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38歳海兵隊員を送検 米兵女子中学生暴行事件2008年2月12日

送検されるハドナット容疑者を乗せた車両=12日午後1時すぎ、沖縄署

 本島中部の女子中学生を暴行したとして、沖縄署は11日、女性暴行容疑で在沖米海兵隊キャンプ・コートニー所属の2等軍曹タイロン・ハドナット容疑者(38)=北中城村島袋=を逮捕した。同署は12日午後送検した。事件を受けて県や県教育委員会は11日、メア在沖米総領事に抗議し、日本政府も米側に再発防止などを申し入れた。福田康夫首相は12日午前、事実関係究明と再発防止に取り組む考えを強調し「大変大きな問題だ。しっかり対応してほしい」と閣僚に指示。沖縄市や北谷町など米軍基地が所在する自治体は同日、米軍へ抗議し、沖縄平和運動センターは午後6時から北中城村石平の在沖米軍司令部前で抗議集会を開く。1995年の米兵少女暴行事件では反基地の世論が高まり、米軍普天間飛行場の移設合意につながった。今回の事件も県民世論に影響を及ぼしそうだ。
 沖縄署によると、ハドナット容疑者は10日午後10時半すぎ、北谷町の公園先路上に止めた乗用車内で、少女を暴行した疑い。同容疑者は「少女の体を触っただけだ」と否認しているという。
 少女は10日午後8時半ごろ、沖縄市内の繁華街で友人ら3人でいたところ、バイクに乗ってきたハドナット容疑者が「服をどこで買ったのか」などと声を掛けてきた。同容疑者は「家まで送っていく」と言い、被害少女を連れ出した。
 ハドナット容疑者は少女宅に向かわず、北中城村内の基地外の自宅に連れ込み、少女に行為を迫った。嫌がった少女は容疑者宅から逃げ出したが、追いかけてきた同容疑者が「車で家まで送っていく」と言って、少女をワゴン車に乗せたという。同容疑者は少女を嘉手納町付近まで連れ回した後、北谷町で犯行に及んだ。
 少女は連れ回されている間に携帯電話で友人に助けを求め、友人が警察に通報。犯行後に逃げ出した少女は午後11時前、警官に保護された。
 沖縄署員が容疑者宅に向かったところ、自宅駐車場に止めた車内に座るハドナット容疑者を発見。署へ任意同行後、容疑が固まったため11日午前2時すぎに逮捕した。米軍側の担当者は12日までに沖縄署で同容疑者に接見したという。


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