パキスタンのカーン博士死去 85歳、「核開発の父」 現地報道

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A・Q・カーン博士
A・Q・カーン博士

 パキスタンの「核開発の父」と呼ばれるアブドルカディル・カーン博士が10日、首都イスラマバードの病院で死去した。85歳だった。8月には新型コロナウイルスに感染するなど、最近は体調不良が伝えられていた。カーン氏は、1998年にイスラム圏で初となる核実験を成功に導いた。カーン氏を巡っては2004年、北朝鮮やイラン、リビアに核技術を流出させていたことが発覚。世界規模の「核の闇市場」を構築したとされる。

 カーン氏はパキスタンで英雄視されており、AP通信によるとこの日、イスラマバードのモスク(イスラム礼拝所)で国葬が営まれ、街には半旗が掲げられた。

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