阿佐海岸鉄道のDMV、1月20日から性能試験…初日は沿線住民へ限定公開

青・緑・赤の3両が導入される阿佐海岸鉄道のDMV。写真は赤のDMV-3号で「阿佐海岸維新」という愛称が付けられている。
  • 青・緑・赤の3両が導入される阿佐海岸鉄道のDMV。写真は赤のDMV-3号で「阿佐海岸維新」という愛称が付けられている。

軌道と道路の両方を走行する「デュアル・モード・ビークル」(Dual Mode Vehicle=DMV)の導入へ向け準備を進めている阿佐海岸鉄道は1月15日、DMVの性能試験を一般に公開すると発表した。

同鉄道では、2020年度中のDMV運行開始を予定していたが、1月7日には東京オリンピック・パラリンピックが開催されるまでを目途に開始するとして、導入スケジュールの変更を発表。1月19日に全線で走行確認を行ない、1月20~28日(前半)、1月31日~2月5日(後半)に性能試験を実施するとしている。

前半では走行時の安全性や乗り心地、後半では加減速性能が試験されることになっており、一般向けの公開は初日の1月20日に行なわれる。

公開箇所と公開時間は、阿波海南駅(9時40分~11時)、海部駅(11時20分~12時40分)、宍喰(ししくい)駅(13時50分~15時)、甲浦(かんのうら)駅(15時20分~16時20分)で、性能試験のほか、阿波海南駅と甲浦駅では鉄路と道路を切り換える際に使用する「モードチェンジ」と呼ばれる設備の試験、海部駅と宍喰駅では新設されたホームの通過試験、甲浦駅では坂道通過の試験も公開される。

なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参加対象は沿線の海陽町と東洋町の住民に限定される。

阿佐海岸鉄道ではこの性能試験を実施した後に習熟訓練を開始。国土交通省が性能試験の結果を評価する3回目の技術評価検討会を経て、安全性が確認された後に習熟訓練を終了し、営業運行へ移行したいとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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