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「映画文化の危機」 コロナでミニシアター閉館相次ぐ 深刻な資金難

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閉館を間近に控えたミニシアター「アップリンク渋谷」。「日本一小さな映画館」の愛称でファンから親しまれた=東京都渋谷区で2021年5月11日、遠藤大志撮影
閉館を間近に控えたミニシアター「アップリンク渋谷」。「日本一小さな映画館」の愛称でファンから親しまれた=東京都渋谷区で2021年5月11日、遠藤大志撮影

 新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が31日まで延長された東京都で、多様な映画を上映する小規模映画館(ミニシアター)が苦境に立たされている。都による休業の要請や協力依頼が続き、深刻な資金難に直面しているためだ。閉館を余儀なくされる映画館もあり、関係者は公的な支援を強く求めている。

 「休業依頼の根拠が分からない。映画館はほかの施設とどう違うのか」。東京・渋谷のミニシアター「ユーロスペース」の北條誠人支配人(59)は宣言の延長に伴う措置の分かりづらさにため息をついた。

 都は床面積1000平方メートル超の映画館に休業を要請し、1000平方メートル以下の場合は休業の協力を依頼した。いずれも政府より厳しい、都独自の措置だ。ミニシアターは客席数200~300程度で、大半が後者に分類されるとみられる。一方で劇場や演芸場は宣言の延長に伴い、政府の方針に沿って措置が緩和され、「無観客開催」要請から営業時間短縮などの要請となった。

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