TikTokクリエイター・けんご「けんご大賞」発表 【ベストオブけんご大賞】は『死にたがりの君に贈る物語』

TikTokクリエイター・けんご「けんご大賞」発表

 登録者数27万人(11月9日時点)のTikTokクリエイター・けんごが2021年に一番面白かった本を決める「けんご大賞」の受賞作が発表された。

 【ベストオブけんご大賞】に選ばれたのは綾崎隼の『死にたがりの君に贈る物語』(ポプラ社)。【けんご大賞】と【特別賞】の受賞作、受賞者のコメントは下記の通り。

けんご 書評 TikTok
撮影/森 清

受賞作・受賞者コメント

けんご 書評 TikTok
小説現代 2022 年 1 月・2 月合併号


【ベストオブけんご大賞】

○『死にたがりの君に贈る物語』(綾崎隼/ポプラ社)
■綾崎隼コメント
沢山の物語が溢れ、容易く埋もれてしまうこの時代に。 私を知らなかった方へ、この本を届けてくれたこと。 それが、決して【普通の出来事】ではないと、知っています。

【けんご大賞】

○『N』(道尾秀介/集英社)
■道尾秀介コメント
まったく違うメディアがこうして一つになれるのは嬉しいことです。 翼を選んで空を飛ぶか、手足を選んで陸を支配するかではなく、 協力し合ってスーバーマンのようなものを誕生させるのは、 僕も創作で目指している到達点の一つです。

○『オーラの発表会』(綿矢りさ/集英社)

○『君の顔では泣けない』(君嶋彼方/KADOKAWA)
■君嶋彼方コメント
「“若者の活字離れ”は絶対に間違っている」 僕が一番印象に残っているけんごさんの言葉です。 けんごさんはTikTokという新しい媒体で小説を紹介し続け、 多くの若者が本と出会う機会を作ってくれました。 そんな中、『君の顔では泣けない』が選ばれたのは本当に光栄で す。 このことをきっかけに、この作品が若い人を始めもっと多くの人々 に届き、そして何かを感じ、得られることを祈っております。 この度は本当にありがとうございました。

○『月曜日の抹茶カフェ』(青山美智子/宝島社)
■青山美智子コメント
けんご大賞という素敵な賞をいただき、とても嬉しく思っていま す。抹茶色の12ヵ月の物語に、さらにひとつ、フレッシュで鮮やか な色彩を与えていただいたような気持ちです。「縁」をテーマにし た小説『月曜日の抹茶カフェ』を通して、この本をお手に取ってく ださった方々と新たなご縁が繋がり広がっていくことを願ってやみ ません。どうもありがとうございました。

○『白鳥とコウモリ』(東野圭吾/幻冬舎)
■東野圭吾コメント
やった! けいご大賞とW受賞だ!

○『ばにらさま』(山本文緒/文藝春秋)

○『星を掬う』(町田そのこ/中央公論新社)
■町田そのこコメント
TikTokという新しい世界で物語を広めて頂き、ありがとうございます。 私が学生のころにこんなコンテンツがあれば、もっと読書が豊かになったのだろうな。

○『檸檬先生』(珠川こおり/講談社)
■珠川こおりコメント
新人賞受賞作で選ばれることになり、嬉しくてとてもドキドキしてます。 今回の受賞を機に、より多くの方々に届きますように。この度は、ありがとうございました!

○『夜行秘密』(カツセマサヒコ/双葉社)
■カツセマサヒココメント
「若い人が本を読まなくなった」と言われて久しいですが、けんごさんの情報発信への反応を見ていると、小説の世界はもっと多くの人に愛されていけると勇気をもらえます。この受賞をきっかけに、 自分の本からまた別の本へと、物語に興味を持つ方が増えたら 幸いです。

【特別賞】
○『白い薔薇の淵まで』(中山可穂/河出書房新社)
■中山可穂コメント
エロスとタナトス、愛と死がこの世のすべてである。 この小説を再び紙の本で読者に届けられることを嬉しく思います。 膨大な本の中からこの本を見つけてくださったけんごさん、ありがと うございます!

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