今週の主な番組 NHKの主な番組とその内容について放送予定をご紹介します
04月10日(日)日曜日
番組スポットはこちらから
総合
教育
デジタル衛星ハイビジョン
BS1
BS2
FM
総合
たべもの新世紀
 「母ちゃんの技が生きる アジの開き〜大分県佐伯市米水津」
前6・15〜6・50
 関アジで有名な豊後水道に面した大分県佐伯市米水津(よのうず)。人口およそ2500人の小さなこの地区は、全国有数の生産量を誇る干物の産地である。築地市場でも味の良さが認められている「米水津ブランド」の原点は、代々干物作りを受け継いできた漁師の妻たちである。
 地元の干物作りの名人、成松喜代子さん(52歳)。毎朝、喜代子さんは夫・満徳さんと長男の光弘さんと一緒に漁に出かける。幸子さんは漁を終えると、鮮度をおとさないために、朝食をとる前に取ってきたアジを開いていく。そして味付けには欠かせない塩にもこだわっている。地元の海水から作る天然塩を使っている。さらに、天日干しで干す干物は、この時期北西の方向から地区に吹き付ける冷たい潮風にいかに当てるかが味を左右する。喜代子さんは風の強さと天候を見ながら、干台の角度を微妙に調整する。
 こうして作られた干物は焼き上がると、表面はカリッとしながらも、中身はジューシー。まろやかな魚本来の旨味が凝縮された味にできあがる。
 地元に16社ある水産加工会社では、全国へ「米水津の干物」を発進するために、こうしたおいしい干物作りの伝統を受け継ぎ付加価値を高める努力を続けている。
 番組では、地元で受け継がれてきた食文化・技術を生かして、おいしい干物づくりに挑戦する人々の取り組みを描く。

[キャスター] 桜井洋子アナウンサー、合瀬宏毅 解説委員

[番組ホームページ] http://www.nhk.or.jp/t-shinseiki/
総合
NHKアニメ劇場 「アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル」
 「24羽の黒つぐみ」
後7・30〜7・55

 レストランにいるポワロたちは、片隅で食事中の質素なみなりの老人ヘンリーを目にする。そして、ウェイトレスのモリーから、名前も住まいも不明なこの老人が、必ず火曜と木曜に現れているのに、今日に限って月曜日で、注文した料理も違っていることを聞く。
 3週間後、バスでモリーに出くわしたメイベルは、ヘンリーが今週は一度も店にやって来ないことを聞きつけ、ポワロに伝える。疑問を感じたポワロは、ミス・レモンに店のある地区の死亡記録を調べるよう指示する。そしてヘンリーの死亡記録が見つかる。
 ポワロは、ヘンリーの検死に立ち会ったマカンドリュー医師を訪ねる。警察は老人の死を事故死と見ていて、死体から出てきた甥・ジョージの手紙と、老人が午後7時半ごろレストランに現れたことから、死亡時刻は11月3日(木)午後10時ごろと推定していることを知る。また、ジョージは医師で、ヘンリーの病気がちな双子の兄・アンソニーを時々往診していたことや、死亡時刻に、ジョージが仲間とブリッジに興じていたこと、また、ヘンリーの歯は年齢の割にとてもきれいだったことも知る。そしてポワロはヘンリーが亡くなった同じ日の午後、弟より先に兄も病気で亡くなっていた事実をつかむ。
また、メイベルたちは、ヘンリーが亡くなった夜にも普段と違う料理を注文していたことをモリーから聞く。そして、アンソニーが遺産のすべてを弟・へンリーに譲ると遺言していたことを知る……。

[声の出演]
  エルキュール・ポワロ……里見浩太朗
  マカンドリュー……………美木 良介

[番組ホームページ] http://www3.nhk.or.jp/anime/agatha/
総合
NHKスペシャル シリーズ「明治」
 第1集「ゆとりか、学力か」
後9・00〜9・52
 学力低下やゆとり教育の見直しなど、さまざまな教育問題に揺れる現代の日本。近代教育の原点である明治の教育改革を見つめなおし、現代へのヒントを得る。
  今日のような近代教育の制度が始まったのは明治時代のこと。人々は、教育によって国をたてるという理想に燃え、官も民も力をあわせて、教育の普及と学校の建設に力を入れた。番組では、貴重な資料をもとに明治初期の授業や試験のようすを再現し、熱心に勉学に励んだこどもたちの姿を描き出す。また、当時流行した出世双六をCG加工し、勉強次第で立身出世が可能になった能力主義社会への憧れを浮き彫りにする。
 ところが、学歴を重視する世の中の到来は、教育の現場に、いつしか、試験に受かることだけを目的とする風潮を生み、競争激化などの弊害をもたらすようになった。明治の作家、永井荷風は受験に失敗して父親にののしられ、二葉亭四迷は詰め込みと暗記に偏った勉強に追われた。
 新進の文部官僚として初等教育の責任者となった澤柳(さわやなぎ)政太郎は、そうした風潮に歯止めをかけ、こどもたちひとりひとりに目を向けようと、思い切った教育改革に乗り出す。
 授業時間の短縮や、試験の廃止などを断行した澤柳だったが、その改革は、学力低下という新たな問題の前に挫折を余儀なくされた。
 こどもたちに必要な教育とは何か。個性と学力のどちらを重視すればよいのか。
 澤柳政太郎の行動を軸に、今と変わらぬ難題に直面した明治の教育改革のようすを描き、教育問題の根源を探る。

[番組ホームページ] http://www.nhk.or.jp/special/
総合
熱唱オンエアバトル
深夜0・40〜1・10
 10組のミュージシャン志望の若者たちが熱演を披露して放送を勝ち取るために熾烈(しれつ)なバトルを展開する。スタジオの一般審査員によるオンエアOKか否か、というたった一つの基準に基づく判定を突破して「オンエア」を勝ち取れるのはわずか5組。挑戦するのは、まだメジャーデビューしていないインディーズで活動している音楽に熱い情熱を持ったミュージシャン志望の若者たち。

アニーズガーデン、いわさききょうこ、Kissa Color、今野邦彦、THE SNEAKERS、
装置メガネ、チャンク、B-FISH、From6、YamoShim(50音順)

[番組ホームページ] http://www.nhk.or.jp/oab/
教育
わくわく授業〜わたしの教え方
 「自分を好きになろう
  〜深井美和先生の生活科」
前7・40〜8・05
 富山市立熊野小学校の深井美和先生は、2年生の子どもたちに、自分の成長をふり返り、自分が多くの人に支えられて生きてきたことに気づかせる授業を行う。子どもたちは、お母さんやお父さんに自分が生まれた時のころのことを聞き、自分の小さい頃の写真や洋服を見て、自分の周りにいた人たちのことの存在の大きさに気づいていく。

 深井先生は、子ども達が自分の気持ちを整理し、見つめやすいように、じっくりと時間をかけ書く作業を続けていく。「調べて、まとめて、伝える」ことを繰り返しながら国語の力を育むとともに、子ども達は、自分が大切な存在であるということを気付かせていく様子を伝える。

[番組ホームページ] http://www.nhk.or.jp/wakuwaku/
教育
趣味の園芸
 西洋シャクナゲの世界
前8・35〜9・00
 豪華な花を木いっぱいに咲かせる西洋シャクナゲは、庭の主役として人気が高い。西洋シャクナゲといっても西洋原産という意味ではなく、19世紀半ば中国南西部やヒマラヤを中心とするアジア地域から採集されたさまざまな原種のシャクナゲがヨーロッパやアメリカに渡り、改良されたもの。夏に冷涼な気候のもとで品種改良されたことから暑さに弱いものが多いと言われてきた。しかし近年、夏に暑い地域でも育てやすい品種が生まれてきている。番組では栽培する地域の気候にあった品種選びとともに、花がら摘み、芽かきや花後の植え替えなど、来年も多くのツボミをつけるコツを、シャクナゲ3000種を新潟県立植物園で栽培管理をしている倉重祐二さんに紹介していただく。また「園芸 いまが旬」のコーナーではツツジやボケ、フジなど春咲きの花木のせん定を失敗しないためのポイントを伝える。

[講師] 倉重 祐二 (新潟県立植物園)
[司会] 柳生 真吾、目加田 ョ子アナウンサー

[番組ホームページ] http://www.nhk.or.jp/engei/
教育
新日曜美術館
 「ゴッホ・天災の挑戦」
前9・00〜10・00
(再)教育・後8・00〜 9・00
 37歳で自ら命を断った伝説の画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853−1890)。今春、世界二大ゴッホコレクション(オランダ:ゴッホ美術館、クレラー=ミュラー美術館)から出品される大回顧展がNHK主催で開かれる。
 燃え上がるような色彩と激しい筆使いによる情熱的な画風は、耳を切る等の激情的なエピソードから、狂気のなせる業と従来解釈されがちであった。しかし、近年研究が進むにつれ、新たな画家像が浮かび上がってきた。現在、ゴッホ美術館の「書簡プロジェクト」は、手紙に書かれている技法がどの作品について言及したものかの特定を行い、技法自体の研究が進められている。また、シカゴ美術研究所では、絵の具やカンバスの科学的分析が行われている。これによって、ゴッホは冷静に論理的な意図をもって創作活動を行っていたことが明らかになってきた。ゴッホが目指したのは、それまでの自然を再現しようとする絵画とは異なり、色彩によって人間の感情を表す新しい絵画世界。
 印象派の点描理論や浮世絵の色面構成などを研究しながら、独自の色彩論を築き上げていく理知的な画家の姿が見えてきた。例えば美術史上の傑作「夜のカフェテラス」では、黒を一切使わずに青と緑と紫を使い分けることで、「夏の夜の心地よさ」を表現しようとした。また、色彩を鮮やかに発色させるにはどのような下塗りがよいのか、バリウムや亜鉛などさまざまな材料を用いて試行錯誤を繰り返していたという実態も明らかになってきた。
 番組では、最新の書簡研究や科学分析の成果を手がかりに、技法の再現も織り交ぜながら、色彩の科学者ゴッホの知られざる側面をあぶりだす。
教育
<新番組>ニャンちゅうワールド放送局
後5・00〜5・50
 人気キャラクター“ニャンちゅう”とおねえさんが世界中の面白い子ども番組や楽しいアニメを紹介する番組。欧米の国々で子どもたちに熱狂的な支持を受けている番組はもちろん、アジアのユニークな子ども番組も積極的に紹介していく。
 設定の舞台は「どんぶらんこ島」という地図に載ってない小さな島。世界中をあっちへふらふら、こっちへふらふらと行き当たりばったりの旅を続ける不思議な島である。偶然この島にたどり着いたニャンちゅうが、島で出会ったお姉さんとおしゃべり鳥パロロとともに小さな放送局を開局。世界中の放送局から集めた人気の子ども番組やアニメを紹介する。DJスタイルで番組は進行し、子どもはもちろん、親も楽しめるワールドワイドな子ども番組。

[おねえさん] 菊地美香
[人気キャラクター] ニャンちゅう (声:津久井教生)
教育
NHKジュニアスペシャル 「地球大進化」(1)
 − 地球誕生!生命40億年の冒険 −
後6・00〜6・45

 「NHKジュニアスペシャル」は、「NHKスペシャル」の大型シリーズを、小学生や中学生にも面白く・わかりやすく伝えられるようにリメイク! しかも、本家「NHKスペシャル」にはない、ジュニア版ならではのアッと驚く仕掛けを満載! 大人も子どもも一緒になって「知る」楽しさを味わえる、全く新しいタイプの教育情報バラエティー番組。
 今回は、昨年放送したばかりのシリーズ「地球大進化」がテーマ。地球の誕生から私たち人類の登場まで、はるか40億年を超える壮大な進化の歴史を、「謎解き」形式でひもといていく。謎に挑戦するのは、子どもたちと島崎和歌子おねえさん。島崎さんは“今更聞けない大人の疑問”をバンバン聞いていく、頼もしい大人代表。謎解きの案内人は、今回から登場の富永禎彦アナウンサー。
 おなじみ、神出鬼没の助っ人先生「やったべえ」(谷田部雅嗣解説委員)も、比較しながら新発見をしていく「くらべてくらチョ」コーナーで大活躍する。

 豊かな生命にあふれる星・地球。しかし地球にはもう一つ、意外な一面がある。それは、40億年という長い歴史の中で、生命を何度も絶滅の危機に追いやってきた「恐ろしい星」の姿。実は、地球が与えたこの数々の試練こそが、微生物に過ぎなかった生命を、私たち人間にまで進化させてきた。
 今回はこの壮大な進化の歴史を、小学校4年生、130人に協力してもらい障害物リレーで再現! 題して、「生命の進化リレー」。地球が丸ごと凍ってしまう凄まじい氷河期や、95%の生物を絶滅させた大噴火など、数々の試練を障害物にたとえ、子どもたちが悪戦苦闘しながら乗り越えていく。一人一人が手にしているのは、40億年の各時代の「ご先祖様」が描かれたビニール傘。傘が開き「進化!」の掛け声とともに「命」のバトンが130人全ての子どもたちを経て、私たち人類まで進化していく。
 更に、今シリーズでは、謎解き人、島崎和歌子と子どもたちからなる、4人組みが「シレンジャー」に変身して大活躍! まだ微生物だったご先祖様の危機を救うため、与えられた謎に体を張って挑戦する。この番組では、地球と生命の進化の謎が明らかになる。
 
[出演]
 島崎和歌子、富永禎彦アナウンサー
 ナツミ、ユカ、ショウタ
 やったべぇ=谷田部雅嗣解説委員 
[語り] 竹中直人
[エンディングテーマ] ♪「奇妙な世界」忌野清志郎、三宅伸治
教育
トップランナー
 市川染五郎
後7・00〜7・45

 父は9代目松本幸四郎、姉 紀保、妹 たか子も俳優という、「梨園の御曹司」「芸能人一家の長男」として育つ。6歳で歌舞伎の初舞台を踏んで以来、二枚目から女形まで幅広い役柄を演じる役者として高い評価を得てきた。また14歳で舞台ハムレットに主演するなど歌舞伎以外での活躍も目覚しく、劇団☆新感線の舞台「アテルイ」「阿修羅城の瞳」にも出演している。
 2000年に上演され好評を博した舞台「阿修羅城の瞳」がこの春に映画化。染五郎、初の主演映画が公開となる。歌舞伎・小劇場・テレビ、そして映画とジャンルを超えて活躍してきた染五郎。若手歌舞伎役者の「流行」ともいえるこうした動きに、何を感じているのか。また高麗屋の若旦那として本業の歌舞伎に対してどんな思いを抱いているのか。30代に入り、新たな展開を模索する「演劇界のプリンス」市川染五郎が登場。「演じる」という生業について語る。

[司会] 本上まなみ、山本太郎

[番組ホームページ] http://www.nhk.or.jp/tr/
デジタル衛星ハイビジョン
ハイビジョン特集 「宝石 神秘と魅惑の小宇宙」
 − 革命に揺れたロマノフ王朝の秘宝 −
後10・00〜10・55

 全世界の女性たちのあこがれの的、“ジュエリー(宝石&宝飾)”。ルーヴル、エルミタージュ、メトロポリタン、ヴィクトリア&アルバートといった世界屈指の美術館・博物館には高価な宝石や貴金属を用い、緻密で高度な技術で作り上げた美の極致がおさめられている。その神秘的で目もくらむほどの美しさに人々は魅了され、数々のドラマが生み出されてきた。
 番組は世界中でコレクションされている名品・逸品の数々をハイビジョンで撮影、各時代に創り出された“最高の美”をご堪能いただく。
 
 ロシア・ロマノフ王朝に受け継がれてきた財宝、クラウン・ジュエリー。4896個のダイヤモンド、398カラットの赤いスピネルがはめ込まれた豪華な『エカテリーナ二世の冠』をはじめ、宝飾技術の頂点をきわめた傑作を紹介。
BS1
地球街角アングル
後5・20〜5・40、後9・40〜10・00
「英語キッズが未来を担う〜韓国・過熱する英語教育」
後5・20〜5・40
 英語を正しく発音できるようにと、子供に舌の手術を受けさせる親たち。先ごろ韓国で問題となったこの事件の背景には、過熱する英語競争がみられる。
 97年の金融危機でグローバル化の波に飲み込まれた韓国は、IT産業と英語教育を国家再建の2本柱とした。英語を社内公用語とする企業も登場し、英語ができない学生は一流企業に就職できない状況にある。親たちは子供の将来を見据え、英語の早期教育がエスカレート。小学校での英語必修は勿論のこと、全国の6割の幼稚園で英語の授業が行われている。そして去年の8月には、英語だけしか話してはいけない「英語村」がソウル近郊に誕生。巨大施設の中で、子供たちが英語だけの生活を送っている。
 国の未来を託された英語キッズたち。突き進む韓国の英語教育の現状をリポートする。

「新アメリカ移民事情〜ニューヨーク」
後9・40〜10・00
 移民の国、アメリカ。この超大国は、積極的に海外からの移民を受け入れて底辺の労働力を確保し、そのパワーを利用することで国力を伸ばした。移民なくして、現在のアメリカの繁栄を語ることはできない。そんなアメリカの移民政策に最近、大きな変化が現れている。移民がアメリカに永住するために必要なグリーンカードの発行を制限する一方、グリーンカード保持者に対しても、厳しい管理が行われている。永住権を持つ移民が、通常なら小額の罰金で済むような軽微な罪を犯しただけで、本国に強制送還されるケースが後を絶たない。毎年20万人以上が強制送還されている。2001年の同時多発テロ以来、テロの恐怖やイラク戦争などで揺れるアメリカ。その変わりゆく姿を、弱い立場に置かれている移民たちの側から描く。

[番組ホームページ] http://www.nhk.or.jp/globe-walkers/
BS1
BS世界のドキュメンタリー
後7・10〜9・00、後10・10〜 11・00、後11・10〜深夜0・00
「ヨハネ・パウロ2世〜人生とその時代」 (前編・後編)
前編 (後7・10〜8・00)
 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は冷戦終結にどのような影響を与えたのかをゴルバチョフ元ソビエト大統領などの証言で探るカナダCBC制作の2本シリーズ。前編は、法王に選ばれるまでの経緯とポーランドの民主化支援にあたってアメリカ・レーガン政権と緊密に連絡を取り合っていたという秘話を紹介する。

後編 (後8・10〜9・00)
 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の生涯をたどる2本シリーズ。後編は、法王暗殺未遂事件から80年代・90年代の歩みについて。女性の役割について新しい考え方を唱えた聖職者が一時役職から追放されるなど、法王の保守的な姿勢のもと各国のカトリック教会で起こったさまざまな動きを伝える。
(2003年 カナダ CBC制作)

「イスラム過激派〜殉教者はなぜ生まれるのか」
後10・10〜 11・00
 現在、アフガニスタン、パキスタン、レバノン、パレスチナなどにおけるイスラム教世界の一部では、自爆者として自らの命を投げ出す若者たちが数多くいる。そこでは、殉教者は英雄と崇められ、人々は我が子や兄弟が殉教者として命を失うことを誇りと感じ、母親でさえ息子を犠牲にするのをいとわないと考えている。シーア派組織ヒズボラが勢力を広げるレバノンの学校では、幼い子どもたちに対しても殉教が重要だとする教育が行われている。また、パキスタンのイスラム女学校では徹底したイスラム教教育が行われ、イスラム教徒以外の非信仰者に対する戦いを「ジハード」としてとらえている。だが、ジハードは暴力とは無縁のものだと考えるイスラム教徒も数多い。
 番組では、殉教者が生まれる背景ともなっている過激なイスラム教徒の世界を紹介するとともに、暴力や殺戮に否定的な意見を持つ女性たちの声を取り上げる。
 ≪2004年国際エミー賞・モンテカルロ国際テレビ祭ゴールデンニンフ賞≫
(制作:アメリカ・イスラエル/2003年)

「ユダヤ過激派〜イスラエル・終わらない戦い」
後11・10〜深夜0・00
 2月のイスラエル・パレスチナの暴力停止宣言によって光が見えつつある中東和平を崩壊させる可能性があるといわれるのがユダヤ人過激派グループである。入植地の存続を強く望み、パレスチナ人の学校や最も重要なモスクの破壊を目指すこのグループのテロを阻止しようとイスラエル政府は必死になっている。国際的に高く評価されるジャーナリスト、 ダン・セットンが過激派メンバーの取材に初めて成功、イスラエル政府関係者の批判の声も紹介しながら、ユダヤ過激派の実像に迫ろうとしている。
(制作:アメリカ・イスラエル/2005年)
BS2
にっぽん釣りの旅
 「大都会の海はスズキの宝庫」
前5・30〜5・55
 今回は、柔道オリンピック金メダリストの吉田秀彦さんが東京湾のスズキを狙う。スズキは、ハゼやアナゴと並んで東京湾を代表する江戸前の魚だ。現在ではルアーフィッシングの対象として専門的に狙う釣り人も多い。成長に伴って呼び名が変わる出世魚としても知られているが、関東では一般に40cm以下をセイゴ、40cmから60cmまでをフッコ、それ以上をスズキと呼んでいる。まわりに高層ビルや近代的な建造物が建ち並ぶ東京湾にも、80cmを超える大型のスズキが潜んでいる。愛知県出身の吉田さんは、幼い頃は釣りに親しんでいたが、学生時代、生活の拠点を東京に移してから釣りの経験がほとんどない。そんな吉田さんをサポートするのは、木場で老舗の船宿三代目、吉野吾朗さん。下町の景色が続く木場を出船し、二人が最初に向かったのは、アクアライン風の塔のポイント。大きさよりも、まずは一匹を釣らせたいと考えた吉野さんは、数多くスズキが潜むこのポイントを選んだ。この時期のスズキ狙いには、メタルジグと呼ばれるルアーを使う。海底までルアーを落とし、底から10m位巻き上げアタリが無ければ再度、底まで落として巻き上げる事を繰り返す。吉野さんから教わりながら、吉田さんは速くスズキの強い引きを経験したいと懸命に狙う。果たして60cmを超える江戸前の「スズキ」は、吉田さんの手中に収まるのか。

[番組ホームページ] http://www.nhk.or.jp/tsuri/
BS2
<新番組>商店街の達人
 − 東京・江東区編 −
前11・00〜11・54
 暮らし行き交う商店街! 知恵と絆の集合体! 我らが街の“達人”は、みんなの誇る宝物!

 庶民派タレント・山田邦子と中谷文彦アナウンサーが、テレビ史上初の動く人間セット戦隊・セットマンと番組マスコットの犬人形をお供に、人情あふれる下町の商店街や湯煙漂う憩いの温泉街など、全国津々浦々魅力ある“商店街”を訪ねる生放送番組。
 番組では、舞台となる商店街に集う人々の中からユニークな仕事や技、芸を持つ“達人”にスポットをあて、その人となりを楽しくご紹介、リポーターのアンジャッシュによる出先中継や事前取材VTRなどを交えつつ地域に暮らす人々や商店街の魅力をお伝えしてゆく。また、商店街ならではの特色を生かしたコーナーも行う予定。初回放送は4月10日。記念すべき第1回目の放送は、東京江東区編。
 どの商店街が登場するかは見てのお楽しみ!
BS2
映画ほど!ステキなものはない
後9・00〜9・45
 BSシネマの楽しみが、何倍にも広がる“映画クイズ番組”「映画ほど! ステキなものはない」今回のテーマは“女神の誘惑”。

 オープニングは「たまゆらの女」を紹介。愛に生きる女性を見事に演じたのは中国を代表する女優コン・リー。映画で一人二役を演じている。彼女の美貌の秘密、意外な略歴からクイズを出題。

 スタジオには精神科医の香山リカさんを招き、“どんな時、どんな映画を見ればいいのか?”“どんな人がどんな映画を撮るのか?”……心理学的視点から見た様々な映画にまつわるトークを繰り広げる。とりあげるのはウディー・アレン監督の傑作ファンタジー「カイロの紫のバラ」(1985)。映画の登場人物が観客のひとりに恋をしてスクリーンから抜け出してしまうという荒唐無稽な物語。
 ニューヨークのインテリの代表であるウディー・アレンの私生活からクイズを出題。当時恋人だったミア・ファーローの証言を交えて、“ウディー・アレンの天才的創作意欲”の秘密に迫る。
 そして映画の都ハリウッドの舞台裏をユーモアたっぷりに描いたコメディー「ハリウッド・ミューズ」(1999)。シャロン・ストーン演じる女神のもとには、映画界の大物たちが様々なプレゼントをもってやってきて彼女のご機嫌をとろうとする。そこに特別出演した大物監督とは……?

 マギーコーナーは「オースティン・パワーズ・デラックス」(1999)。キュートなヘザー・グラハムをヒロインに迎え、マイク・マイヤーズのハチャメチャギャグが一段とパワーアップしてもどってきた。アメリカでは公開初日で65億6千万円もの興行収入を記録した大ヒット作品。“超おバカな”ギャグから映像クイズを出題する。

 BSシネマの楽しみが数倍に広がります! お楽しみに!

[司会] マギー、柴田 祐規子アナウンサー
[ゲスト] 香山 リカ
[解答者] 鈴木 蘭々、デビット伊東 ほか

[番組ホームページ] http://www.nhk.or.jp/bscinema/
FM
20世紀の名演奏
 − コンヴィチュニのベートーベン −
前9・00〜10・57
 チェコ出身の指揮者、フランツ・コンヴィチュニ(1901〜1962)の指揮で、得意としていたベートーベンの名演をおくる。
 バイオリンとビオラの演奏家としてキャリアをスタートさせたコンヴィチュニ。ドイツでも研さんを積んだ後、ライプチヒの歌劇場とゲヴァントハウス管弦楽団に入団し、当時の指揮者だったフルトヴェングラーから多大な影響を受けた。1927年に指揮者へ転向。シュツットガルト歌劇場の練習指揮者を経て、1930年に同歌劇場の第1指揮者に就任した。その後フライブルク市立歌劇場やフランクフルト・アム・マイン市立歌劇場の音楽監督を歴任。1949年ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者に就任して第2次大戦後の旧東ドイツ音楽界の復興に尽力し、亡くなるまでその任を務めた。
 曲は、ベートーベン:交響曲第6番ヘ長調 作品68「田園」ほか。

[話] 黒田恭一
FM
N響演奏会
 − 第1538回N響定期公演 −
後3・00〜6・00
 NHK交響楽団第1538回定期公演を生中継でおくる。
 指揮は、ドイツの準・メルクル。マンハイム国立劇場の音楽監督などを経て、現在はバイエルン州立歌劇場を中心に活躍。N響とは1997年の初共演以来、高い評価を受け、楽員からも厚い信頼が寄せられている。N響も率いて昨年完結した“リング”公演も記憶に新しく、現在、サヴァリッシュ、デュトワ、アシュケナージに次ぐN響の顔となりつつある俊英。今回も聴き応えのある演奏がおおいに期待できる。
 曲は、茂木大輔(オーボエ)、水谷上総(みずたに かずさ)(ファゴット)、篠崎史紀(バイオリン)、藤森亮一(チェロ)がソリストを務めるハイドン:協奏交響曲変ロ長調Hob.T‐105、横山幸雄をピアノ・ソロに迎えてのリスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調、バルトーク:管弦楽のための協奏曲Sz.116
FM
セッション505
 − 岡 淳&江藤良人デュオ −
後10・00〜10・55
 岡 淳(テナーサックス)と江藤良人(ドラムス)をメインとしたスタジオライブをおくる。
 ストレートアヘッドなプレーを聴かせ、ゲーム音楽作曲家などの多様なプロフィールも持っている岡と、パワフルと柔軟さを持ち味として、最近は新たな境地に達したプレーを聴かせている江藤。今回はサポートメンバーとして、若手随一のオルガン奏者である金子雄太と、ジャズからクラブシーンまで幅広く活躍するベース奏者の杉本智和を迎え、変幻自在なセッションを繰り広げる。