Top
朝日新聞社

www.asahi.com

ENGLISH
asahi.com
  天気 | フリーメール | 辞書 | 地図 | サイトマップ | ランキング | 最新情報サイト内検索 
home  > 国際  > テロ報復  > 

【テロ報復】

米、アフガン攻撃開始 タリバーン軍事拠点など空爆

テロ事件、新たな局面迎える


 ブッシュ米大統領は7日午後1時(日本時間8日午前2時)、テレビ演説で「テロ組織アルカイダの訓練施設とタリバーンの軍事拠点に攻撃を始めた」と宣言した。現地時間同日午後9時(日本時間8日午前1時半)ごろから、カブールやカンダハルなどを爆撃した。数日間は続く見通し。9月11日の同時多発テロを受けての、世界のテロ組織壊滅を目指す「新たな戦争」の一環としている。

 国防総省によると、長距離爆撃機は、インド洋からB1、B52、米本土からB2ステルス機の15機と、アラビア海周辺の空母2隻から戦闘攻撃機25機の計40機が出撃。衛星通信が誘導する精密爆弾などで爆撃したほか、駆逐艦や潜水艦などが50発の巡航ミサイルを発射した。

 標的はカブール、カンダハル、ジャララバードなどの都市近郊にあるタリバーンの防空施設、軍用機、飛行場、最高指導者オマール師の住居やアルカイダの訓練施設など約30カ所。爆撃は数日間続く見通し。

 ラムズフェルド国防長官は8日朝、米テレビ番組に相次いで出演、出撃した全機が無事帰還したとして、初日の作戦は「非常にうまくいった」との認識を示した。焦点のひとつであるビンラディン氏の所在については、「明らかにまだアフガン国内にいる」と述べた。

 同長官はこれに先立つ7日の攻撃開始直後の記者会見では、爆撃の狙いを、テロ組織をかくまうタリバーンに代価を払わせる▽アフガン内の組織の活動を妨害する▽反タリバーン勢力を支援する−−などと説明。米軍の今後の作戦に向けての「地ならし」であると述べた。

 爆撃と同時に空輸機2機がアフガニスタン国民向けに食糧3万7500包や薬など救援物資と、宣伝ビラやラジオを投下した。ブッシュ大統領は「米国はアフガン国民とイスラム教徒の友人だ」と述べ、タリバーンとテロ組織だけを標的にしていることを強調。軍事行動にはカナダ、豪州、フランス、ドイツも参加し、領空通過などで40カ国以上が協力すると表明した。

(10/08)

■その他の記事一覧
米、アフガン攻撃開始 タリバーン軍事拠点など空爆  (10/08)
攻撃命令前後、ブッシュ大統領イライラ  (10/08)
米英の攻撃目標は30カ所 「すべて軍事施設」  (10/08)
拘束中英国人女性記者とNGOメンバーの安否に不安の声  (10/08)
新たなテロ懸念、アジア株全面安  (10/08)
米国防長官と統合参謀本部議長の会見要旨  (10/08)
米、マイナス成長の懸念も 空爆で企業に危機感  (10/08)
報復テロを警戒、全米で態勢強める  (10/08)
中国、アフガン攻撃支持を表明  (10/08)
プーチン大統領が空爆支持表明 ロシアにも事前通知  (10/08)

Homeへ | 画面上へ