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電力の需要量の変化とその対応(2009.07.07)


●電力の需要量は一定ではなく、季節や時間帯で大きく変化している。
●電力の最大消費量と最小消費量との差は拡大傾向にあったが、最近はあまり拡大していない。
●この差が拡大すればするほど、設備利用効率が低下し、電力コストが上昇する。
●需要量の変化に応じて、いろいろな発電方式を組み合わせて発電を行っている。


図1 1年間の電気の使われ方の推移
使用データ:資源エネルギー庁経済産業省、エネルギー白書 2007年版(2007)


図2 夏季の1日の電気の使われ方の推移
使用データ:資源エネルギー庁経済産業省、エネルギー白書 2007年版(2007)


図3 1日の電力需要量の変化に対応した電源の組み合わせ
出所:資源エネルギー庁パンフレット日本のエネルギー 2008


解説:
 電力の需要量はいつも一定でなのではなく、季節や時間帯で大きく変化しています。例えば、夏は冷房を使うため需要量は大きくなりますし、昼間は夜より需要量は大きくなります。

 特に夏の暑い日の日中は冷房用の電力需要のため、電力消費量はピークに達し、夜間の最も少ない消費量との差は2倍程度になります。電力の最大消費量と最小消費量との差は拡大傾向にありましたが、最近はあまり拡大していません。

 電力は貯蔵が困難なため、ピークに合わせた発電設備が必要になり、この差が拡大すればするほど、設備利用効率が低下し、電力コストが上昇します。

 この需要量の変化に応じて安定的に電力を供給するため、いろいろな発電方式を組み合わせて発電を行っています。それぞれの発電方式の安定性、経済性、環境への対応性、運転特性などの特徴を生かし電力は供給されています。

 例えば、流込式水力発電、原子力発電は一定の発電量を維持し、電力の需要量の変化には主に火力発電などで対応するといった方法がとられています。
関連ページ:
主な発電方式の特徴
発電方式別の発電コストの比較
水力発電とは
関連サイト:
資源エネルギー庁エネルギー白書

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