ハッブルが発見--お隣の銀河「大マゼラン雲」にある球状星団から分かる宇宙の深遠(画像アリ)

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ハッブルが発見–お隣の銀河「大マゼラン雲」にある球状星団から分かる宇宙の深遠(画像アリ)

2023.12.27 07:30

塚本直樹

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 Hubble(ハッブル)宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)が天の川銀河のそばにある大マゼラン雲(Large Magellanic Cloud:LMC)で球状星団「NGC 2210」を撮影したとして、米航空宇宙局(NASA)が写真を公開した。

 NGC 2210は、地球から約15万8000光年離れた場所に存在し、その年齢は約116億年だと推定されている。1990年に打ち上げられたHubble宇宙望遠鏡が同星団を完全に撮影したのは、2023年が初めてだった。

 数千から数百万個の星を含む球状星団は、それらが重力的に固く結合していることから、非常に安定している。そのため、非常に古い星の集団を研究する場合で、球状星団は格好のターゲットとなる。

 NGC 2210をはじめとする大マゼラン雲の球状星団は、天の川銀河の球状星団と同じくらい古い。このことは、大マゼラン雲と天の川銀河が別々に生まれたにもかかわらず、同じ時期に形成されたことを示している。

(出典:ESA/Hubble & NASA, A. Sarajedini, F. Niederhofer)
(出典:ESA/Hubble & NASA, A. Sarajedini, F. Niederhofer)

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Space.com

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