NY外為市場=ドル101円台前半で一時4カ月半ぶり高値、ユーロ/円は4年ぶり高値
[ニューヨーク 22日 ロイター] - ドル/円 終値 101.26/27 始値 101.11/12 前営業日終値 101.16/17 ユーロ/ドル 終値 1.3555/58 始値 1.3515/18 前営業日終値 1.3479/81 22日終盤のニューヨーク外為市場ではドルが対円で一時4カ月半ぶりの高値をつけ た。日銀の緩和政策が当面続くとの見方や、日経平均が が半年ぶりの高値となっ たことなどがドル買いにつながった。 ユーロは対円で4年ぶり高値を記録したほか対ドルでも続伸。11月のIFO独業況 指数が予想を上回ったことが追い風となった。 ドル/円 は一時101.35円まで上昇した。ロイターのデータによると終盤 は0.2%高の101.28円。 ペコラ・キャピタルのマネジングディレクター、アーロン・スミス氏は「ドル/円相 場は重要な局面にある」と指摘し「101─102円をつけられなければ100円を割り 込み、再び97円から100円の間で300ピップのレンジで推移する可能性がある」と 述べた。その上で来年は円が一段安となる公算が大きいとの見方を示した。 ユーロ/円 は0.7%高の137.28円。一時137.32円まで上昇し 2009年10月以来の高値をつけた。 ユーロ/ドル は0.5%高の1.3548ドル。 ケンブリッジ・マーカンタイル・グループのシニア為替トレーダー、スコット・スミ ス氏は「堅調なIFO指数を受けて市場参加者が朝方ユーロ買いポジションを積み増した ことから、ユーロ/ドルは1.3500ドルを上抜けた」と語った。 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がマイナス金利の導入に消極的な立場を示した こともユーロの支援材料となった。 一方、ユーロ圏はデフレ圧力に直面しているとのECBのプラート専務理事の発言に は反応薄だった。 また米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁や米アトランタ地区連銀のロックハ ート総裁が12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和縮小について討議する との見方を示したが、ドル買い要因にはならなかった。市場関係者からはすでに織り込み 済みとの指摘が聞かれた。
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