宿泊施設として生まれ変わった「宮地東小学校」のウェブサイト
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宿泊施設として生まれ変わった「宮地東小学校」のウェブサイト

 熊本県八代市で2016年8月1日、旧小学校校舎を改修した宿泊施設がオープンした。2014年3月に廃校になった八代市立宮地東小学校を、ビーブルーム(福岡市)が借り受け、宿泊施設としての機能を持たせるための改修工場を行って開業したものだ。団体専用の宿泊施設として運営する。

 オープンした宿泊施設の名称は「宮地東小学校」(公式サイト)。廃校となった小学校の名前をそのまま生かし、「タイムマシーン」をコンセプトにグラウンドや体育館、教室、給食室、音楽室などの小学校の姿もそのまま残していることが特徴だ。研修やセミナー、合宿、イベント、宴会などでの利用を想定しており、宿泊者は校舎のほか体育館やグラウンド、夏はプールも利用して、様々な活動をすることができる。食事は、事前申し込みを受けてバーベキュー食材や小学校の給食を模した食事(ミルメークや揚げパンなど)などを提供する。宿泊利用のほか日帰り利用にも対応する。宿泊定員は50人程度まで。素泊まりの利用料金は大人3000円、小学生以下1500円となっている。

小学校の外観と改修後の寝室(写真:八代市)
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小学校の外観と改修後の寝室(写真:八代市)
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小学校の外観と改修後の寝室(写真:八代市)
旧小学校の平面図(資料:八代市)
旧小学校の平面図(資料:八代市)
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宿泊施設のレイアウト(資料:ビーブルーム)
宿泊施設のレイアウト(資料:ビーブルーム)
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 旧宮地東小学校は1873年に設立、約140年の歴史を刻んだ小学校だ。八代市東町にあり、土地面積は約3510m2、校舎の面積は約853m2。八代市は2014年に、同小学校跡地の土地建物を有償または無償で貸し付け、事業者の負担で施設の改修など実施したうえで、跡地を利用した事業を行うという条件で運営事業者を募集。ビーブルームが運営事業者に選定された。当初は2016年5月にオープン予定だったが、熊本地震の影響を受けて8月に延期した。市とビーブルームとの契約期間は2015年7月8日から2018年3月31日まで。双方が合意した場合は延長する。土地建物の賃借料は、契約日から最初の1年間は無料で、2年目以降は月額15万円だ。