元PKO隊員「平和の種になりたい」 カンボジアで地雷処理10年

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松山市内で開いた10周年の活動報告会。高山さん(右)は無料通話アプリでタサエンの子どもたちを紹介した=松山市三番町6で2021年12月18日、松倉展人撮影
松山市内で開いた10周年の活動報告会。高山さん(右)は無料通話アプリでタサエンの子どもたちを紹介した=松山市三番町6で2021年12月18日、松倉展人撮影

 内戦後のカンボジアで地雷処理を続けながら復興を支援する松山市の認定NPO「国際地雷処理・地域復興支援の会」は今年、活動10周年を迎えた。会は10年間の歩みを冊子「平和の種になりたい」にまとめ、10周年の活動報告会を同市で開いた。元自衛官の高山良二理事長兼現地代表(74)は「あと20年、94歳まで活動を続けたい」。地雷畑から自立復興の村へ。平和構築への闘志を燃やし続ける。

 高山さんは地雷・不発弾処理の専門家。日本が初めて国連平和維持活動(PKO)を展開した1992~93年のカンボジアでは施設大隊長補佐として600人を率いた。全員が無事帰国し、「派遣成功」との評価もあったが、「もう一度カンボジアへ行きたい」との思いは残った。90年代初めまで、20年以上続いた内戦で、同国に埋められた地雷は推定400万~600万個。「経験を生かせるのは、むしろこれからだ」。2002年、…

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