自民党の高野光二郎参議院議員が秘書を殴打して流血させた問題で、殴られた元秘書が、テレビ高知の取材に応じ、「鼻血が出た後ももう一度殴られた」と証言しました。高野議員は14日、国会内で記者団に対し「複数回の暴行はない」と説明していました。

徳島・高知選挙区選出の自民党・高野光二郎参議院議員は、2022年の末、高知市の居酒屋で秘書を殴打し、鼻から流血させていたことが、テレビ高知の取材で明らかになり、14日、国会内で「気合を入れる意図で胸のあたりをポンとたたくつもりが、鼻に当たってしまった」と陳謝しました。

▼高野光二郎参議院議員「私の左隣におって、ちゃんとやろうぜっていう感じです」

高野議員は秘書が流血した後、おしぼりで血をぬぐったと説明しました。

▼高野光二郎参議院議員「私、救急救命の講習を受けておりまして、鼻だけに限らずですね、いろんな止血方法とか、骨折に至った際の介助方法を知っております。そういった意味で鼻血が出たときにですね、こうやって上向いて、こうやってつまんで20秒ぐらいおったら止まるからという感じで掴んだっていうのがあります」

この秘書はその後、事務所を退職。15日、テレビ高知の取材に応じました。

▼元秘書の証言
「個人間で解決したいという思いだったが、きのうの会見で認識に違いがあったので残念に思い、取材を受けることにした」
「鼻血の応急措置をしたあとも、高野議員の話が続いた。血が止まったころに高野議員の方に顔を向けると、再び、口のあたりを殴られた」

高野議員はきのうの説明の中で、次のように述べていました。

――複数回暴行があったということは?(記者)

▼高野光二郎議員「ないです。一緒にいた秘書2人の証言ができていますんで」