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(1) ICカードはいつ頃誰が発明したのですか?
(2) ヨーロッパの方が普及しているそうですが、何故ですか
(3) フランスではテレホンカードがICカードだそうですが、日本のICテレカと同じものでしょうか?
(4) ICカードにはCPU付きとCPU無しとがあるそうですが、どこがどう違うのですか?
(5) ICカードは、磁気カードなどに比べセキュリティが高いと言われていますが、どうしてですか?
(6) ICカードを読み書きする為の『ドライバ』って何ですか?
(7) 1枚いくらぐらいするのですか?
(8) どうして日本ではICカードが普及してないのでしょうか?
(9) ICカードには大きく分けて、非接触式と接触式があるそうですが、違いはなんですか?
(10) ICカードの1次発行と2次発行の違いを教えてください。
(11) ICカードリーダライタの方が磁気カードのものより安価だそうですが、何故ですか?
(12) ICカードで複数のサービスが1枚で受けられるそうですが、何故ですか?
(13) CDFとかADFという用語を聞いたことがあるのですが、なんのことでしょうか?
(14) 携帯端末に装着するSIMカードもICカードですか?
(15) ICカードのICチップはいくらぐらいするものなのでしょうか?
(16) ICカードの取り扱い上の注意点を教えてください。
(17) 接触式や非接触式ICカードはどうして動作しているのですか?
(18) 次世代のICカード用OSといわれているJAVAについて教えてください。
(19) 次世代のICカード用OSといわれているMULTOSについて教えてください。
(20) ICカードを社員証に導入しようと考えていますが、どんな点に留意したらいいのでしょうか?

 
(1) ICカードはいつ頃誰が発明したのですか?

→1974年に(仏)ロラン・モレノ氏がICカード製作世界特許を取得しています。

(2) ヨーロッパの方が普及しているそうですが、何故ですか
→これにはさまざまな説がありますが、やはり、必要性の問題と考えられます。欧州ではキャッシュカードやクレジットカードの偽造問題が早くから発生しておりカード自体のセキュリティを高める必要があったこと、オンライン環境がなかなか整わずオフライン利用のできる媒体が必要であったことなどがあげられます。フランスでは銀行カードの不正使用率が1987年からの10年間で10分の1に減少したというデータがあります。
(3) フランスではテレホンカードがICカードだそうですが、日本のICテレカと同じものでしょうか?
→双方ともICカードであることでは共通です。しかし、フランスでのテレホンカードは『接触式』ICカードで発行されており、日本で導入されたものは『非接触式』のICカードです。フランスにおいては1984年にICテレホンカードが実用化され、日本の非接触ICテレカは1999年3月に発行開始されています。
(4) ICカードにはCPU付きとCPU無しとがあるそうですが、どこがどう違うのですか?
→CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)付きのICカードは、ICカード単体で演算を行うことができます。このため、カードとホスト間の認証や通信データの暗号化に高度な処理を施すことができ、セキュリティを高めることができます。対してCPUが付いていないものはICメモリカードとも呼称され、データを書き込む・読み出すことで利用されます。形状・方式は異なりますがフロッピーディスクと同じような機能です。CPUがないためシステムの開発は容易になります。ICカードが高機能・高セキュリティと言われるのはこのCPUを搭載できるからこそという言い方もできるのです。
(5) ICカードは、磁気カードなどに比べセキュリティが高いと言われていますが、どうしてですか?
→カード単体で評価した場合、磁気ストライプカードに比べICカードの方が高セキュリティと言えます。磁気ストライプカードもICカードも専用のカードリーダを介さなければ読み出しができないことは同じです。しかし磁気カードはカードリーダさえ用意できれば書き込まれている内容を読み出すことは容易です。対してICカードはカードリーダを用意しても書き込まれている内容を読み出すことはある程度の専門知識を必要としますし、CPUを搭載したICカードであれば高度な暗号化を実施することができ、これを解読することは非常に困難となります。
(6) ICカードを読み書きする為の『ドライバ』って何ですか?

→一般に『ドライバ』と呼ばれるものは、パソコンからICカードリーダライタを制御するために必要な情報が記述されているものですが、その内容について明確な規定があるわけではなくまちまちであるのが現状です。内容としてはcomポートの制御やRS-232C各線の制御、ICカードの種類(T=0,1,14)別の情報などがこれに当たります。

(7) 1枚いくらぐらいするのですか?
→ロットとメモリサイズ、CPUの有無によりますが、CPU付き1kメモリ1000枚ロットで1000円/枚程度です。
(8) どうして日本ではICカードが普及してないのでしょうか?
→様々な要因があり一概には言えませんが、比較的安全な国であったため現金の持ち歩きに危険が少なく現金のカード化自体について需要がなかった、また、組織的なカード偽造などで磁気カードシステムが根本的に脅かされるようなことがなかったこと等があげられます。しかし、これは今後を保証するものではありませんし、インターネット等に代表されるEC(Electronic Commerce)への対応という点でもICカード化は加速するものと思われます。
(9) ICカードには大きく分けて、非接触式と接触式があるそうですが、違いはなんですか?
→リーダライタとの通信方式が異なります。『接触式』はカードをリーダライタに差し込んでカード表面の金属端子とリーダライタの接点が接触して電力の供給やデータ通信を行います。世界中で最も多く利用されているタイプで、日本国内でも銀行カードやクレジットカードなどで数々の実験に採用されています。対して『非接触式』はカード内部にコイル状のアンテナを内蔵しホストに接続されたアンテナ(リーダライタ)と電源の供給や通信を行います。このためカード表面に金属端子が露出していません。カードリーダにカードをかざすだけで情報のやりとりができる利便性があり、入退室管理等に採用されています。反して電源の供給が不安定になりがちであるためCPUの搭載には不向きです。1999年に発行開始されたNTT東日本/西日本のテレホンカードや2001年開始を予定しているJR東日本のICカード定期券(定期券とイオカードをひとつにしたもの)が非接触タイプです。
(10) ICカードの1次発行と2次発行の違いを教えてください。
→ICカードを発行する際の行程を分けたものです。一次発行では主にロットとなるICカードの共通情報を書き込みます。ICカードの基礎情報の書き込み、DF(Dedicated File:専用ファイル)やEF(Elementary File:基礎ファイル)の生成及び初期共通データの書き込みなどが対象となります。二次発行では主にユーザ個別情報である氏名・住所・ID番号などを書き込むことが一般的です。ただし、便宜的に呼び分けているといった要素もあり、実際には同時に行うこともあります。
(11) ICカードリーダライタの方が磁気カードのものより安価だそうですが、何故ですか?
→ICカードリーダライタと磁気カードリーダライターとでは、上位機との接続部と筐体が必要なことでは共通しています。しかしカードとの通信部としてICカードリーダは電気信号をICチップに伝える接点が装備されていればよいのですが、磁気カードには磁気ヘッドが必要となります。また、磁気カードには特定のデータのみを送出するような機能はないため、磁気リーダは簡単なロジックを組み込むことができる様にされているものが多いのです。このため安価なICカードリーダが登場している現在、磁気カードリーダの方が若干高価という状況になっています。
(12) ICカードで複数のサービスが1枚で受けられるそうですが、何故ですか?
→ICカードは磁気カードの約100倍以上のメモリを持ち、CPUを搭載することが出来るためマルチアプリケーション(1枚のカードに複数のアプリケーションを格納する)に対応することができます。このため、全く異なったサービス(アプリケーション)を1枚のカードで処理することが可能なのです。
(13) CDFとかADFという用語を聞いたことがあるのですが、なんのことでしょうか?
→ICカードのメモリは使用目的別にファイル分けするのが一般的です。S型ICカードにおいて、この目的別ファイルの名称をCDF(Common Data File:共通データファイル)、ADF(Application Data File:業務データファイル)と規定しています。CDFはICカード内に記録された共通データ要素を含む必須ファイルです。ADFはユーザ領域内の各業務に使用するデータファイルを指します。
(14) 携帯端末に装着するSIMカードもICカードですか?
→欧州で使用されているSIMカード(Subscriber Id entity Module Card)はICカードの一種です。ただし、カードサイズが異なり、ICチップに縁取りが付いている程度の大きさです。日本のSIMカードについては仕様が公表されていないので不明です。
(15) ICカードのICチップはいくらぐらいするものなのでしょうか?
→ICチップだけを購入するということが非常に困難ですので単価は不明です。カードの 単価から逆算すると数百円ではないかと考えられます。
(16) ICカードの取り扱い上の注意点を教えてください。
→接触式のICカードはプラスティックカードにICチップを貼り付けているため、また、非接触ICカードはカード内部にアンテナ線やCPUが埋め込まれているため、カードの折れや曲げに対しては注意が必要です。また、カードに高熱を加えることも避けなければなりません。熱によってプラスティックカードが曲がることがあります。JISでは物理特性や耐熱性の規定があり、カード長方向で2cmのたわみ及び15度以上のねじれをそれぞれ30回/分で計1000回行ってもカードの機能を保つこと、60℃の温水に5分間浸せきしてもカード表面に変化のないこと等が記述されています。
(17) 接触式や非接触式ICカードはどうして動作しているのですか?
→接触式のICカードのCPUはリーダライタの接点を介して電源が供給されることによって動作します。非接触ICカードのCPUはカード内に装備された電池から電源供給を受けるものとカード内は無電池でアンテナから電源を供給されて動作するものがあります。
(18) 次世代のICカード用OSといわれているJAVAについて教えてください。
→JAVAはJava Card Forumが仕様の検討・普及活動をしている多機能ICカードOSです。マルチアプリケーション(1枚のカードに複数のアプリケーションを格納する)・マルチプラットフォーム(異なるOS上でも稼動する)を実現するため、ICカード開発環境をJavaにより標準化したものです。電気仕様や通信コマンドはEMV仕様に準拠しています。Visa InternationalはVisa Java Cardを製品化している他、NTTドコモとSun Microsystemsがiモード端末へのJAVA及びJava Cardの技術協力の覚書を締結しています。
(19) 次世代のICカード用OSといわれているMULTOSについて教えてください。
→MULTOS(Multi-application Operating System)はMAOSCOが管理している多機能ICカードOSです。1枚のカードに複数のアプリケーションを格納でき(マルチアプリケーション)、カード発行後でもアプリケーションの追加や削除が容易です。アプリケーション間はファイアウォールで仕切られ相互に高いセキュリティを確保しています。また、MULTOS OSはICチップメーカ間の違いを吸収することが出来るため、カードアプリケーションはチップに依存せずにMEL言語によって開発することができます。電気仕様や通信コマンドはEMVに準拠しています。MasterCard InternationalはMAOSCOに加盟しています。
(20) ICカードを社員証に導入しようと考えていますが、どんな点に留意したらいいのでしょうか?
→ICカードを導入する際にはあらかじめ用途を明確にする必要があります。社員証であれば、出退勤管理・事務所等への入退管理・食堂での精算など将来的なものも含めて用途としてどこまで考慮するかを明確にします。その結果、どれだけのセキュリティを設定するか、必要なメモリサイズはどれくらいか、どのようなOSのカードが適しているか等が判明するでしょうし、逆にICカードでなくても実現できるということになるかもしれません。
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