教員紹介

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阪西 紀子 (ばんざい・のりこ)

教授 、1962年生
総合社会科学専攻:歴史社会研究分野(社会史ヨーロッパ)

研究室:第1研究館2階1208
オフィスアワー:月曜14:00~15:00 (事前にメールで予約してください。)


主要研究領域

ヨーロッパ中世社会史、北欧地域研究、アイスランド・サガ研究

現在の研究テーマと今後の抱負

北大西洋の島アイスランドに伝わるサガを史料として、当時の社会や心性を知ることをテーマにしてします。サガは、純粋な意味での(客観的?)「史料」ではなく、多くのフィクションを含むため、実際にやっていることは文学研究に近い部分も多々ありますが、本人としてはあくまで歴史をやっているつもりでいます。北欧というのはキリスト教への改宗も含めて、かなり遅れてヨーロッパに組み込まれた地域であるため、そこを研究することで、西欧ひいてはその後世界を席巻することになった西洋文明の特殊性のようなものが明らかにできるのではないかと考えます。目標は十分に遠大なので、それに一歩でも近づくべく地道に研究を進めて行くほかないわけですが、具体的にはもう少しアイスランド語がすらすらと読めるようになればと思っています。厄介な言語であることは確かですが、他の外国語(独語、デンマーク語など)に比べて、とにかく進歩が遅い気がしているので。

担当科目

大学院:

専攻 分野/科目群 番号 科目名 学期 曜日 時限
総合社会科学専攻歴史社会研究分野4608ヨーロッパ社会史 I (中世)秋・冬木  2
総合社会科学専攻歴史社会研究分野4631リサーチワークショップ通年集中   
大学院ゼミナール [ 2020年度版案内2019年度版案内 ]

学部:

科目区分 番号 科目名 学期 曜日 時限
社会学科導入科目40104導入ゼミナールⅠ水  1
社会学科導入科目40105導入ゼミナールⅡ水  1
歴史社会研究分野46207社会史史料講読(ヨーロッパ)B春・夏水  2
歴史社会研究分野46217ヨーロッパ社会史総論B月 木2
学部後期ゼミナール [ |2020年度版案内(3年), 2020年度版案内(4年) ]

学歴

1985年 3月 一橋大学社会学部卒業
1985年 4月 一橋大学大学院社会学研究科修士課程入学
1987年 3月 同課程修了
1987年 4月 一橋大学大学院社会学研究科博士課程進学
1987年10月 同課程休学、デンマーク政府奨学金によりコペンハーゲン大学へ留学
1989年 9月 同留学終了、一橋大学大学院社会学研究科博士課程復学
1993年 3月 同課程単位修了満期退学

学位

修士号(1987年 社会学修士、一橋大学)

職歴

1993年 7月 日本学術振興会特別研究員(PD)
1995年 3月 同研究員任期修了
1997年10月 一橋大学社会学部助教授
2000年 4月 一橋大学大学院社会学研究科助教授に配置替え
2007年 4月 一橋大学社会学研究科准教授
2008年 4月 一橋大学社会学研究科教授

主要業績
A.著書・共著等

B.論文(94年以降)

・「『ストゥルルンガ・サガ』における教会堂:13世紀アイスランドの紛争の中で」清水誠編『アイスランドの言語、神話、歴史:日本アイスランド学会30周年記念論文集』, p.143-160, 麻生出版, 2011.4
・「「防衛のための戦い」の記憶――中世ノルウェーのレイザングルについて――」三谷孝編『《先端課題研究4 戦争と民衆――戦場・銃後・伝承――》論文集』, 旬報社, 2008.3
・「異教からキリスト教へ――北欧人の改宗を考える――」『一橋論叢』 第131巻第4号, p.110-121, 2004.4
・「中世アイスランドにおける男女関係――「大物グズムンドルのサガ」と法を中心に――」『北欧史研究』 通巻20号, p.79-85, バルト=スカンディナヴィア研究会, 2003.7
・「斧を手にして法廷へ: 戦いか訴訟か――中世アイスランドの紛争解決手段」歴史学研究会編『紛争と訴訟の文化史』, p.35-68, 青木書店, 2000
・「中世アイスランドの臨時の集会」『一橋論叢』 第122巻第4号, p.53-69, 1999
・「斧を手にして法廷へ: 戦いか訴訟か――中世アイスランドの紛争解決手段」『歴史学研究』 通巻717号, p.35-46, 1998
・「中世ノルウェーの「王のサガ」とフェーデ――『ヘイムスクリングラ』をめぐるナショナリズムの問題」『一橋論叢』 第118巻第2号, p.1-16, 1997
・「共同体による貧者の扶養?――中世アイスランドの二種類の「乞食」」『一橋論叢』 第116巻第2号, p.38-53, 1996

C.翻訳

・「大物グズムンドルのサガ(後編)」(原著:“Guðmundar saga dýra, in : Sturlunga saga. 2vols.”, Sturlunguútgáfan, Reykjavík,, 1946年, 古アイスランド語)『北欧史研究』 通巻18号, 2001
・「大物グズムンドルのサガ(中編)」(共訳) (原著:「Guðmundar saga dýra, in : Sturlunga saga. 2vols.」, Sturlunguútgáfan, Reykjavík, 1946年, 古アイスランド語)『北欧史研究』 通巻16号, バルト=スカンディナヴィア研究会, 1999
・「大物グズムンドルのサガ(前編)」(共訳) (原著:“Guðmundar saga dýra, in : Sturlunga saga. 2vols.”, Sturlunguútgáfan, Reykjavík, 1946年, 古アイスランド語)『北欧史研究』 通巻15号, バルト=スカンディナヴィア研究会, 1998
・「ヴィーガ=グルームのサガ(後編)」(共訳) 『北欧史研究』 通巻13号, 1996
・「ヴィーガ=グルームのサガ(前編)」(共訳) 『北欧史研究』 通巻12号, 1995
・「スヴェインビョルンの息子フラヴンのサガ〈後編〉」(共訳) 『相模英米文学』 通巻12号, 1994
・「スヴェインビョルンの息子フラヴンのサガ〈前編〉」(共訳) 『相模英米文学』 通巻11号, 1993
・「司教パールのサガ」, 日本アイスランド学会編『サガ選集』, 東海大学出版会, 1991

D.その他(94年以降)

〔口頭発表〕

・「中世アイスランド乞食考」, 日本アイスランド学会第16回総会(5月10日), 1996

〔研究・調査報告書〕

・『一橋大学におけるジェンダー教育プログラムへの提言』(共著), GenEP最終報告書(2005-2006年度), 2007.3

〔辞書・辞典等の項目執筆〕

・猪口孝編『国際政治事典』, 弘文堂 (執筆項目:ヴァイキング、北方戦争)

研究プロジェクト等(94年以降)

受賞等

研究室所属の大学院生

博士後期課程:0 名
修士課程:0名




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