「おふくろさん」をめぐる“改作騒動”で、歌手の森進一(59)が2月28日、作詞家、川内康範氏(87)=写真=に謝罪するため青森県八戸市の自宅を再訪したが、川内氏は、すれ違いで上京していたことが1日分かった。川内氏はマスコミを通じ、森の謝罪旅を「三文芝居」と切り捨て、無断で自宅敷地内に入ったことに怒りを倍増させている。
“みちのくおわび旅”に出ていた森は、1泊2日の滞在中に八戸市内の川内氏宅を2日にわたって訪問した。このとき、川内氏は不在だったため、門扉を開けて敷地内に入った上、玄関先に花束、「とらや」の羊羹など手土産と手紙を置いて、帰京した。
川内氏に会えなかった森進一=28日午後、東京駅 |
実は、このころ川内氏は持病の治療などのために東京へ舞い戻っていて、完全なスレ違い。さらに、川内氏を東京で直撃したテレビ朝日の情報番組「ワイド! スクランブル」に対し、川内氏は森への怒りをしたためた直筆の手紙を託していた。
手紙の冒頭では、≪告ぐ! 我が真実、無償の愛は何があっても変わりなし≫と心血を注いで作詞した「おふくろさん」への変わらぬ思いを主張。マスコミが囲む中での八戸来訪を≪森進一の三文芝居≫と切り捨て、≪拙宅は無断侵入禁止の札が掲げおるにもかかわらず侵入した≫と激高している。手土産などは、家政婦が宅配便で森の事務所に返送したとし、≪これが私の返事です≫と修復不可能であることをうかがわせた。
11日に福岡公演を控える森。「おふくろさん」は二度と歌えないのだろうか−。
ZAKZAK 2007/03/01