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トルコとアルメニア、国交樹立へ スイスで調印式
このニュースのトピックス:欧州
1915年に起きたアルメニア人「大量虐殺」についての歴史認識などをめぐり対立してきたトルコとアルメニア両国は、スイス政府の仲介による関係正常化交渉で最終合意に達し、10日、同国最大都市チューリヒで両国外相が国交樹立を明記した、歴史的な合意文書に調印した。
トルコのダウトオール、アルメニアのナルバンジャン両外相による調印式には、クリントン米国務長官、ラブロフ・ロシア外相、ソラナ欧州連合(EU)共通外交・安全保障上級代表ら、両国関係正常化を後押しした各国外相らが立ち会った。
欧米メディアによると、1991年に旧ソ連からアルメニアが独立して以来、両国の外交関係ができるのは初。アルメニアは独立後、隣国アゼルバイジャンと同国ナゴルノカラバフ自治州の独立問題で武力衝突に至り、この際にアゼルバイジャンを支持したトルコは93年にアルメニアとの国境を閉鎖していた。
当初、調印式は同日午後5時(日本時間11日午前0時)に予定されていた。しかし、式で両国外相がそれぞれ読み上げるはずだった声明案の文言で合意が難航。クリントン長官による土壇場の説得工作などの末、3時間以上遅れて開かれた。ロイター通信によると、同自治州に関する部分などが問題となったもようで結局、両国とも外相声明を見送った。 実際の国交樹立には両国議会による批准が必要。それぞれ国内慎重派の強い抵抗が予想され難航するとの見方が強い。
合意文書には国交樹立に加えアルメニア人大量虐殺について調査する国際的な専門家委員会の設置も盛り込まれた。(共同)
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