

いよいよ全ての謎が明らかに......！

放送時間は、いつもと同じ、24：45。

もちろん、結末を楽しみにしていただいているみなさんは、リアルタイムでご覧頂けますよね！？

ノブレス・オブリージュ。
今後もみなさんが、テレビの前の救世主たらんことを！

「東のエデン」テレビシリーズも残すところあと一回......。

右も左も解らず、プロダクション・アイジーの現場に飛び込んだ私こと春日晴男、今回は、「動画」のお仕事について、ご紹介したいと思います。

この間、画面の構図を決める「レイアウト」、芝居を作ってゆく「原画」、キャラクターや芝居を最終的に統一する「作画監督」のお仕事を紹介してきました。

スタッフひとりひとりの手を経た大事な原画用紙は、「動画」スタッフの手に渡ります。

原画アニメーターが描いたお芝居は、動きのキーとなる部分のみが、ラフの線「原画」で描かれています。

これを再生すると、原画と原画の間には何も描かれていませんから、パカパカとした映像にしか見えません。勿論、線も、ラフなままです。

このラフの線を、綺麗な一本の線でつなぎ、キーとなる原画と原画の間を埋めてゆくのが、「動画」スタッフのお仕事です。

実際に、皆さんが放映時にご覧になっているキャラクターの線は、全て動画スタッフの皆さんが、一本一本、鉛筆で描いているのです。

東のエデンでは毎話平均約八千枚の動画が描かれました。

なんと、この段ボール箱一箱で、たった6分なのです。

途方もないお仕事......。

作画工程はまだつづきます。

レイアウトや原画に作画監督の修正が加わるように、膨大な枚数の動画がスムーズに動いているかチェックするスタッフがいらっしゃいます。

それが、「動画検査」スタッフの皆さんです。

東のエデンでは、酒井怜子さん、坂本豊さん、菅田朋子さん、石田愛美さん、白井順さん、大原真琴さん、沖田博文さん、松本恵さん、一ノ瀬結梨さんに、毎話平均約八千枚を越える動画をチェックしていただきました。

動検の白井さんの作業風景。

こうして、多くの作画スタッフに支えられ、東のエデンはひと
つひとつ完成画面へとにじり寄っていくのです！

さて、6月18日（木）24：45からは、
東のエデン 第11話★さらにつづく東 が放送となります。

いよいよ全ての謎が明らかに......！

放送時間は、いつもと同じ、24：45。

ノブレス・オブリージュ。
今週も皆さんが、テレビの前の救世主たらんことを！

アニメーションは、作画スタッフがカットごとに手分けして作り上げる分担作業です。
 
1話あたり20名ほどのアニメーターで手分けして描いていきます。
 
約20名のアニメーターが同じキャラクターを描いていくわけですが、一人ひとり、絵を描くときには、どうしても"癖"が出てしまいます。
 
同じ設定を見ながら、似せて描こうとしても、まったく同じ、というワケにはいかないのです。
 
そこで、複数のアニメーターによる、カットごとに"癖"のあるキャラクターを修正して、絵に統一感をもたらすのが、作画監督です。
 
東のエデンでは、総作画監督に中村悟さんが、各話作画監督に近藤圭一さん、永島明子さん、豆塚隆さん、伊藤秀樹さん、山本径子さん、佐々木敦子さん、上石恵美さん、小澤郁さん、佐野恵一さん、近藤源一郎さんが1カット1カットづつ修正を加えていきました。

原画は白い紙に描かれ、そこに色の違う修正用紙で作画監督がキャラクターの絵に修正を加えます。

そして、これが総作画監督の中村悟さんの修正が加わったのものです。
 
こうした1カット1カット細かな修正を重ねて、完成画面へと至ります。

作画スタッフのこうした緻密な作業の積み重ねが、東のエデンを支えているのです！！
 

さて、本日6月11日（木）24：45からは、
東のエデン 第10話★誰が滝沢朗を殺したか？ が放送となります。
 
Mr.OUTSIDEの秘密が、今明かされる......！？
 
放送時間は、いつもと同じ、24：45。

ノブレス・オブリージュ。
今週も皆さんが、テレビの前の救世主たらんことを！

某日。
 
「東のエデン」制作スタッフによる、ささやかなイベントが開催されました！
 
シリーズ後半戦に差し掛かった制作現場の鋭気を養おう！　と企画されたこのイベント。

制作が佳境と言うこともあり、プロダクション・アイジーが拠点を置く国分寺周辺のスタッフが参加する形とさせて頂きました。残念ながら、「東のエデン」の背景美術を支える、竹田悠介さん率いるBambooの皆さんや、外注でお仕事をお願いしている皆さまにご参加頂けなかったのですが、放映終了後には、盛大な打ち上げを、神山健治監督と石井プロデューサーがあれやこれやと構想しています。

 
神山健治監督自らマイクを持って座敷を回り、各スタッフから一言ずつ
意気込みを語っていただきました！
 
私こと春日晴男、あらためてスタッフの結束を感じた次第。
 
終盤には、太極拳の先生を招き、肩こりをほぐす体操を伝授していただきました！ 
 

締めのあいさつは、総作画監督の中村悟さん。
 
「自分は大したことはしてませんが、これからもエデンに貢献できればと思います」
 
休日返上で、いつも朝まで作業されている中村さんの背中を見ているスタッフたちからは、
 
「謙虚過ぎるよ、中村さん！」
 
と掛け声があがり、私こと春日晴男も柱に隠れ一人落涙しておりました......（合掌）。
 
仕事が出来る人ほど、謙虚なモノなのですね......。

スタッフ一丸となって、東のエデンを毎週楽しみにして下さっている
皆さまへ心から感謝し、謙虚に、ひとつひとつ、進んで参ります！


さて、5月28日（木）24：45からは、東のエデン 第8話★あらかじめ失われた道程をさがして が放送となります。

滝沢朗の失われた記憶の正体とは、一体なんだったのか......？
 
放送時間は、いつもと同じ、24：45。

今週も皆さんが、テレビの前の救世主たらんことを！

東のエデンも、残すところ放映あと4回......。

滝沢朗の失われた記憶とは......？
迂闊な月曜日の真相は......？

いよいよ、物語は核心へと迫っていきます !!
 
さて。

東のエデンの放映をさらに楽しむためのスペシャルサイトがあるのを、
みなさんご存知ですか？ →こちら
 
川井憲次さんのせつない音楽と共に紐解かれるスペシャルサイト。
 
毎話放映終了直後に更新されるスペシャルサイでトは、東のエデンの膨大な設定を更新しています。
 
このWEBページデザインを手がけてくださったのが、WEB制作会社、
SIMONE（シモーネ）さんです。
 
過日。
 
神山健治監督と私こと春日晴男、東のエデンWEBサイトを運営するSIMONEさんのオフィスを見学させていただきました。
 
私こと春日晴男、都内の一等地にオフィスを構えるSIMONEさんを訪れたとき、正直
「所詮、住む世界が違うさ......」と心のルサンチマンナイフを研ぎ澄ましておりました。

しかし......
 
「東のエデンのサイトを訪れた方々が、ワクワクするよなリッチなWEBページを作りたいんです！」
 
我らを迎えてくださった、梅野さんの真摯な対応に、私こと春日晴男のひねくれた先入観は吹き飛ばされました！
 
今回、はじめてアニメーションのWEBサイトを手がけるにあたって、SIMONEさんは入念なリサーチを行ったそうです。
 
「どうやったらユーザーに東のエデンの面白さを伝えられるか？」
「東のエデンの世界観を伝えるためには？」
 
そうして考案されたのが、東のエデンのスペシャルサイトだったのです。
 
東のエデン各話にちりばめられた謎を解く手がかりとして、ぜひ一度のぞいて見てください！　
（*地域によって放映時間が異なるため、ネタバレには注意してくださいね !!）
 
5月28日（木）24：45からは、東のエデン 第8話★あらかじめ失われた道程をさがして が放送となります。

滝沢朗の失われた記憶の鍵を探るため、我らが東のエデンメンバーが動き出します！
 
放送時間は、いつもと同じ、24：45。
今週も皆さんが、テレビの前の救世主たらんことを！

毎話、東のエデンのラストを飾る、コマ撮りのエンディング――。

このエンディングを監督されたのが、春山DAVID祥一さんです。

前回からお送りしているエンディング制作秘話！！
 
はたして、この場面の撮影で苦労したこととは......？

春山さん「滝沢が咲を助け起こすシーン。滝沢が踏み出した足の接着面と、咲が起き上がってくる面が一緒だったので、工夫が必要でした......」
 
また、多少の厚紙とはいえ、撮影が進むに従って、建っているビルや、立たせているキャラクターが湿度で歪んでしまうのを、撮影期間中、いかに防ぐかにも腐心したといいます......。
 
春山さん「照明の竹本卓司さんとアニメーターの豊村芳さんには、次々ぶち当たる問題にたいして、たくさんのアドバイスをいただいて、本当に助かりました......。」
 
実はこのエンディング、モノクロに見えますが、モノクロ画面で撮影されたものではなく、カラー画面で撮影されたもので、ライティングによってモノクロ表現をしているのです！
 
春山さん「これは今回、照明を担当していただいた竹本さんのライティング技術の賜物です。しっかりとコントロールされた竹本さんの美学があってこそです」
 
春山さん「走る滝沢と咲のシルエットは、西尾鉄也さんが作画された原画を、レーザーカッターで切り取ったものです。最初は僕が描いてもできるんじゃないかとも思ってたんですが、甘かったです。西尾さんの作画された人形を動かして、プロは違うと思いました（笑）」
 
こうして、1日16時間、計5日間の撮影が終了し、エンディングが完成に至りました！
 
春山さん「その日ごとに仕上がったコマ撮りの映像をチェックするプレビューのときが、一番興奮しました。コマ撮りの大変さが報われる一瞬でした......。大変なんですけど、またやりたいなと思います」
 
最後に、春山さんからメッセージを！

春山さん「エンディング全編、CGは一切使っていません！　コマ撮りの楽しさがみなさんに伝わればと思います！」

★DAVID春山の密かなblog 

毎話、東のエデンのラストを飾る、切り絵によるコマ撮りのエンディング――。
 
このエンディングを監督されたのが、実写の世界で活躍される、
春山 DAVID 祥一さんです。
 
本日から前後編に分け、東のエデン　エンディング制作秘話をお送りいたします！
 
今回は、「企画段階」のお話し。
 
「セルアニメーション表現にとわれない、自由な表現でエンディングを制作したい」という
神山健治監督のオーダーの下、紙とえんぴつ、りんごだけで「東のエデン」の作品世界を表現しようと提案されたのが、春山さんでした。
 
春山さん「とにかく、面白いと思ってもらいたかったんです。極端な話ですが、戦争してる国の子どもが観ても楽しめるような、エンターテインメントを作りたかった」
 
そう語る春山さんは、打ち合わせをとても大事にされています。
 
神山健治監督との打ち合わせでも、春山さんはとにかくアイデアを出して、どんどん企画を具体的にしていきました。
 
「爆発を紙で表現するんです」と説明された我々は、はじめどんな映像になるのかさっぱり予想がつきませんでした......。
 
そんな我々に春山さんは絵コンテや、実際に紙を切り取ったイメージ写真を元に、コマ撮りエンディングをプレゼンテーションして下さいました。
 
春山さん「僕みたいにフリーの人間は、"こいつに撮らせれば面白いのができる"とまず思ってもらわなくっちゃいけない。とにかくその場で話さなくっちゃ、どういう人なのかがわからないでしょう？」
 
その後、何度か神山健治監督との打ち合わせを経て、アイデアをブラッシュアップしていき、エンディングが制作に入ったのでした......。
 
つづく！


さて。

5月14日（木）24：45　東のエデン 第6話★東のエデン　が放送となります。
放送時間は、いつもと同じ、24：45。

今週も皆さんが、テレビの前の救世主たらんことを！


★DAVID春山の密かなblog 

さて、前回ご紹介したように、アニメーションはキャラクターと背景（BG）が重ね合わされて、完成画面へと至ります。

 
そのカットに必要な素材（キャラクターや背景）が揃ったら、いよいよ撮影（合成）という工程に突入します。
 
......といっても「東のエデン」、単純にキャラクターと背景が合成されて完成......となるハズがありません！

東のエデン　第2話★憂鬱な月曜日のこのカットでは、何枚の素材が必要だと思いますか？
 
答えは......100枚以上！！
 
100枚以上に及ぶバラバラの素材をひとつひとつ合成し、撮影していく......。
 
この作業を、1カット1カット積み上げていき、1話ごと200～300カット近くに及ぶ本編の画面が作られていくのです。
 
もともとが、ひとつひとつバラバラの素材だったものを、ただただ重ね合わせても、アニメーションの画面は完成しません。
 
素材を合成しながら、ひとつの画面の中にまとめ、画面の明るさ・暗さを整え、シーンの空気感、雰囲気を生み出していく――。
 
日の出埠頭のこのシーンは、まさにその場に立ち会っているような臨場感を覚えます！！
 
東のエデンで撮影監督を務める田中宏侍さんは、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「精霊の守り人」と、神山健治監督とテレビシリーズを制作してきた百戦錬磨のスタッフです。
 
 
撮影したカットは、ラッシュチェックという場で、主要スタッフによるチェックが行われます。
 
神山健治監督から出た指示を汲み取り、撮影の田中さんはさらに画面をブラッシュアップしてゆきます。
 
神山健治監督とテレビシリーズを作ってこられた田中さんだからこそできる撮影の"もうひと盛り"によって、クオリティの高い画面が完成へと至るのです！


さて。
5月14日（木）24：45　東のエデン 第6話★東のエデン　が放送となります。
放送時間は、いつもと同じ、24：45。

今週も皆さんが、テレビの前の救世主たらんことを！

これまで私こと春日晴男、アニメーションは手描きである！
と叫び続けて参りました。
 
しかし、鉛筆による手描きのままでは、みなさんが放映でご覧になる、完成映像には至りません。
 
手書きの素材を1枚1枚コンピューターに取り込んで、完成画面へとにじりよってゆく......。
 
これから何回かに分けて、作品の仕上げ工程をご紹介していきたいと思います！
 
これは、「東のエデン」 第2話★憂鬱な月曜日の日の出埠頭における、滝沢朗の線画です。
 
完成画面にするには、この線画の状態のキャラクターに色をつけなければいけません。

このシーンは、ご覧の通り、夕景シーンになっています。
 
朝・昼・夕・夜その他蛍光灯の下、異なる環境下では、同じ肌の色でも、全て違って見えます。
 
１シーン1シーンごとの、キャラクターを中心とする、画面の色彩をひとつひとつ設計していくのが、色彩設計のお仕事です。
 
「東のエデン」で色彩設計を担当して下さっているのが、
片山由美子さんと補佐の菅原美佳さんです。

シーンの環境に合わせて、キャラクターの色を一カ所一カ所設定してゆく。
色彩設計のおふたりが設定した色を、仕上げスタッフの皆さんが手分けをして、1枚1枚、コンピューター上で塗ってゆく。
 
これが、「仕上げ」と呼ばれる行程になります。
 
こうして、手書きで描かれた、キャラクターをはじめとする素材（セルと呼びます）に色がつき、背景美術と共に、撮影部門に集ります。
 
次回は、撮影行程についてご紹介していきたいと思います！

さて。 
本日30日（木）24：45「東のエデン」第4話★リアルな現実　虚構の現実が放送となります。
放送時間は、第1話と同じ、24：45。
今週も皆さんが、テレビの前の救世主たらんことを！
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携帯サイト＞メニュー＞ＴＶ＞フジテレビ＞アニメ＞東のエデン
http://mobile.fujitv.co.jp/i/sr/h_eden
※携帯専用サイトです。
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みなさん、東のエデン第3話★レイトショーの夜に はご覧になって頂けましたでしょうか？

滝沢朗の家は巨大なシネコンでした......。

 
画面の左端に......映画のポスターらしきものが見えますよね？
 
東のエデンでは、「映画」が重要なモチーフになっています。
 
そのため、主人公・滝沢朗の家であるシネコン内の映画ポスターには、実は1枚1枚設定があるのです！


 


いったい、どんな映画なんでしょう......？
私こと春日晴男の妄想も膨らみます......！！
 
この映画ポスターをデザインしていただいたのは、2Dデザイナー 南條楊輔さんです。
 
南條さんは、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』でもポスターデザインを手がけられております！！
 
滝沢のシネコンの映画ポスターは洋画の他にも、邦画のポスターや、カンフー映画、ホラー映画など様々な映画ポスターをデザインしていただきました！
 
今後、どんな映画ポスターが出てくるのか？
 
「東のエデン」、こんなところにも楽しんでみてはいかがでしょうか？

尚、上記のポスター3点の、真ん中の可愛らしいポスターのイラストをご提供頂いたのは、
イラストレーターの「茉莉枝」さんです。
★公式サイトはコチラ

 
さて。
30日（木）24：45より「東のエデン」第4話★リアルな現実　虚構の現実が放送となります。
放送時間は、第1話と同じ、24：45。
今週も皆さんが、テレビの前の救世主たらんことを！
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詳細は公式モバイルサイトまで↓

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みなさん、WEBラジオ『東のエデン　放送部』お聞きになられましたか？
 
滝沢朗役の木村良平さんと、森美咲役の早見沙織さんがパーソナリティを務めるWEBラジオの第一回目が、ただいま配信中となっております！
 
未聴の方はぜひお聞きください！
ね、早見ネエさん！
 
さて、このWEBラジオ『東のエデン　放送部』のなかで木村さんが、

「収録中、お腹が空くんです......」

と発言......。

それを聞いた神山健治監督、心を痛めて、
 
神山監督「春日！　コレで木村さんたちにおいちードーナッツを！」
 
ひらひらひら～。
その手には、ピンピンの福沢諭吉サマが......！

春日「承知ッ！」

......というわけで私こと春日晴男、100円ドーナッツを100個買おうと飛び出そうとした矢先、平澤さんから着信が......、
 
平澤さん「うつけ者！　神山健治監督に恥をかかせるつもりか！」
 
と、おいちードーナッツ店の情報をくださいました。
混雑時には、2時間待ちという行列も出来るほどの人気店です！
 
 
私こと春日晴男、つまみ食いしたい衝動を必死に抑えて、アフレコ現場へ向かいます......。
 
木村良平さん「うまいっす！」
早見沙織さん「おいしかったです！」
斉藤貴美子さん「監督、ありがとうございました～」
 
みなさん、おいしそうにドーナッツを頬張っておられました。
制作現場もアフレコも体力勝負ですからね！
 
――と、脚本家の岡田俊平さんが一言。
 
岡田さん「WEBラジオでお寿司食べたい言われたらどうします？」
 
勿論、差し入れさせて頂きます！
あ、石井プロデューサーが遠い目を......（笑）

さて、木村さんたちの今後の要望はいかに......？

東のエデン　WEBラジオの方もよろしくお願いいたします！
 
★WEBラジオ『東のエデン 放送部』配信中！
―2011年の日本。森美咲の所属するサ－クル"東のエデン"運営のプライベイトラジオが日本を元気に！― WEBラジオ『東のエデン 放送部』がアニメイトTVにて配信中です。
パ－ソナリティは滝沢朗役の木村良平さんと森美咲役の早見沙織さん。
WEBラジオはコチラから


さて。

本日23日（木）24：45「東のエデン」第3話「レイトショーの夜に」が放送となります。
放送時間は、第1話と同じ、24：45。
第2話と放送時間が異なりますので、録画予約をされている皆さんはご注意下さい！

今週も皆さんが、テレビの前の救世主たらんことを！

東のエデンのオ－プニング・テ－マは、全世界で5000万枚のアルバムセールスを記録するイギリスのロックバンド「OASIS」による「FALLING DOWN」。なんと、アニメーションとのタイアップは、史上初なのです。

そして、圧倒的迫力の楽曲と共に展開する「東のエデン」のビジュアル、モーショングラフィックを組み合わせて作られたオープニング映像を手がけたのが、山口正憲さんです。

＊手前の帽子を被った方が山口さんです。

数多くのＰＶやＣＭ映像を手がける山口さんは、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』のFAN DISC:INTERVALを手がけたご縁がありまして、今回「東のエデン」のオープニング映像をご担当いただきました！

私こと春日晴男、編集作業中の山口さんにインタヴューを試みます！

春日「これまで山口さんは、ミュージック・クリップを手がけてこられたんですか？」

山口さん「ミュージック･クリップっていうより......VJっていうんですけどね、僕のやってるのは」

VJ......？

勉強不足の私こと春日晴男、山口さんに丁寧に説明していただきました。

山口さん「DJって、何枚ものレコードをライブハウスに持っていって、即興でレコードを組み合わせて音楽をつくりますよね？　VJは、DJのように、映像の素材を、ライブ会場の音楽（ビート）にのせて、即興でミュージック･クリップを作る事を言うんです」

なるほど、東のエデンのオープニング映像編集の独特のリズム感は、VJ時代に培われたものだったのですね！

神山健治監督も、「あの編集は、アニメ畑の人間には出来ない、細かな、感覚的な編集だ」と舌を巻いておりました。

山口さん「今回、音（ビート）にあわせて何をどうやって動かしたら"ミテイテキモチイ"かなということに気をつけてます」

幾度もの打ち合わせを重ね、監督とプロデューサーの細かな発注に見事に応えて下さったのが、あの、オープニング映像なのです。

実はこのオープニング映像には、本編の謎を解く鍵がいくつも隠されています。
ぜひ、隅々までチェックしてみて下さい。

春日「もっと山口さんの作品を観たいときは、どうすればいいですか？」

山口さん「ウチに来てください......これ」

と渡された名刺にホームページのアドレスが！

山口さんの手がけた作品の数々がご覧いただけます！

REELVISION

東のエデンのオープニングにハマッタ方はぜひ！
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★4月23日（木）放送第3話「レイトショ－の夜に」は24：45～！★
フジテレビ'ノイタミナ'で放送される第3話の放送時間は通常通りに戻ります。
録画予約をされてらっしゃる方はお間違いなきよう！
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滝沢朗と森美先輩が駆け抜けた、たった11日間の物語の、全ての謎が隠された第１話で、注目していただきたいところを、私こと春日晴男、プロデューサーにデコピンされながらも、こっそり披露しちゃう集中連載第6弾!!

さてさて。

ついに本日、東のエデン 第２話「憂鬱な月曜日」が放送されます。
今回、注目いただきたいのは、第1話のラストシーンです。



このニュースのテロップには、何と書かれていたのでしょうか？

ラッシュチェックで現場に誰もいない今の内に、第1話で英語監修をしていただいたI.G USAの寺島さんへ、こっそり国際電話しちゃいました......。

トゥルルルルル......。

WHAT'S HAPPENING TO JAPAN NOW?
（今、日本に何が起きているのか？）

TOKYO, DECIMATED ON SUNDAY FACES ANOTHER CARELESS　MONDAY.
（日曜未明に穴をあけられた東京,うかつな月曜日再び）

THE 11TH MISSILE HIT THE PLANE. THE PLANE CRASHED AND DECIMATED THE CITY OF TOKYO.
（11発目のミサイルは飛行機に当たった。飛行機は東京に墜落し穴を開けた。）

THIS IS THE FIRST CASUALTY OF A MISSILE TERRORISM.
CURRENTLY, 236 CREWS AND PASSENGERS ARE MISSING,　AND ONLY 2 PEOPLE ARE CONFIRMED ALIVE.
（ミサイルテロで初めての犠牲者。乗員乗客236名が行方不明。生存確認されているのは2名です。）

むむむ、なにやら不穏な......。
飛行機事故で２名生還......。

今夜放送される東のエデン 第２話「憂鬱な月曜日」では、このミサイル攻撃の一端が明らかになります。

滝沢と森美先輩が帰国した日本では、いったい何が起きているのでしょうか......？

そして、ここで重大な発表です。
今夜放送される第2話では、私こと春日晴男が......。

ピタッ！

冷たっ！

総作画監督の中村さんから差し入れの冷た～い缶コーヒーを首筋に押し付けられました......。

さて、本日で集中連載は終了です !!
春日晴男日記は通常のブログに戻ります。
1週間、お付き合いいただきました皆様、本当にありがとうございます !!

そして、本日4月16日（木）25：00放送の東のエデン 第２話「憂鬱な月曜日」をぜひご覧ください !!

第2話は第1話の24：45より15分遅い、25：00からの放送になります！
毎週、予約録画されている方はご注意くださいマセ！！

では、あなたさまが第2話を見逃さない、救世主たらんことを。

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詳細は公式モバイルサイトまで↓

携帯サイト＞メニュー＞ＴＶ＞フジテレビ＞アニメ＞東のエデン
http://mobile.fujitv.co.jp/i/sr/h_eden
※携帯専用サイトです。
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滝沢朗と森美先輩が駆け抜けた、たった11日間の物語の、全ての謎が隠された第１話で、注目して頂きたいところを、私こと春日晴男、プロデューサーに贅肉をつつかれながら、こっそり披露しちゃう集中連載第5弾 !!

さて・・・・・・。

滝沢のアパートにあった、2枚の写真――。
全裸の若者たちが謎の空間でひしめき合って叫んでいます・・・・・・。
泣いている若者も散見できます・・・・・・。

何より、赤い鉄骨の柱に殴り書きされた、「○○ー殺す！」の文字――。

ここはいったいどこなのか？

今週放送の　東のエデン第2話「憂鬱な月曜日」では、この場所が明かに・・・・・・？

ガシッ！

ひっ！

後ろから誰かに羽交い絞めにされました！　攫われるぅ～！
・・・・・・と思ったら、平澤さん！　会社見学に来ていたんですね！

平澤「私のニート的学園生活、唯一の楽しみを、ネタバレで奪うんじゃない！」

トホホ・・・・・。

さあ、4月16日（木）放送の東のエデン 第２話「憂鬱な月曜日」。

第2話は第1話の24：45より15分遅い、25：00からの放送になります！
毎週、予約録画されている方はご注意くださいマセ！！

ぜひみなさま、リアルタイムに、新たな謎が開示される東のエデン 第2話「憂鬱な月曜日」をご覧ください！！

では、あなたさまが今週も、東のエデンを愛する救世主たらんことを。

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滝沢朗と森美先輩が駆け抜けた、たった11日間の物語の、全ての謎が隠された第１話で、注目していただきたいところを、私こと春日晴男、プロデューサーにツンツンされがらも、こっそり披露しちゃう集中連載第4弾 !!

さてさて。

本日、注目していただきたいのは、謎の全裸男・滝沢朗。
彼が隠れ潜んでいたらしい、ワシントンのアパートについてです。





殺風景な部屋には、物騒なものが並んでいました。
彼は、いったいこの部屋で、何をしようとしていたのでしょうか......？



しかも、私たちは、彼がほんとうに滝沢朗なのかも知らないのです。
おなじ写真の6冊のパスポートは、いったい誰のものだったのでしょうか......。

キョロキョロ。

本日は編集作業で神山監督も石井プロデューサーも周りに誰もいません。
なので、こっそり第2話のさわりをお教えします。実は第2話で、森美先輩は......！！

んんんー　!!

キャラクターデザイナーの森川さんが私こと春日晴男の口にあんぱんを押し込めました !!

そうでよね、ネタバレはいけません......。

4月16日（木）25:00より放送される東のエデン第2話「憂鬱な月曜日」をお見逃しなく！

第2話は、第1話の24：45より15分遅い、25：00からの放送になります！
毎週、予約録画されている方はご注意くださいマセ！！

もちろん、このブログを読んでくださった方は、リアルタイムでご覧いただけますよね......？

では、あなたさまが今後も、リアルタイムでご参加いただける救世主たらんことを......。

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滝沢朗と森美先輩が駆け抜けた、たった11日間の物語の、全ての謎が隠された第１話で、注目して頂きたいところを、私こと春日晴男、プロデューサーにほっぺたをつねられながら、こっそり披露しちゃう集中連載第３弾！！
 
さて。

第1話をご覧になった皆さまから、「1話の、ワシントンで登場したサラリーマン風の外国人は、何故、滝沢朗にズボンを貸したの？」というお問い合わせを多数いただきました。
 
サラリーマンはなぜ、滝沢朗にズボンを貸したのか？
 
滝沢朗は、謎の携帯電話、ノブレス携帯を使ったのでしょうか？
 
答えのヒントは、「森美先輩の身に起きたこと」です。
 
え......？　もう少し具体的に......ですか？

しょうがないですね！
今日、石井プロデューサーは、神山監督と音響スタジオに行かれているので、こっそりお教えしちゃいましょう！

プニュ！

プニュプニュ！

あちちち......。

副監督の吉原さんに、焼きマシュマロをほっぺたに押し付けられました......（涙）
 
来週、4月16日（木）25：00放送の　東のエデン第２話「憂鬱な月曜日」。
 
来週は、第1話の24：45より15分遅い、25：00からの放送になります！
毎週、予約録画されている方はご注意くださいマセ！！
 
ぜひみなさま、リアルタイムに、新たな謎が開示される「東のエデン」第2話「憂鬱な月曜日」をご覧ください！！
 
では、あなたさまが今週も、放映を見逃さない救世主たらんことを。

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新コンテンツ「EDEN OF THE EAST」では各話の謎が少しずつ明かされる・・？！

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滝沢朗と森美先輩が駆け抜けた、たった11日間の物語の、全ての謎が隠された第１話で、注目していただきたいところを、私こと春日晴男、プロデューサーに怒られながらも、こっそり披露しちゃう集中連載第２弾!!

 東のエデン　第1話「王子様を拾ったよ」を見逃してしまった！  という方！

ご安心ください。

『ダ・ヴィンチ』５月号に、東のエデン 第１話「王子様を拾ったよ」のノベライズ版が掲載されていますので、ぜひそちらをご覧ください！もちろん、放送をご覧になった方々も、映像には描かれなかった「謎」のヒントが、文章の中にちりばめられています。

さてさて。

本日は、滝沢朗が持っていた謎の携帯電話、ノブレス携帯について。

滝沢朗の持っていた謎の携帯電話「ノブレス携帯」――。

彼の携帯は、データがすべて消去されていました。

記憶だけでなく、携帯電話のデータもリセットしなければならなかった理由は、一体なんだったのでしょうか......？ 

ヒントは、携帯ゲームJUIZ CALLで配信される「○○」です。

そして、その答えは、4月16日（木）25:00より放送される　東のエデン第2話「憂鬱な月曜日」で、明かされます！ 

第2話「憂鬱な月曜日」もお見逃し無く！

ちなみに、ご存知ない方のために携帯ゲームJUIZ CALLとは......？

 「東のエデン」放送終了後1時間以内に、番組テロップで表示される電話番号に電話をかけると、JUIZが、本編の謎のヒントと、携帯ゲームに参加できるパスワードを案内してくれます。

このゲームに参加すると、ある「モノ」がもらえるのです......ムフ。

しかも、総額110万円ほか豪華賞品をプレゼント！ です......ムフムフ。

聞き逃してしまったという方！

東のエデン　第２話「憂鬱な月曜日」で、携帯ゲームJUIZ CALLにご参加ください！！

第1話からご参加頂いている方も、引きつづきよろしくお願いいたします !!


4月16日（木）の第2話は、第1話の24：45より15分遅い、25：00からの放送になります！

毎週、予約録画されている方はご注意くださいマセ！！

携帯ゲームJUIZ CALLの電話番号も告知されますので、ぜひみなさま、リアルタイムに、携帯電話を持って東のエデン　第2話「憂鬱な月曜日」をご覧ください！！

 では、あなたさまが今後も、テレビの前の救世主たらんことを......。

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私こと春日晴男、このブログで何度も叫ばせて頂いているように......
アニメーションは手描きです！

とはいえ、皆さん、不思議に思いませんか？

何人ものアニメーターが、手分けをしながら、何故、同じキャラクターを描き分けられるモノなのか──と。

実は、作画スタッフには、「キャラクター表」という、登場人物の設定画が配られ、各スタッフは、このキャラクター表を元に、作画をしてゆくのです。

「東のエデン」では、羽海野チカさんが描かれたキャラクター原案を元に、森川聡子さんという方が、画面に登場するキャラクターの設定を描いていらっしゃいます。

羽海野チカさんには、滝沢さんや森美先輩、平澤さんや大杉さん、みっちょん、黒羽といった、メインキャラクターの原案を描き起こして頂きました。

森川さんは、羽海野チカさんの世界観を踏襲しつつ、数十（もしかすると数百......？）ものオリジナルキャラクターを生み出していらっしゃいます。

かくいう私こと春日晴男も、森川さんの手によって生み出されたキャラクターの一人だったのです！

森川さん、産んでくれてありがとう......（ウルウル）

春日「羽海野チカさんの原案から設定を起こす、という作業で、一番気をつけられたことはありますか？」

森川さん「うーん......体温、ですかね。羽海野さんのキャラクターって、体温高そうじゃないですか。37℃くらいありそう......」

なんという着眼点！

私こと春日晴男、森川さんの、キャラクターの体温にまで思いをはせるその志の高さに、文芸進行として大きく頭をたれた次第......。

森川さん「......大丈夫？」

私こと春日晴男、持ち直してインタビューを続けます。

森川さん「私が羽海野さんの原案を設定に起こすときは、その羽海野さんのキャラクター達が持つ体温をできるだけ低くしないように気をつけています。どうしても、設定にすると、体温が下がっちゃう。羽海野さんのキャラクターのニュアンスを、作画スタッフに伝えるためにはどうしたらいいか？ 毎日格闘しています」

春日「監督との打ち合わせは、毎回どんな様子なんですか？」

森川さん「かなり演出的効果を前提に発注があります。この滝沢の設定なんか、そうですね」

 
この滝沢の設定画に監督の演出意図が！？
いったいそれは......。

森川さん「それと、羽海野さんの世界観を踏襲するという面では、特に服装には気を遣っています。監督との打ち合わせでは、毎回監督の方から、たくさん衣装参考を渡されまして、咲ちゃんの着替えは、羽海野さんにデザインをお願いしたものです」

森美先輩......何を着ても似合いますね！

春日「森川さんが特に感情移入されてデザインされたキャラクターはいますか？」

森川さん「うーん、感情移入というか、東のエデンのメンバーは、描いていて楽しいですね。セレソンたちは、一癖も二癖もある人たちなので、それよりは普通の人たちである東のエデンのメンバーの方が好きかな」

春日「今夜（朝の4時）はお時間いただきまして、ほんとうにありがとうございました！」

森川さんが「描いていて楽しい」と仰った、普通の人々――。

そう、神山健治監督はこれまで、『攻殻機動隊S.A.C. 』に於ける公安9課、『精霊の守り人』に於ける女用心棒と、その道のスペシャリスト、プロたちを通して、物語を描いてきました。

今回、「東のエデン」の真の主役は、森美先輩を代表とする普通の人々です。

「東のエデン」第二話からは、舞台は日本に移って、普通の人々が登場します！

果たして、神山健治監督の描く普通の人々とは――？

来週も「東のエデン」にご期待ください !!
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（前回までのあらすじ）

美術監督竹田悠介さんを訪ね、私こと春日晴男、都内某所のbambooさんにお邪魔しました。

スペシャルサイトで公開されているボードを担当されているスタッフの方に、さらに詳しいお話を伺います！！

＊ ＊ ＊

今回、お話を伺うbambooの背景美術スタッフさんは、主に美術ボードと呼ばれる、作品の背景美術の方向性を決定する画を担当されている篠原理子さん、西野隆世さん、岡本春美さんのお三方です。

第十一回でもご紹介しましたが、アニメーションの画面は「キャラクター」と「背景」で成り立っています。

背景というのは、基本的にカットが切り替わるたびにかわるので、いくらデジタル化されているからといって、一枚一枚人の手によって背景が描かれていくことに変わりはありません。

カットごとの背景美術を、BG（Back Ground）と呼びます。

美術ボードとは、この各話のBGの指針となる背景美術のことです。

竹田さん「ウチ（bamboo）では、美術ボードは本番扱いで描いています。ラフの美術ボードだと、BGを描くスタッフが迷ってしまうんです。ボードは指針となる"絵"ですから、次のスタッフに仕事を渡すという"責任"をもってやっています」

篠原さん「たしかに、一度手を抜いてしまうと、"これでいいや"とどんどん質が落ちていってしまうので、そこだけは私も気をつけています」

春日「それぞれ担当された美術ボードで、特に印象に残っているボードはありますか？」

篠原さん「私は、第一話のホワイトハウスが印象に残っています」

竹田さん「たしかに、あれも方向性が見えた一枚だったね」

岡本さん「私は、自分が担当した美術ボードではないんですが、日の出埠頭のビルが印象に残っています」

これは今回、風邪ということで残念ながらお会いできなかった益城貴昌さんが担当された美術ボードです。

篠原さん「益城さんの担当したボードでは、歩道橋も素敵です」

西野さん「僕はボードじゃなくって、BGなんですけど、第一話で出てくる空港の電話です。金属の質感を表現するのに、本当に金属を磨き上げるように丹誠込めて描きました」

"探究心"を忘れずに仕事をされているというbambooのスタッフの方々。

美術の話をほんとうに笑顔で、楽しそうにはなされているのが、とても印象的でした。

春日「みなさん、今回は貴重なお時間いただきまして、本当にありがとうございます！」

さあ、今週からはいよいよ「東のエデン」の放映がはじまります！
画面の隅々まで、竹田さん率いるbambooの皆さんの手仕事に、ご注目下さい！

アニメーション美術
bamboo
公式サイトはこちらから
竹田悠介さんが手がけた数々の美術ボードが見られます。

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★「スペシャルサイト」フルリニュ－アル！★
予告編映像の解禁に合わせ、スペシャルサイトがリニュ－アルしています。
映像の後には、本編に登場する美術ボ－ドをスライドショ－でご覧いただけます。

スペシャルサイトはコチラから
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（前回までのあらすじ）

西武線を乗り換え間違いしながらようやくたどり着いた都内某所。

私こと春日晴男、「東のエデン」で背景美術を担当されているbamboo竹田悠介さんを訪ねます。

この二枚のボードに隠された、「東のエデン」美術ボードの糸口とは......？

＊ ＊ ＊

さて、前回の答え。それは、「質感」です。

竹田さん「イラストタッチの塗り分けでグラデーションを表現する「東のエデン」の背景美術で、レンガや崩れかけた壁は、当初からどういう表現になるのか想像はついていました」

春日「ふむふむ......では、この空港の美術は......？」

竹田さん「こういった、つるつるした床を、塗り分けでどう表現するか？
それが、この一枚で見えたんです。たとえば、さっきの崩れかけた壁とか、レンガだとかは、"汚れ"で表現すればいい。問題は、きれいな床とか、金属を塗り分けでどうやって質感を出していくのか？」

ゆっくりとお茶を口にふくむ竹田さん。
はやく答えが知りたい私こと春日晴男、思わず身を乗り出します。

竹田さん「答えは、"映り込み"でした」

なるほど......。
空港の廊下は、映り込みが塗り分けによって表現されています！！
移り込む背景を、リアルに床面に再現するのではなく、移り込み部分をイラストチックな塗り分けで表現しているのですね。

春日「竹田さんが、美術監督として、日々気をつけられていることはありますか？」

竹田さん「これは神山監督から学んだことでもあるんですが、"第一話のクオリティを維持しつづける"ということですね。最初だけ力入れてがんばる、というのではなく、最後まで、それこそ総力戦で臨む。そして、最終回ではそこに上乗せしてクオリティを上げる。それを心がけていますね」

春日「クオリティを維持していかれる秘訣というか、秘密はありますか？」

竹田さん「それは"スタッフ"ですね。長くやってきているスタッフなので、以心伝心、打てば響くスタッフがいるからこそ、維持できることだと思います」

私こと春日晴男、思わずうなずき、メモをとるのも忘れてしばし感激に身を震わせておりました......。

竹田さん「よければスタッフも紹介しましょうか？」

ガチャッ。

そうして会議室に姿を現したのは、bambooの美術ボードを担当されているお三方でした。

スペシャルサイトで公開されているあの美術の秘密が、今明らかに！

今回は後編のはずでしたが、次回、「bamboo来訪／総力戦」完結編をお送りします。

アニメーション美術
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竹田悠介さんが手がけた数々の美術ボードが見られます。

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映像の後には、本編に登場する美術ボ－ドをスライドショ－でご覧いただけます。

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某日。

私こと春日晴男、「東のエデン」で背景美術を担当していただいている
竹田悠介さん率いるbambooに潜入取材致しました！

都内某所。

西武線に揺られて小一時間。
私こと春日晴男を、美術監督の竹田さんは、連日のハードスケジュールにも関わらず、
笑顔で迎えて下さいました。

さて、早速、会議室で竹田さんからお話を伺います......。

竹田さん「今回、ウチ（bamboo）としては、「東のエデン」は総力戦のつもりで臨んでいます」

静かに語りはじめた竹田さん。
並々ならない意気込みがひしひしと伝わってきます!!

春日「竹田さんはこれまで、神山健治監督作品では、『攻殻機動隊S.A.C』『精霊の守り人』と、所謂"リアル"な世界観の背景美術を担当されてきました。今回、「東のエデン」の美術を担当されるにあたって、"こういう路線でやろう"という監督からの指示や要望はあったんですか？」

竹田さん「今回、羽海野チカさんがキャラクター原案を担当されるということで、今までの"リアル"路線とはひと味違った美術が描けるなと思いました」

春日「といいますと......？」

竹田さん「今は背景美術作業はデジタル化されていますが、昔は絵筆で描いていたんです。その頃から、実はずっとやってみたかった表現方法があったんです。その後、デジタル技術の普及で、ようやく実現レベルになってきたので、今回お話をいただいた「東のエデン」の世界観で"やってみたかった"表現にチャレンジしようと思ったんです」

春日「勉強不足で大変恐縮なのですが......具体的に、どうして手描きだと難しいんですか？」

竹田さん「絵筆で色ムラなく塗り分ける、というのは技術的にとても難しいんです。それと、輪郭。手描きだと、えんぴつだとか、フェルトペンだとか、ボールペンだとか、いろいろな画材があって、もちろんそれぞれに長所があるのですが、均一に輪郭を描くというのは、これまた高度な技術が必要なんです。テレビシリーズの美術ということで、限られた時間で作業しなければならないというスケジュールの問題から、絵筆で東のエデンのような背景美術の表現はとても難しいんです」

春日「あたらしい表現、ということで、試行錯誤されたこともあったと思うのですが？」

竹田さん「はい。でも第三話ぐらいから、手応えを感じるようになってきました」

竹田さん「この二枚の美術ボードで、大体の方向が見えました」

春日「......！？」

この二枚にそんな秘密が!?
いったいどういうことなのか？？？

その答えは、次回に譲ります。

アニメーション美術
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16時間に及ぶシナリオ打ち合わせの直後、ソース焼きそばを2人前食べて以来、炭水化物が喉を通らなくなってしまった、私こと春日晴男です。

さてさて、「東のエデン」監督/神山健治さんの『SUTUDIO VOICE』での連載を書籍にまとめたものが、いよいよ来週、4/1から発売になります！

「東のエデン」の企画段階のこともちょぴっと話題にでていたりします。

神山健治監督は、どうやって「東のエデン」を演出・監督しているのか？

本編放映前の、プロファイルの一助となるはずです。

ぜひご覧ください!!

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映像の後には、本編に登場する美術ボ－ドをスライドショ－でご覧いただけます。

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こんにちは。私こと春日晴男です。

みなさん、すでにご存知とは思いますが、「東のエデン」スペシャルサイトがオープンしました！こちらです！

予告編他、川井憲次さんの美しいサウンドトラックとともに、第十一回でご紹介した竹田さんの背景美術が映し出され、「東のエデン」の世界をご紹介していきます。

これからますます充実してゆく予定ですので、公式ブログとともに引き続きよろしくお願いいたします！

さて。

去る3月18日（水）――。
東京国際アニメフェアが開催されました!!

今回は、東京国際アニメフェアの模様をレポートいたします!!

東京国際アニメフェアとは、毎年東京ビックサイトで開かれる、アニメ業界でも大きなイベントのひとつです。

アニメ制作会社、放送局、広告代理店......アニメ関連のさまざまな企業がブースを出して、今年売り出していく作品を紹介するのです。

さて、フジテレビさんのブースでは、我らが「東のエデン」のオープニング映像、エンディング映像、そしてプロモーション映像が大々的に公開されました!!

第八回で取り上げた秘密倉庫......。その正体は、エンディング制作風景だったのです。

フジテレビブースの展示コーナーには、エンディング撮影に使用されたコマ撮り用の人形がディスプレイされていました。

CGを一切使わず撮影されたエンディングは一見の価値あり!!

アニメフェアで見逃した方も、あと2週間で「東のエデン」放映が開始されます!!

本編が終ってもチャンネルはそのままで！

ちなみに、この写真の中央にあるのは、ノブレス携帯です。展示の都合上、背面をご覧頂く事は出来ませんでしたが、このノブレス携帯、光るんです!!

実はこのノブレスケータイは、ＮＥＣさんのご厚意で、開発中の試作モデルのデザインを特別にご提供頂いたモノ。

ＮＥＣのデザイナーさんが、「将来、こんな携帯があったら」とデザイン・開発している無数のモデルから、神山監督が「これこそノブレスケータイ！」と選んだのが、このデザインだったのです。

ＮＥＣさんと「東のエデン」の夢のコラボレーションを喜んで下さったデザイナーの方が、アニメーション本編と同様に、携帯が光るように改造をして下さっているんです。

ＮＥＣの皆さん、本当に有り難うございました！

ノブレスケータイの詳細に関しては、放映が始まったら、本ブログでじっくりとご紹介したいと思います。

さてさて、この日のビックイベントといえば、そう！

押井守監督、神山監督、橘正紀監督お三方の囲み取材！
その意気込みを語りました。

神山健治監督「『東のエデン』では、羽海野チカさんのキャラクターデザインを活かした画面、物語作りをしています。今回、これは非常にあたらしい試みでした」

押井守監督からは、「アニメーションで、テレビでここまでやっていいのか！ と思うほどだ。次も見たくなる」とのエールをいただきました!!

「東のエデン」の映像を観に来ていただきましたみなさま、ほんとうにありがとうございました!!

本編はプロモーション映像以上の仕上がりになっておりますので、どうぞご期待ください。

私こと春日晴男、学舎から再び神山健治監督作品「東のエデン」の制作現場に
舞い戻ってまいりました。

さて、「東のエデン」の放映開始4月9日まで、あとわずかとなりました。
多数のアニメ誌に情報が掲載されはじめましたので、ぜひご覧下さい。

4月9日に、皆さんの前に広がる「東のエデン」の世界とは？

アニメーションの世界観を語る上で重要なのが、背景美術。

「攻殻機動隊S.A.C」シリーズ、「精霊の守り人」と神山健治監督作品で美術監督を務めた竹田悠介さんが、「東のエデン」でも美術監督を務めていらっしゃいます。

アニメ誌に掲載されている背景も、竹田さんによるものです。

今回は、「東のエデン」の世界観を彩る背景美術についてご紹介します。

アニメーションは、大きく分けて、「キャラクター」と「背景」で成り立っています。

シナリオをもとに、各種設定が起こされ、絵コンテによって画面を決め込んでいき、
レイアウトと呼ばれる、画面の設計図が作画されます。

このレイアウトから、キャラクターの演技・お芝居だけを抽出して作画されたものが「原画」です。

レイアウト、原画には、絵の統一を図るため、各話の作画監督（作監）や、
総作監の中村悟さんが修正を加えていくことは、第五回でご紹介しました。

この「原画」作業と平行して、キャラクターたちの存在する空間・世界観を成す
バックグラウンドを描くのが「背景美術」という作業です。

背景美術は、作品の世界観を作り出す重要な要素です。

「東のエデン」では、羽海野チカさんにキャラクター原案をお願いし、
手で描いたキャラクターの生き生きとした所作を、最大限に生かそうと制作を進めてきました。

これまで、神山・竹田コンビが作ってきた、緻密かつリアルな背景美術ではなく、
実在感を伴いながら、羽海野さんのキャラクターとの親和性を目指し、
監督と竹田さんとの間で、試行錯誤が繰り返されてきました。

以下、各アニメ誌に掲載された空港の美術ボードの背景美術ボードをご覧下さい。

グラデーションを、イラストタッチの塗りわけで表現した、美しい美術ボードです。

神山監督のオーダーに応えつつ、常に新たな表現の幅を広げ続ける竹田さん。

神山監督が竹田さんに絶大な信頼を寄せているのも納得です。

過日。

「東のエデン」3DCGチェックが行われました。

神山健治監督作品「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズ、「精霊の守り人」の３ＤＣＧシーンは、遠藤誠さん率いる3D班によって生み出されてきました。

もちろん「東のエデン」でも、3DCG班は大いにその映像/画面作りに貢献しています。

今回は、3DCGのお話しです。

3DCGは、限りなく実写映像に近い、リアルな映像表現を可能にした、新しい映像表現技術です。

今回、「東のエデン」では、羽海野チカさんにキャラクター原案をお願いし、キャラクターデザイナーの森川聡子さん、総作画監督の中村悟さんの手によって、手描きの、暖かみのあるキャラクターが生み出されています。

絵だからこそ表現しうる、アニメーション表現の豊かさ。

限りなく現実に近い映像を可能とする3DCGのリアル。

一見、相反するスタイルの合一が、「東のエデン」では、3DCGチームに要求されています。

3D監督の遠藤誠さんは、これまでの神山作品において、あえて3DCGの情報量を落とすことで、手描きのアニメーション（2D）に歩み寄り、3DCGと2Dの親和性を高めてきました。

たとえば、「東のエデン」では、バイクや車両、モノレール、携帯電話の一部等、主に人工物の表現を、3DCG班が担当しています。

例えばノブレス携帯。
複雑にデザインされた携帯電話は、作画で必要な角度に合わせて３ＤＣＧ班によって出力され、作画時の参考となります。

また、バイクや車両といった人工物は、手描きで一枚一枚描くよりもリアルに表現する事が出来、同時に作画の省力化という恩恵ももたらします。

しかし、実写のようにリアルなアニメーションを３ＤＣＧでつけてしまうと、手描きのキャラクターとの親和性が生まれません。

3Dチェックでは、神山健治監督から、バイクの動きやタイミングに関して、"アニメらしく"見せるための演出指示が出されていきます。

カメラの位置を自在に変えられる、3DCGのカメラマップ技術を活かした、躍動感のあるダイナミックなカメラワーク。

空港や街を行き交う一般人モブ（大多数のキャラクターの事をモブと呼びます）とモブ車のモデリングも、3DCG班の腕の見せ所です。

2Dのイメージと、リアルな3Dの融合を目指し、3DCG班は今日も朝まで作業をつづけています......。

私こと春日晴男、あらためて、日々進化を続けるアニメーション表現の奥深さに感銘を受けた次第です。

私こと春日晴男。

体重だけでなく、内面的にも進化を続けたいと思います！

尚、来週18日から開催される東京国際アニメフェアでは、本邦初公開の「東のエデン」の映像が解禁されます。

ぜひ、お運び下さい！

私こと春日晴男の、ニート的アルバイト生活が始まって早1ヵ月――。

今日は、会社にお暇を頂戴して、我が学舎、相慈院（あいじいん）大学へと戻って参りました。

私こと春日晴男、「東のエデン」の部室に帰還します。

第一回でちょっとだけご紹介した我らが文化系サークルとは、「東のエデン」という携帯サイトを運営する学生サークルのことだったのです。

平澤「太ったな。太る暇があったか」

久しぶりに再会した平澤氏、私こと春日晴男を上から下まで観察した後、開口一番、手厳しい一撃。

春日「何をおっしゃる......。毎日掃除と、修羅場の現場に鳴り響く電話を取るので大変なんですヨ」

平澤「甘ったれるな！ そもそも、お前はこの4月9日から放映される神山健治監督作品『東のエデン』について、ちゃんと情報を得てきたのか？」

春日「......情報、とは？」

平澤「我々によく似た連中が、本編に登場するそうじゃないか！」

なるほど平澤氏、この4月9日から放映開始の「東のエデン」に、我々が所属する、相慈院大学のサークル「東のエデン（ややこしい）」が登場する事を知り、私をスパイとして送り込んだのですナ。

春日「平澤さん、実は嬉しいんでしょう......？」

平澤「馬鹿者！」

......それから2時間、平澤氏はいかに不本意ながら本編に出演するかを、膝詰め理詰め、話してくださいました（涙）。

平澤「こんなトコロで管を巻いていないで、さっさと現場に戻るのだ！」

おネエ「まあ、がんばってね!!」

おネエが背中を叩いて励ましてくれます。

あ、おネエとは、我が「東のエデン」サークル創立以来のメンバーで、性別・年齢、所属不肖のお人です。

大杉「春日、こんな時代なんだから、そのまま就職した方がいいよ」

大手スポーツメーカーに就職の決まっている大杉さんは、自己啓発本に顔を突っ込みながら、私こと春日晴男のニート的アルバイト生活に、痛烈な疑問を投げかけます。

春日「いえ、私こと春日晴男、必ずやまたここへ戻ってきます！」

みっちょん「......戻る場所があればいいけど」

我らが「東のエデン」の誇る毒舌ギーク、みっちょん先輩の痛烈な一言に、私こと春日晴男、涙をこらえて部室を後にしようとした時......、

平澤「春日」

呼び止める平澤氏。

平澤「ブログ。読んでるぞ」

...... !!

私こと春日晴男のつぶらな瞳から、熱いモノが溢れ出したことはいうまでもありません。

昨日より、「東のエデン」に登場する主人公・森美 咲の大学の友人たちの紹介が本ブログに掲載されています。

「東のエデン」には、平澤氏をはじめ、大杉先輩、みっちょん、おネエと、個性豊かな面々が登場します。

果たして、どんな青春群像が繰り広げられるのでしょうか......？

主人公・滝沢朗と出会った彼らの前に待ち受けるものとは......？

放映をお楽しみに！

都内某所。

春日晴男、ある密命をおびて、怪しげな倉庫内に侵入しました。

そこには、紙でできた世界が広がっていました......。

私こと春日晴男、必死にシャッターを切ります。

ん !? これは、東のエデンのヒロイン・森美咲のシルエット？

んん !? これはノブレス携帯......。
私こと春日晴男の制作したそれより数段精巧に作られています（汗）。

んん ん?? 紙で切り抜かれた「東のエデン」タイトル......
もしやこれは......。

ゴツン！

「それ以上バラすんじゃない！」

と、プロデューサーの石井朋彦氏から拳骨が飛びました（涙）

この現場の謎は、しかるべき時が来ましたら、明らかにしたいと思います！

あいたたた......。

本ブログの表紙にもなっているメリーゴーランドに乗る滝沢と咲。

「東のエデン」の主人公、滝沢が着ている上着は、M-65という、カーキのミリタリージャケットです。

今回、私こと春日晴男、作画資料としてM-65を求めて、アメ横（東京・御徒町にある商店街）に行って参りました !!

自分で服を買ったことのない私こと春日晴男（親から支給されていました）。

ドキドキです......。



店員さん「このM-65はね、『タクシードライバー』のトラビス・ビックルや『ランボー』のシルベスタ・スタローンが着てたものなんですヨ」

フムフム......。

M-65は、長く続いたベトナム戦争を生き延びた兵士たちが、軍から大量に支給されたM-65を羽織って帰還したという、悲哀のこもったジャケットだそうです。

そんな反逆の象徴としてのM-65を主人公、滝沢朗が着ている理由は果たして...... !?

第一話放映開始まで約1ヵ月。

すべての謎を解く鍵は「東のエデン」第一話に隠されています。

乞うご期待 !!


ちなみに、これは、自他共に認める「革フェチ」の、神山監督ご自慢のブーツ。

 反骨のアニメーション監督、神山健治が革製品に身を包む理由は果たして......!?

私こと春日晴男には、ひそやかな特技があります――それは、模型作りです。

某日。

「東のエデン」本編に出てくるノブレス携帯

「このモック（実寸大の模型のこと）があれば、作画の参考になるのではないか？」

デザインワークス（本編に登場する小道具のデザイナー）の常木さんがつぶやいているのを耳にした私こと春日晴男、モック作りに挑みます！

そして試作に試作を重ねること幾千夜、ついにみなさまにお見せできるレベルのモックアップを完成させました！

「東のエデン」のブログパーツと見比べてみてください。

いかがでしょうか......？

型紙をつくったので、量産化も可能です。

さて。

このノブレスケータイ、詳細はまだ明かせませんが、「東のエデン」の中で、最も重要な役割を果たすキーアイテムです。

セレソンと呼ばれる12人の日本代表だけが持っている、100億円の電子マネーがチャージされた、「日本を救う」ための携帯。

私こと春日晴男がノブレスケータイを手に入れたら......。

......うひひ。

■材料
・型紙２枚
・色紙2枚
・8mmプラ棒一本
・プラ板（透明）0.2ｍｍ
・ボンド

神山健治監督作品「東のエデン」の制作現場にアルバイトして参加。プロフェッショナルの仕事を目の当たりにし、自分が何者でもない事を思い知った、私こと春日晴男。

そんな私が、唯一現場に貢献できること――それは、掃除です。

定時より一時間早めに出社し、スタジオ内の美化に務めます。

ゴミ集め、床掃き、流しまわり（お砂糖は容器に入っているか？）、玄関掃除、階段清掃、トイレ掃除、洗濯、コピー用紙補給、電球取替え......。

いざ始めて見ると、これが思わぬ効果を、私こと春日晴男にもたらしました。

まだ、誰も出社していないスタジオを掃除することで、作画スタッフの机の様子を、かいま見る事が出来るのです！

うっひょ～。

総作画監督の中村悟さんの机には、繊細な「東のエデン」のキャラクターが描かれた修正用紙が積んであります......。鉛筆で描かれたキャラクターに、演技という命が吹き込まれる瞬間の数々......。

脚本、絵コンテ、そして作画へ......。

無から有を作り出すアニメーションは、こうして生み出されているのですね！

うっひょひょ～。

さて。

本日は、作画についてのお話し。

前回ご紹介した絵コンテを元に、作画スタッフは、レイアウトという作業に入ります。

レイアウトとは、実写でいえばカメラマンが、カメラ位置を決める作業に相当します。
背景とキャラクターの配置関係を、絵コンテと監督・演出の指示の下、レイアウト用紙という、実際にテレビで放映される画面サイズに描き出してゆきます。

背景とキャラクターの配置が描かれたレイアウトを元に、背景スタッフが背景を描き、作画スタッフがキャラクターのお芝居を描いてゆくのです。

テレビシリーズ1話あたり、20名の原画スタッフがレイアウト制作にあたります。

総作画監督の中村悟さんは、各アニメーターが描いたレイアウト、そして原画に、統一性をもたらすため、一枚一枚、修正を加えてゆきます。

アニメーションのデジタル化が叫ばれる昨今。
私こと春日晴男、現場に入るまでは、アニメーションはパソコン上で作られるものだとばかり思っていました......。

しかし、いかに現場がデジタル化しているとはいえ、キャラクターや、その芝居、背景美術は、一枚一枚、何十時間もかけて、人の手で描かれているのです。

深夜、現場ではまだスタッフの皆さんが机に向かっている時間ではありますが、あえて叫ばせて頂きます。

アニメーションは手描きです !!

ある日のこと。

「東のエデン」のラッシュチェックが行われました。
完成した映像を、監督以下スタッフが、1カット1カットチェックする場です。

「これ、直させてください」

中村さんは、総作画監督として、チェックで出たカットに自らリテイクを申し出ます。

総作画監督としての責任と義務を背負って立つプロフェッショナルの背中に、心の中で号泣した、私こと春日晴男でありましたッ（合掌）。

神山健治監督「実写と違って、アニメーションのいいところは、出勤しながら映画が撮れるところ。だからこそ、明日やるではなく、今日やる理由を自分の中で発明しつづけなきゃならないんだ」

中村さんは、「やってください」と頼まれるでもなく、自ら責任と義務を果たしていらっしゃいます。

たとえ清掃、されど清掃。

私こと春日晴男が掃除しなくてはスタジオ内の美化は保てぬと、恐れながらも責任を持って、スタジオのお掃除に挑む所存であります！

■本日の一冊 !!
プロダクションアイジー 9課の作画マンの真髄を垣間見れる一冊。
中村悟さんの修正原画、古川尚哉さんのレイアウトは、攻殻ファンならずとも必見です ! お二方は「東のエデン」でもスタッフとして参加されています！

「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 原画集」
発売日：2008年7月25日(金)
価 格：3,000円(税込）
判 型：四A4/224p/ソフトカバー
発 行：マッグガーデン

過日。
「東のエデン」第9話の絵コンテがuｐしました！

私こと春日晴男、コンテをコピー機にかけ、増刷します。

今回は、「東のエデン」の絵コンテについてのお話です。

絵コンテとは、監督や演出スタッフが描く、アニメーション映像の設計図です。

キャラクターの動きや表情変化、セリフ、シチュエーションの説明を、脚本から絵に起こし、1カット1カット、四コマ漫画のように連続したコマに描いていきます。

絵コンテを描き上げる生みの苦しみは、脚本の文字情報を、映像という、時間と空間の世界に描き起こすこと......これに尽きます。

「脚本のセリフを一字一句変えずに、絵コンテでさらに情報や意味を盛り込むにはどうしたらいいのか？」

神山監督、各話演出さんと共に、日々画コンテ執筆に明け暮れる副監督の吉原正行さんは、日夜、責任感を持って作画机に向かい、沸き出でるアイディアを絵コンテ用紙に仕込んでゆきます。

そんなプロフェッショナルな仕事を前に、私こと春日晴男、改めて、自分が何者でもないことを痛感します......。

せめて自分にできることはないだろうか？

「イチローにどうやったらいいプレーをしてもらえるか？」

この日記の第2回で記した、監督からの宿題の意味が少し、わかったような気がしました。

いかに吉原さんをはじめ、現場スタッフが仕事をしやすい環境をつくれるか？

私こと春日晴男、一計を講じた次第。

その内容は、次回に譲ります。

私こと春日晴男の「東のエデン」制作現場におけるアルバイト生活は、早いもので一週間が過ぎようとしています。

この一週間で、パソコンに向かう私こと春日晴男の、キーボードタッチも様になってきました。

カタカタカタカタ......。

パソコンに向かっていると、何だか仕事をしている気分（悦）

さて、今回は「東のエデン」脚本会議のお話しです。

脚本。

にわか脚本家志望者は数多くとも、実際に脚本を映像化する作画志望者は、脚本家志望者のそれよりも少ない、というのがアニメーション業界の悩みの種なのだそうです。

真にすぐれた脚本とは、最終的に、物語を映像化するスタッフの、イメージの源泉とならなければならない。

しかし、「文字」は誰もが書け、文章の良し悪しは、一見して判別がつきにくいもの。

一方、絵を描くという生業は、その絵が上手か否か、一目で判ってしまう、まさに弱肉強食の世界。

絵描きこそが求められるアニメーション制作現場において、私こと春日晴男の拝領した"文芸進行"なる仕事は、実に曖昧模糊とした、形の無い生業なのです。

「アニメーションがデジタルになって、省略していた部分の文字情報（看板など）が見えるようになってから、こういう（文芸）のが必要になったんですよ」

演出の河野さんが仰っていました。

パソコンに向かってキーボードを叩くなんて、幼稚園児にでもできる。

私こと春日晴男、改めて、自分が何を為すべきか、考えざるを得ませんでした。

そして、某日。

「東のエデン」の脚本会議が開かれました。

私こと春日晴男、記録係として脚本会議に臨みます。

「東のエデン」は2007年の夏ごろから企画がスタートし、監督とプロデューサーとの間で、テーマ、世界観、キャラクターについて議論が重ねられてきました。

脚本家チームが本格的に集ったのは、2008年1月から。
それから約一年、毎週、水曜日と土曜日の二回に分けて、毎回、15時間にも及ぶ、緻密な脚本会議が進められ、脚本作業はいよいよ、最終話に突入しています。

神山監督の脚本会議の特徴は、何と言っても、「他人の話を聞く」。これに尽きます。

このシチュエーションで、キャラクターがこんなセリフを吐くだろうか？
自分に置き換えてみたらどうだろうか？
他の話数とこのキャラクターの心理変遷は矛盾していないだろうか？
ただ闇雲に会話しているだけで、時間を無駄にしていないだろうか？
よりドラマチックなシチュエーションを発明できないだろうか？

神山監督は、出席者から出てくるアイディアや問題提起を一つ一つ真剣に取り上げ、検討していきます。

印象的なのは、神山監督が他人の話を聞いているときのまなざし。

質問やアイディアを真摯に受け止め、一度自分の中で消化して、内に蓄積された議論からの中から、最良の解決策を提示し、脚本家の方々に提案していきます。

脚本家の方々も、自分のアイディアを押し売りするのではなく、じっくりと他人の話を聞いた上で、そのアイディアをどう発展させられるのか、または代替案を出して議論していきます。

パソコンに向かって文字を書くのが、脚本家の仕事ではない。
目指すべき作品像に一歩でもにじり寄るために、頭を絞り尽くして議論を重ね、ト書きと台詞に落とし込んでゆく。

これこそが、脚本という仕事の醍醐味なのだと言うことを、私こと春日晴男、思い知った次第です。

監督「何十遍も他人としゃべり倒して、はじめて物語としての強度が上がる」

何者でもない僕は、他人の話をとにかく聞くところから始めることにしたのでした。

「東のエデン」脚本ライター陣は、佐藤大さん、伊藤ちひろさん、菅正太郎さん、岡田俊平さん、福島直浩さん。

アルバイト初日。

私こと春日晴男は、「東のエデン」プロデューサー・石井朋彦氏の紹介で、監督・
神山健治氏と面会しました。

神山監督は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズ、「精霊の守
り人」等を手がけたアニメーション監督です。

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」において「笑い男」「個別の11人」
という、現代社会の映し鏡とも言えるエピソードを生み出したあの、神山監督！

「精霊の守り人」で、女用心棒・バルサとチャグムの旅路を通して、世界と真摯
に立ち向かい、生きてゆく事の大切さを描いたあの、神山監督！！

菅野ようこさんのサントラを聞きながら、ママチャリで大学に通っていた私こと、
春日晴男。

初めて女性にフラれた時、川井憲次さんのサントラを聞きながら、寒空を、涙が
枯れるまで裸足で走り続けた私こと、春日晴男。

......感激です（号泣）

神山監督の三作目のテレビアニメーション作品が、現在制作中の「東のエデン」
です。

石井「緊張されていますか？」

私「緊張されています」

石井氏の質問に、私は軽妙に答えました。
石井氏の、怪訝な顔が気になります。

私は、石井氏とともに神山監督の机にお邪魔しました。

私「新人の春日晴男と申します。本日付でこちらに配属になりました。以後、お
見知りおきを・・・」

監督「神山です」

知っています......と頭の中で返事をしつつ、緊張のあまり、それ以上会話が続
かない......。

石井「どうですか、こいつは」

神山「まあ......真面目そうな男ではあるな」

ありがとうございます、とは言えず、私は恐縮しきって頭を下げました。

今年43才になるという神山監督は、鋭くも、少年のようにキラキラと輝くまなざし
で、私こと春日晴男のよどみきったニート的眼（まなこ）を見据えると、こう言いま
した。

神山「イチローにどうやったらいいプレーをしてもらえるか？ まずはそこからはじ
めてみてください」

私「......？」

神山監督との会見は終りました。

石井氏から、「文芸進行」という肩書きで、神山監督と現場の、主に文芸（シナリ
オ・本編内に登場する様々な文字要素）のサポートをするように......と命じられた、
私こと、春日晴男。

私は、こんなすばらしい職場で働く機会を与えてくれた平澤氏に感謝しつつ、強烈
な不安に襲われていました。

どこのウマの骨とも知れぬニート的私を雇おうと決断した神山監督をはじめ、プロ
ダクション・アイジーに、いったい自分はどう貢献できるのであろうか？

「イチローにどうやったらいいプレーをしてもらえるか？ まずはそこからはじめてみ
てください」

私は神山監督の言葉を反芻しました。

春日晴男、文芸進行としての仕事が、次回から始まります。

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズや、『精霊の守り人』で、
エンターテインメントと深遠な人間ドラマを展開してきた、監督・神山健治。

漫画『ハチミツとクローバー』（集英社刊）『３月のライオン』（白泉社刊・ヤングアニマルにて連載中）で男女問わず幅広い層から支持されている漫画家・羽海野チカさん。

このふたりがタッグを組んで、この春、新しいテレビアニメーションが始まろうとしています。

その名も、「東のエデン」。

今よりも少し未来の日本。

この国の"空気"に戦いを挑んだ、ひとりの男の子と、彼を見守った女の子の、たった11日間の物語です。

さて。

「東のエデン」の末席に、春日晴男という大学生が登場します。

「春日晴男日記」は、本編から飛び出した私こと春日晴男が、テレビアニメーション「東のエデン」の制作過程を、日々紹介していくブログです。

監督・神山健治の陣頭指揮の下、「東のエデン」を制作するのは、東京・国分寺市に拠点を構える、プロダクション・アイジー。

制作現場で、「東のエデン」は、どのように企画され、いかにして作られているのでしょうか？

私こと春日晴男が、大学の春休み（ちょっと早いけど......）を利用し、制作現場にアルバイトしして参加しながら、スタッフのコメントや現場風景などをアップしていく予定ですので、ご期待ください。