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【大宮競輪・ルーキーシリーズ】芸能界から輪界へ 異色のキャリアを持つ安彦統賀「競輪は奥深い」

2022/06/10(金) 16:30 0 7

4月から6月にかけて全4戦行われる「競輪ルーキーシリーズ2022」は、11日から大宮競輪場で第4戦が始まる。12R予選1に出場する安彦統賀(あびこむねよし)に話を聞いた。(取材・netkeirin編集部) 。
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地元バンクで期待のかかる安彦統賀

 平原康多ら多くの競輪選手が在籍した名門川越工業高校出身の安彦は日体大へ進学。その大学時代の先輩たちと仲が良いそうで、「熊本松岡辰泰さんとはよく連絡取っていますよ。内容はちょっと言えないです(笑)。あとは同じ埼玉の桑名僚也さん。よく一緒に練習もしています」と、すでにプロの世界へ飛び込んだ先輩たちからアドバイスをもらっているそうだ。

 もともと大学時代は中距離中心だったが、「小林泰正さん、それこそ橋本英也さんとか、中距離のスペシャリストでも競輪選手として活躍できるんだ」と思い、プロ入りの道を決意した。

 師匠は99年のKEIRINグランプリを優勝した太田真一。「よく師匠は怖くないですか? と聞かれるのですが、全然そんなことなくて(笑)。もともと(師匠の息子・)龍希が高校のときの2つ下で、当時から師匠のことをよく知っていたのもあって、昔から優しい印象しかなかったです」と、師匠とのつながりを語ってくれた。

 課題は明確で、「組み立ては悪くないですが、前に踏み込む時に力みが出て、ノッキングしてしまうことがありました。そこが課題ですね。だから松戸(のルーキーシリーズ)での結果には満足はしていないです。アマチュア時代は中距離を乗ってきたので、地脚はあるほうだと思ってますがトップスピードが物足りない。大宮は高校時代から乗ってきた走り慣れたバンクなので地の利を活かして頑張りますよ」

 そんな安彦の経歴は異色だ。

「小学校高学年まで子役タレントとして活動していました。友人に誘われて活動していたと思います。当時の記憶はあまり覚えていないですけれど(笑)。唐沢寿明さん主演の映画『20世紀少年』に出演したのは覚えています。子どもながらに台詞を覚えていたりしてましたね(笑)」

 歳を重ねていくうちに役者よりも自転車熱が高まっていき、「中学に入って“ロードバイクが欲しい”と親にお願いして。そこからは自転車ひと筋です。プロの競輪選手になったからにはGIを獲りたいです。タイムが出る人が強いわけではないですし、技術がないと勝てません。競輪の魅力ですか? そうですね“奥深さ”です」

 芸能界から輪界へ。競輪の奥深さに魅了された安彦統賀の描く未来をこれからも追いかけていきたい。

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