【胸キュンドラマの注目の悪役は沖縄出身ー嘉島陸、ゆいレール好きの少年が芸能界に戻った理由―】


この記事を書いた人 仲程 路恵
「小栗旬さんのように気配りのできる人になりたい」と語る嘉島陸=横浜市内

気配りできる役者に 嘉島陸 インタビュー

すらっとした体に力強い目が印象的な那覇市出身の俳優・嘉島陸(かしま・りく)。現在放送中のTBS系ドラマ「花のち晴れ~花男(はなだん) Next Season~」に出演している。嘉島は現在19歳。子役時代、多くのドラマに出演。2009年には少年が少年を殺すという悲劇的な事件を題材にした日本テレビ系ドラマ「アイシテル~海容~」で加害者の少年を演じ注目を浴びた。7年ぶりに俳優活動をすることになったきっかけなどを聞いた。 (聞き手・金城実倫)

―役者を始めたきっかけは。

「小学校に入る前、父の転勤で関東に引っ越した。街を歩いていたらよくスカウトされたので、親の勧めで大手シューズメーカーのモデルオーディションに応募し、グランプリをとった。その後、子役として芸能界に進んだ」

―子役の仕事はどうだったか。

「幼い頃から(沖縄にある)モノレールに乗るのが好きだったので、ドラマの撮影現場に行く時も電車を利用した。仕事をするというより、電車に乗れる楽しみが大きかった」

―「アイシテル―」では加害者役を演じた。どんな思いで演じたか。

 「違和感とかはなかった。(加害者の)役を演じるというのは子どもながらに理解していたが、言われた通りにするということで精いっぱいだった」

―沖縄へ帰り俳優活動をいったん休止した。

「親に『普通の生活もさせてあげたい』という気持ちがあった。あの頃は素直に親のことを聞いていたので抵抗なく役者をやめることができた」

―中学、高校でバスケットボールに打ち込み、高校ではキャプテンも務めた。

「中学1年の時、琉球ゴールデンキングスの試合を見た。会場の盛り上がりや選手のプレーを見て面白いと思い、高校までずっと熱中していた。インターハイで県ベスト4になった時は素直にうれしかった」

―今年3月、俳優活動を再開した理由は。

「バスケ部を引退して進路で悩んでいた。その時、フジテレビのドラマ『コード・ブルー』を見ていたら、心を動かされるシーンがあった。自分も人を感動させるような役をしてみたいと思い、以前から声を掛けられていた今の事務所にやってみたいとお願いした」

―「花のち晴れ―」では桃乃園学院の生徒会長・馳天馬(中川大志)を慕う副会長の近衛仁役として出演している。

「活動再開後すぐにドラマに出演できたことにとても感謝している。近衛役は第三者から見ればとても印象が悪い。自分なりに悪役ぶりを強く出し切った」

―どんな俳優を目指したいか。

「小栗旬さんのようになりたい。子役時代、1話だけドラマで共演した。撮影中に誕生日を迎えて、祝ってくれた。小栗さんみたいに共演者を大切にして、何事にも気配りできる役者を目指したい」

―最後に県民へメッセージを。

「応援してくれている沖縄の皆さんに感謝しながら、たくさんの感動を伝えられる役者になれるよう頑張りたい」

    ◇    ◇  

ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」は琉球放送で毎週火曜日午後10時から放送している。