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仕掛けたのは誰?恵方巻きのルーツを探ってみましょう | 「本福寿司」に現存している1932年のチラシ。寿司屋は2月に客足が落ちるそうで、商売的にも万々歳なのです。 | 恵方巻きの始まりの話が数多く存在しますが、それらの情報を時系列でまとめると次のようになります。
●大正初期……大阪の花街で、節分の時期にお新香を巻いた海苔巻きを恵方に向かって食べるという風習(流行り?)があった。
●1932年……大阪鮓商組合が「節分の日に丸かぶり 〜この流行は古くから花柳界にもてはやされていました。恵方に向いて無言で壱本の巻寿司を丸かぶりすれば其の年は幸運に恵まれる」と書いたチラシを配布。当時のチラシが「本福寿司」(大阪中央区)に残っています。
●1973年頃……大阪海苔問屋協同組合が「節分の夜、恵方に向かって無言で家族揃って巻き寿司を丸かぶりすると必ず幸福が回ってくる…と昔から言い伝えられています」と書いたチラシを、寿司屋に海苔を納める時に配った。当時は大阪のデパートでも「2月3日 幸運巻き寿司売り出し」と宣伝販売されていたらしい。
●1977年……海苔業界による街頭イベント「海苔祭り」が大阪・道頓堀で開催され、「節分の丸かぶり」を取り入れた「巻き寿司早食い競争」が行われた。これがマスコミに取り上げられて全国に知れ渡ったのをきっかけに、全国主要都市の「海苔祭り」でも宣伝されるようになる。
| 「恵方巻きを知っている方へ〜いつ頃からこの風習をご存知ですか?」(調査実施は2005年です) 今年知った:7% 昨年知った:8% 2〜3年前:28% 4〜5年前:18% 6〜10年前:13% それ以前:25% 無回答:1% コンビニでの販売エリア拡大による宣伝活動が大きく影響しているのがわかります。 | ●1989年……広島のセブンイレブンが恵方巻きの販売開始。翌年より販売エリアが広がり、95年には関西以西の地区、98年には全国エリアで販売するようになる。
こうした流れに伴い宣伝活動も活発になり、様々なお店やメディアでも取り扱われるようになったため、恵方巻きの認知度も拡大しています。
ちなみに、昨年はコンビニエンスストア大手3社(セブンーイレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソン)だけで約600万本の恵方巻きを販売したそうで、年々この需要が高まっていることから、今年は前年度1割〜3割増しの販売を予定しているそうです。3社とも予約販売は当たり前。コンビニ以外のスーパーや寿司屋を入れると、その販売量は膨大な数になるでしょう。
人気上昇中の恵方巻きですが節分行事としてのポジションは? >>>
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ガイド:三浦 康子
暮らしにフィットするライフアップ情報を発信するライフコーディネーター。 TV、ラジオ、新聞、雑誌、ネットマガジン、イベント等の登場回数は約2000。「歳時記」をテーマに十人十色の暮らしに季節風を吹きこみます!
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