2024-01-01 22:35社会

金沢駅、天井から漏水=避難者「帰れるか不安」―能登半島地震

天井から水が漏れたJR金沢駅=1日午後、金沢市
天井から水が漏れたJR金沢駅=1日午後、金沢市

 震度5強の揺れを観測した金沢市では、JR金沢駅で天井から水漏れが発生した。床一面が水びたしとなり、駅の出入り口には規制線が張られた。「新幹線の復旧のめどは」「いつ入れるようになるのか」と駅員に問い合わせる姿も見られた。
 駅職員によると、地震直後に水漏れが発生し、天井などが落下する恐れもあったため、構内の乗客らを駅の外に誘導し、立ち入りを規制したという。
 同市の石川県庁内には自主的に避難してきた人に対し、毛布やおむつ、ミルクが配布された。毛布を受け取った医療従事者の女性(54)は、「寒いし床が硬いので、ありがたい。まさか自分たちがこんなことになるとは」と話した。友人らとは「お互いに大変だけど頑張ろうね」と声を掛け合っているという。
 避難してきた会社員の男性(40)は「棚などが倒れないように押さえていたが、上に載っていた物が落ち、怖かった。家に帰れるかどうか不安だ」と語った。
 県庁災害対策課では職員や自衛隊、消防など関係機関が電話やインターネットなどで収集した情報を、慌ただしくホワイトボードにまとめる姿が見られた。午後6時半からは災害対策会議が開かれたが、会議中にも緊急地震速報が鳴り響き、揺れで会議が一時中断する場面も。東京からオンラインで参加した馳浩知事は「人命最優先で対応をお願いしたい」と呼び掛けた。 
[時事通信社]

地震による被害情報収集に追われる石川県庁の職員ら=1日午後、金沢市
地震による被害情報収集に追われる石川県庁の職員ら=1日午後、金沢市

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