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2022年のオーストラリア人口増加率は1.9% 移住者受け入れ再開で14年ぶり高水準

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コロナ死者増え「自然増」は23%減

オーストラリアの人口増加率の推移(出典:オーストラリア統計局)

 オーストラリア統計局(ABS)は15日、2022年暦年(1月〜12月)の人口統計を発表した。これによると、22年12月31日時点の総人口は前年と比べて49万6,800人増えて2,626万8,400人となった。

 移民受け売れ再開を背景に、年間の人口増加率は1.93%となり、2008年(2.19%)以来14年ぶりの高水準を記録した。コロナ禍で低迷していた20年の0.43%、21年の0.55%から急拡大した。

 増えた人口のうち、同年の海外からの移住者数(61万9,600万人)から、海外への移住者数(23万2,600人)を引いた移住者の純増数は38万7,000人だった。コロナ禍後に海外からの移住者受け入れを再開したため、純増数は前の年と比べて38万1,000人急増した。

 また、出生者数が30万700人と4.6%減少し、死者数が19万900人と11.1%増加した結果、出生者数から死者数の差による「自然増減」は10万9,800人のプラスとなったが、前年から23.4%減少した。ABSは「コロナによる死者数の増加と自然増の減少の主な要因となった」と分析している。

 人口が減少している日本や韓国、中国などと比較すると、オーストラリアは高水準の人口増加を続けている。ただ、人口増加をけん引しているのは、海外からの移民の受け入れだ。1人の女性が生涯に生む子どもの数は1.7(21年=ABS)と先進国の中では比較的高いものの、理論的に自然増だけで人口を維持できる2.0を下回る。オーストラリアも先進国共通の少子高齢化とは無縁ではない。

■ソース

National, state and territory population(Australian Bureau of Statistics)





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