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2017年08月01日

小林豊(BOYS AND MEN)インタビュー『どんな時でも“元気と笑顔”を大切にすることを心がけています』

小林豊 BOYS AND MEN インタビュー タウンワークマガジン
昨年リリースしたシングルが3作連続1位を獲得するなど、破竹の勢いで頭角を現している愛知・名古屋発のエンターテイメント集団 BOYS AND MEN(通称“ボイメン”)。

8月2日に新曲「帆を上げろ!」をリリース。新曲についてや、初めてしっかり語るというバイト時代の貴重な話が満載。常に好奇心に溢れた小林さんにお話を伺いました。

サマーチューンの中にある歌詞の“熱”を感じてほしい

——シングル「帆を上げろ!」が8月2日に発売になりますが、すごく爽快感のある曲ですね。

ここまでのサマーチューンは僕たちにとっても初めての挑戦だったんですけど、曲を受け取ってすぐに歌えるくらい、心にも耳にも馴染んだので、幅広い世代の方に聴いていただけるんじゃないかと思いました。

歌詞には、すごく男くさかったり、熱くて芯のある言葉がたくさん綴られているので、そこも聴いてほしいです。

——レコーディングは順調でしたか?

他のメンバーは、言葉数と音数の多さで苦戦したみたいなんですけど、僕はけっこうすんなり歌えて自分でも不思議でした。

みんなの声が重なるところも、一人ずつ録音したんですけど、前日に曲のイメージや、“楽しい曲だけど芯を伝えるボイメンの熱を届けよう”ということはメンバーとも話していました!

——MVもデッキブラシを使った振りがあったりと見所満載でした。

今回、船上のセットを作っていただいたんですけど、“うわぁ船だぁ!”ってみんなテンションがあがりました。嵐のシーンも、光の演出などで、本当に嵐の中にいるような空間だったので入り込んで出来たんですけど、体力は使いましたね。子供が遊ぶ時って、本当に全力じゃないですか。まさに、そんな感じでした(笑)。

ダンスもですが、歌詞の言葉数的に息継ぎが難しいので、ある意味、ボイメンの中で一番ハードな曲になっています。

好奇心が止まらない小林が“へそを曲げる”瞬間!?

小林豊 BOYS AND MEN インタビュー タウンワークマガジン
——カップリングの「がむしゃらロケンロー」については?

すごく自分たちのことを歌っていると感じるし、聴いてくれる人の応援歌になれば嬉しいです。チャレンジすることや努力の裏には、挫けることや苦しい面もあると思うんです。明るい曲なんですが、この曲には“その苦しいも楽しいに変えちゃおう”というポジティブさがあって、頑張るという気持ちを後押しして、心を晴れさせてくれるような力強さを感じていただけると思います。

——余談ですが、歌詞に“へそを曲げる”とありますが、小林さんがへそを曲げるのは、どんな時ですか?

僕、新しい場所とか土地に行くと、色んなものが見たいんです。でも移動の時間があるからダメって言われると、へそをまげますね(笑)。景色も見たいし、たとえばその土地のスーパーを見るだけでもいいんですよ。今の時期は、こういう食材が並んでいるとか。

——好奇心が止まらないですね。そして、もう1曲、沢田研二さんのヒット曲「TOKIO」が、「NAGOOOOOYA」(読み/ナゴーヤ)として収録されていますね。

とても有名な曲を、僕たち流にアレンジして歌わせていただけたのは、とてもすごいことだと思っています。

——地方ごとのバージョンも配信されていますが。

CDは名古屋バージョンなんですけど、地名を変えて47都道府県すべてのパターンを録りました。レコーディングは北海道から順番に録っていったんですけど、九州までなかなか辿りつかなくて(笑)。

——それを聴けばファンの方も一緒に日本横断できると!

はい! 僕たちの活動拠点は今でも名古屋ですけど、僕自身も出身は滋賀だったり、他県にも応援してくださっている方たちがいるので、それぞれの地名が入った曲にしたくて頑張りました。

バイト初日に倒れたのは、ただただ恥ずかしかった(笑)

小林豊 BOYS AND MEN インタビュー タウンワークマガジン
——では、ここからはバイト経験について伺っていきたいと思います。

僕、求人情報誌を見るのすごく好きなんです! “こんな仕事があるんだ”とか思いながら、ついつい見ちゃいますね。

——今までどんなバイトをしてきましたか?

16〜20歳くらいまでの間に、ハンバーグ、焼肉、ピザ、パスタ、オムライス、居酒屋、漫画喫茶、お好み焼きの8つですね。最初がハンバーグ屋さんなんですけど、そこが一番長いですね。

——選んだ理由は?

家から近かったのと友達も働いていたので。僕はその頃からパティシエになりたかったので、最初はケーキ屋さんで働きたかったんです。でも、ケーキ屋さんは朝早くから仕込みをするので、学生だと時間が合わなくて、だったら他の料理を勉強しようと思いました。

——初めてのバイト経験はどうでしたか?

キッチンだったんですけど最初は大変でした。初日から8時間の勤務だったんですけど“人ってこんなにずっと立ってられるの!?”って衝撃でしたね。あまりに慣れなくて、だんだん耳が聞こえなくなってきて、目の前が真っ暗になって……倒れました(笑)。少し休憩したら回復しましたけど。

——伝説を生みましたね(笑)

もう“ぶっ倒れるってなに!?”ってただただ恥ずかしかった(笑)。でも仕事自体は、仕込みも調理も楽しかったです。そこでは、メインの料理を作る間に、サイドメニューを作ったりする流れや効率を学びました。

——特に好きだった作業は?

お味噌汁に入れるネギを切ること。家だと、そこまで大量のネギを使わないけど、お店だとたくさん使うので“包丁の練習になる!”と思って。スピードがあがっていくのも楽しかったし“ラッキー!”って思っていました(笑)。

一度は夢を諦めかけたけど、友達とバイト先の仲間に救われました

小林豊 BOYS AND MEN インタビュー タウンワークマガジン
——とてもポジティブですね。ちなみに、バイト時代に印象に残る出会いはありましたか?

実は、最後に働いたお好み焼き屋でのバイトがなかったら、たぶん僕は今ここにはいないんです。専門学校で製菓衛生士免許を取得して、パティシエとしても働いていたんですけど、1回お店が合わなくて辞めて、夢を諦めかけて外にも出ず何もしない時期があったんです。

その時期に、友達がバイトをしているお店に“食べにおいでよ”って誘ってくれたので、一度ご飯を食べに行ったら心が癒されて、そのままそこでバイトをするようになりました。すごく親切にしてもらって、そこで働くうちに心も蘇ったんですけど、良くしてもらったからこそ“ここで甘えてちゃいけない”と思ったんです。

居心地が良すぎて、この優しさに甘えていたら、僕はもう成長しないと思って、環境を変えるために急遽、上京することにしました。

——それは芸能界を目指して?

芸能とパティシエの両方ですね。その友達は、ボイメンのライヴも観に来てくれるんですけど、“あそこからよくここまで来たなぁ”みたいな笑い話は今でもします。その時の思いとか感謝は、まだちゃんと伝えたことはないんですけど、すごく助けられた出来事でした。

——胸に響きますね。ちなみに、最初のバイト代は何に使ったか覚えていますか?

高校生の頃は通帳を母が持っていたので、バイトをしているにも関わらず自由に使えなくて、毎月お小遣いをもらっていました。しかもお小遣いといいつつ、自分で稼いだ通帳(バイト代)から引かれるというカオス(笑)。高校を卒業した後に、その通帳は取り戻しました!

——お金のためのバイトではなかったんですね。

そうですね。どちらかというとお金よりも新しい経験がしたかった。料理が学べるのも楽しかったし、オムライスのお店は、制服もお店自体もおしゃれでカッコ良かったし、パスタピザのお店で働いたおかげで、ピザも自分で作れるようになりました。

——飲食店以外の職種は、漫画喫茶だけですね。

はい。そこも友達に誘われてバイトをしたんですけど、僕はパソコンが苦手だったので、例えばお客さんから故障して動かないっていう苦情があっても“すいません”って言って席を移動してもらうことしか出来ず(笑)。でも、けっこう続きましたよ。そこはカレーを100円で提供しているところだったので、僕はずっとカレーを、コトコト煮込んでいました(笑)。

ボイメンは大丈夫だっていう根拠のない自信はずっとありました

小林豊 BOYS AND MEN インタビュー タウンワークマガジン
——結局は料理でしたね(笑)。そして仕事論についても少しお聞きしたいのですが、夢は叶うと思っていましたか?

最初は、芸能の仕事に就くのは難しいことだと思っていたけど、今の社長に出会って“夢に向かって頑張れ”という言葉をもらってからは、真剣に取り組むようになりました。徐々に応援してくれる人も増えていって、その一人一人がいてくれたことで、モチベーションを保つことができました。

——ボイメンとして活動するなかで、最高の瞬間というと?

ライヴですね。最近でいうと今年1月に行なった日本武道館は、応援してくれている人たちに直接感謝の気持ちを伝えることが出来ましたし、来られなかった人たちに対しては“逆に自分たちからちゃんと会いにいくぞ!”って改めて思いました。

——そのボイメンの優しさはどこから生まれるんでしょう?

みんなが“一人じゃ何も出来ない”って分かっているからだと思います。始めた当初は、真冬に公園で稽古をしたり、夜行バスでの移動とか、体力的に辛いことはあったけど、メンタル的には“なにくそ根性”があったし、このメンバーとなら絶対に大丈夫だっていう根拠のない自信はずっとありました。

——では最後に、仕事をするうえで気をつけていることを教えてください!

どんな時でも元気と笑顔を大切にすること。それは昔から心がけています。それと、人への気配りを忘れないこと。気をつけているつもりでも、慣れからくる甘えが出てきたりするので……。関わって下さる方たち皆さんが、楽しく仕事が出来る現場であれば、良い作品が生まれると思うので、その気持ちはこれからも忘れずにいたいと思います。

■Profile
小林豊(こばやしゆたか) 

1989年3月19日生まれ。滋賀県出身。高校卒業後に、専門学校で製菓衛生士免許を取得。滋賀と東京でパティシエとして働く。2010年には、東海エリア出身・在住の10人のメンバーで構成されたユニット「BOYS AND MEN」を結成。トレードマークである学ランを身に纏い、歌・ダンス・芝居だけでなくミュージカルなどもこなすエンターテイメント集団。小林は個人で『仮面ライダー鎧武/ガイム』にも出演するなど多方面で活躍中。グループとして第58回日本レコード大賞 新人賞を受賞。

編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:原 千夏

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