２００８年０３月３０日 更新
【日経賞】３馬身差、マツリダ有馬再現Ｖ！次走は香港だ
有馬記念と同じ舞台でＧＩ馬の貫禄を見せつけたマツリダゴッホ。次走は香港へ遠征して世界へと羽ばたく（撮影・金子貞夫）
第５６回日経賞（２９日、中山１１Ｒ、ＧＩＩ、４歳上オープン国際、別定、芝・内２５００メートル、１着本賞金６４００万円＝出走１３頭）昨年の有馬記念Ｖ以来だった１番人気マツリダゴッホが、直線入り口で先頭に立つと一気に抜け出し、３馬身差楽勝した。２分３２秒７（良）。通算８勝目で中山は６勝目。王者の貫禄を見せつけたゴッホはこの後、香港遠征で世界に飛躍。その後の英国・仏国遠征のプランも持ち上がった。
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これがＧＰホースだ。マツリダゴッホが、４コーナー先頭で楽に抜け出す横綱相撲。ゴール前では蛯名正義騎手が手綱を抑える余裕も見せながら、得意の中山で０８年初戦を飾った。
好スタートからスッと４番手につけ、掛かることなく折り合いはピタリ。「有馬記念をイメージして乗った。十分折り合いがついたので４コーナー先頭でも大丈夫だと思った。思い通りに手応えが残っていた」。蛯名が直線でＧＯサインを出すと瞬く間に後続を引き離した。２着に３馬身差。中山６勝目と、素晴らしき“中山マイスター”だ。
次は世界。「（有馬記念が）フロックじゃないことを証明できた。１周目の直線で折り合っているときに勝てると思った。３１日に選出されていたら、４月３日に（検疫先の）新潟競馬場に入厩して、１９日に（香港に）出発する」と国枝栄調教師。クイーンエリザベスＩＩＣ（４月２７日、シャティン、ＧＩ、芝２０００メートル）挑戦が現実のものとなってきた。香港後も海外転戦プランが持ち上がっているマツリダゴッホ。世界の強豪との対戦が楽しみだ。
（高尾幸司）
★欧州も視野に
マツリダゴッホは欧州も視野に入れている。香港遠征後は、暑さが心配されるため宝塚記念（６月２９日、阪神、ＧＩ、芝２２００メートル）出走は流動的。代わって英ＧＩプリンスオブウェールズＳ（６月１８日、アスコット、芝２０００メートル）〜同キングジョージ（７月２６日、同、芝２４００メートル）のプランが持ち上がった。また秋の、仏ＧＩＩフォワ賞（９月中旬、ロンシャン、芝２４００メートル）〜仏ＧＩ凱旋門賞（１０月５日、同、芝２４００メートル）も検討されている。「全部出ると有馬記念（１２月２８日）に出走できなくなる。（英・仏）行くとしたらどちらかだね」と国枝調教師は話していた。
■マツリダゴッホ
父サンデーサイレンス、母ペイパーレイン、母の父ベルボライド。鹿毛の牡５歳。美浦・国枝栄厩舎所属。北海道静内町（現・新ひだか町）・岡田スタッドの生産馬で、馬主は高橋文枝氏。戦績１７戦８勝。獲得賞金４億５３８１万７０００円。重賞は０７年ＧＩＩアメリカＪＣＣ、ＧＩＩ産経賞オールカマー、ＧＩ有馬記念に続く４勝目。ＧＩＩ日経賞は、国枝栄調教師は０４年ウインジェネラーレ以来２勝目、蛯名正義騎手は９６年ホッカイルソー、０４年ウインジェネラーレに続く３勝目。
| １着（9）マツリダゴッホ | ||
| ２着（1）トウショウナイト | ||
| ３着（5）アドマイヤモナーク | ||
| 単勝 | 9 | 230円 |
| 複勝 | 9 1 5 | 110円 130円 130円 |
| 枠連 | 1-6 | 600円 |
| 馬連 | 1-9 | 630円 |
| ワイド | 1-9 5-9 1-5 | 230円 210円 270円 |
| 馬単 | 9-1 | 1,020円 |
| ３連複 | 1-5-9 | 630円 |
| ３連単 | 9-1-5 | 2,650円 |
