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【北京・石原聖、バンコク西脇真一】中国の習近平国家主席は20日、北京の人民大会堂でフィリピンのドゥテルテ大統領と会談した。南シナ海問題では、解決に向けた2国間協議を再開することで一致した。中国の権益主張を退けた7月の仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決を棚上げした形だ。仲裁判決を勝ち取った当事国のフィリピンが中国との対話路線に戻ることになれば、判決順守を中国に強く求めてきた日本や米国には打撃となりそうだ。
南シナ海問題を巡る仲裁判決後、両当事国のトップが会談するのは初めて。中国外務省によると、習氏は南シナ海問題について「(中比)双方は2国間協議によって意見の相違を適切に制御してきた」と指摘。その上で「意見の一致が難しいことは一時的に棚上げしてもいい」と提案した。国際社会から批判が続出しているフィリピンの強硬な麻薬対策への支持も表明した。これに対し、ドゥテルテ氏は「国際、地域問題で中国と密接に調整、…
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