平成17(2005)年5月12日(木)
外国特派員協会で記者会見を行いました
 つくる会は5月10日、欧米メディアからの度重なる取材要請に応えることと、「新しい歴史教科書」の近現代史部分の英訳版発表を兼ねて、外国特派員協会で記者会見を行いました。約百名の参加者で溢れかえった会見場で、「新しい歴史教科書」の近現代史部分の英訳版を配布し、また同時に、中国語訳は既につくる会のHP上で公開されていることと韓国語訳は近日公開されることを発表しました。
 
 
 冒頭で八木秀次会長がつくる会の設立趣旨に触れながら教科書改善活動の必要性と意義を説明し、続いて藤岡信勝副会長が『新しい歴史教科書』は近現代史のみに焦点をあてた教科書ではないことを強調しながら日本の歴史の特色を紹介し、日本固有の歴史を日本の子孫に伝えていきたい旨を主張しました。

 外国人記者の質問に対しては、随所に外国の学者の言葉や資料をたくみに引用しながら応答し、記者会見は粛々と進行しました。

 主な質疑応答は以下の通りです。

Q.『新しい歴史教科書』のように、従軍慰安婦や強制連行、南京事件を削除し、創氏改名を正当化することが正しい教科書なのか。

A.1996年以前は韓国の教科書にも従軍慰安婦は記述されていなかった。4/6付『朝日新聞』記事によると、全社の教科書が従軍慰安婦を削除している。それは証拠によってサポートされていないから。

Q.扶桑社の教科書はなぜ学校で使われていないのか。

A.日本には2つの大きな教職員組合がある。彼らはマルクス・レーニン主義を信奉し、国民との意識に大きなギャップがあるにもかかわらず、採択に大きな影響力を持っている。

Q.白表紙本の流出について、扶桑社と一体不可分であるつくる会はどう考えているのか。

A.つくる会のメンバーは個々に執筆者となっており、会として執筆しているわけではない。したがってつくる会と扶桑社は一体不可分ではない。

Q.日本軍の虐殺や強制連行や南京事件を書いていない。日本は戦前に戻るのではないかと心配になる。

A.町村外務大臣も検定を合格した教科書の中で、戦争を美化している教科書はないと言っている。歴史の事実が明らかになればそのような誤解もとける。
 
 
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