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琉球新報ニュース
更新 2004年5月14日 金 10:15

<かりゆしFC>かりゆしがスポンサー撤退へ


株式会社かりゆしのメーンスポンサー撤退について会見する沖縄かりゆしFCの與那嶺茂社長=那覇市泉崎

 株式会社かりゆし(平良朝敬代表取締役)は13日、本年度限りでサッカー球団、沖縄かりゆしFC(與那嶺茂社長)のメーンスポンサーを撤退することを発表した。

 来年1月末までスポンサーを継続するが、2月以降は退く。かりゆしは書面で「諸般の事情により本業に専念する」と撤退する理由を説明している。球団側は今後、新たなスポンサーを探し、チームを継続する意向を示しているが、来年度以降の見通しはたっていない。

 沖縄かりゆしFCは、かりゆしホテルズFCの名称で1999年に設立。2001年3月に法人化し改称した。球団のスポンサーは小口を含め約100社。運営費はかりゆしが約50%を負担しており、撤退すると球団の運営は厳しい局面に立たされそうだ。

 與那嶺球団社長は13日、那覇市内で会見を開き、かりゆしが名護市に来年オープン予定の「かりゆしウオーターリゾート&スパ(仮称)」の建設を進めていることを指摘したうえで、「新しいホテルを造ることもあり本業に専念したいと、会社側から撤退の報告を受けた」と説明。「来年度以降は予算と資金が半分になり、厳しい状況になるが球団自体は継続するので、解散ではない」と強調し、「各企業を積極的に回って、新しいメーンスポンサーを探す。県民の皆さんにもご指導、ご支援をいただきたい」と話した。

 14日以降、かりゆし以外のスポンサーにも説明しながら今後の協力を求めていく構えだ。

 02年12月に就任した沖縄かりゆしFCの加藤久監督は13日午後、與那嶺球団社長から報告を受けた。「突然の話。撤退理由なども詳しい説明は受けていないし、かりゆし側からの連絡もないが、とくに驚きはない」と淡々とした表情だが、「Jリーグ昇格を目指そう、という球団の意向を受けて頑張ってきた。今後の見通しが立たなくなるのは残念。地域の不振を招かないか心配だ」と声を落とした。

 加藤監督はかりゆしに対し「今シーズンまでは契約が残っているので、責任を持ってやってほしい」と求め、「九州リーグで成績を残せば、注目してくれる企業があるかもしれない。前年度と同じように頑張っていきたい」と力を込めた。


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