ネットフリックス、四半期契約者が予想上回る900万人増 米英仏で値上げ

ネットフリックス、四半期契約者が予想上回る900万人増 米英仏で値上げ
米ネットフリックスは、第3・四半期の契約者数が全世界で900万人増加したと発表した。昨年4月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic/File Photo)
[ロサンゼルス 18日 ロイター] - 米動画配信サービス大手ネットフリックス(NFLX.O), opens new tabは18日、第3・四半期の契約者数が全世界で約900万人増加したと発表した。市場予想は約600万人増だった。さらに、米国や英国、フランスで月額料金を一部値上げする方針を示した。
第3・四半期の契約者増加は新型コロナウイルス禍で急増した2020年第2・四半期以来の大きさとなった。
引け後の時間外取引で、ネットフリックスの株価は13%急伸した。
米国では広告なしのプレミアムプランが月額3ドル、ベーシックプランが同2ドルそれぞれ引き上げられる。英国のベーシックプランは同1ポンド、フランスのベーシックプランも同2ユーロそれぞれ上昇する。
合わせて発表した第3・四半期決算は、売上高が85億4200万ドルと、市場予想とおおむね一致。1株当たり利益は3.73ドルで、市場予想の3.49ドルを上回った。
第4・四半期の売上高見通しは86億9000万ドルで、アナリスト予想の87億7000万ドルをやや下回った。
9月末時点の全世界の契約者総数は2億4700万人に達した。欧州・中東・アフリカで約400万人増加。米国外の契約者は7割超に達している。
契約者の伸びをけん引したのは米国外で制作された作品で、ネットフリックスは人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の実写化版が世界的にヒットしたことなどを挙げた。
PPフォーサイトのアナリスト、パオロ・ペスカトーレ氏は、アカウント共有の取り締まりや広告付きプランの展開が業績押し上げに寄与しているとし、ネットフリックスの「最近の取り組みは全て正しい方向に向かっている」と述べた。
ネットフリックスはまた、ハリウッドでのストライキを踏まえ、コンテンツへの投資計画を修正。ストが「近い将来に」和解に至るという想定で、23年のコンテンツ関連の投資を約130億ドルと見込んだ。従来見通しは170億ドルだった。

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