有害鳥獣として駆除したイノシシの肉を特産品化に取り組んでいる武雄市で、イノシシ肉の加工品が新たにお目見えした。全国に売り出したいと関係者は張り切っている。
同市のイノシシ肉加工施設と精肉店が開発した。すでにイノシシ肉100%のスモークハムやソーセージ、ベーコンが発売中で、深みのある味が評判という。
市が今年作った武雄鳥獣食肉加工センター「やまんくじら」(同市山内町)では、スモークハムを福岡市内のめんたいこ業者と共同開発。武雄産のレモングラスをブレンドするなどして生臭さを消し、コクのある味わいに仕上げている。価格は1パック(60グラム)500円。同センターでは精肉も直売している。
また、市内に工房がある山下精肉店(有田町)では、自家製ソーセージとベーコンの販売を始めた。共に1パック200グラム入りで1000円。
同店では、ロースハム(1パック100グラム入り、800円)とハンバーグ(同120グラム入り、500円)を秋から販売する計画もある。
工房長の山下圭造さん(45)は「焼くとおいしさが倍増する」とイノシシ肉のうまさをアピールしている。
これらの商品は、それぞれの製造元と同市武雄町の武雄温泉「物産館」などで入手できる。
問い合わせは市営業部いのしし課(0954・23・9170)。【原田哲郎】
毎日新聞 2009年8月8日 地方版