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【サッカー】

岡田監督 不参加主力組に警告

2008年4月22日 紙面から

練習で指示を出す岡田監督(中)=千葉県習志野市内のグラウンドで

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 ワールドカップ(W杯)アジア3次予選突破に向けた日本代表候補合宿が21日、千葉県内で始まった。合宿初日にDF中沢佑二(30)=横浜M=、MF鈴木啓太(26)、FW高原直泰(28)=ともに浦和=の主力3人がケガや体調不良のため相次いで合宿参加を辞退。今回の合宿を6月の3次予選4連戦に向けた重要な強化と選考の場と位置付けた岡田武史監督は「来てない選手はチャンスが少なくなったということになる」と、今後の招集に影響するとの“警告”を発した。初日の練習はボール回しや9対9のミニゲームなどを実施した。

 たかが3日間。しかしW杯3次予選の突破に向け死に物狂いの岡田監督にとっては重要な3日間のスタートだった。

 Jリーグの合間となる平日の3日間を使って始まった国内組の強化合宿。最終日に筑波大と練習試合を行うだけで国際親善試合は行わない、いわば練習漬けの合宿。だが指揮官は語気を強める。

 「今回が“練習会”だと思ったら考え直してほしい」。さらに「ここに来ていない選手は、チャンスが少なかったということになる」と加えた。重要な合宿に不参加となった選手たちへの“警告”だった。

 6月のW杯予選4連戦の初戦オマーン戦(6月2日)前の5月下旬にキリン杯2試合があるとはいえ、代表の活動時間は少なく指揮官は「キリン杯はぶっつけ本番」という。となればこの3日間を有効に使うしかない。だが17日に発表した候補メンバーが相次ぎ離脱。羽生、高松、中沢、鈴木、高原。ケガと体調不良という突発事項とはいえ、ミーティングだけでも参加を要請されながらそれすら合流できなかった選手もいた。個々人の「意識」の問題という。

 だからこそ初日の練習前のミーティングでは、ピッチ上の「ハードワーク」と、ピッチ内外を問わない「メンタルの強さ」を切実に訴え、「W杯に出たいとかオマーンに勝ちたいとかは、叫ぶだけでできることではない。日ごろのコンディション管理や練習への集中、試合でベストを尽くせ」と基本事項を徹底した。一瞬の気のゆるみも許さない。一方で、調子の維持さえできれば続々と岡田ジャパン入りした新顔も予選で主力になりうるということだ。 (上條憲也)

 

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