ツイッターの閲覧制限、新ＣＥＯによる広告強化の妨げに＝専門家
７月３日、ツイッター運営会社のイーロン・マスク会長（写真）が、利用者が１日に閲覧できる投稿数を一時的に制限したことについて、マーケティング専門家らはリンダ・ヤッカリーノ新最高経営責任者（ＣＥＯ）による広告事業立て直しの取り組みに支障が出る可能性を指摘する。写真はパリで６月撮影（２０２３年 ロイター／Gonzalo Fuentes）
［３日 ロイター］ - ツイッター運営会社のイーロン・マスク会長が、利用者が１日に閲覧できる投稿数を一時的に制限したことについて、マーケティング専門家らはリンダ・ヤッカリーノ新最高経営責任者（ＣＥＯ）による広告事業立て直しの取り組みに支障が出る可能性を指摘する。
マスク氏は１日、閲覧制限は「極端な水準のデータスクレーピング（プログラムを使ってデータを集める手法）やシステム操作に対応するため」と説明した。
英紙フィナンシャル・タイムズ（ＦＴ）は先週、ＣＥＯに先月就任したヤッカリーノ氏がマスク氏の買収後にツイッターを離れた広告主との関係修復に取り組んでいると報じていた。
調査会社フォレスターのマイク・プルー氏は２日、マスク氏がもたらした混乱に動揺している利用者や広告主にとって閲覧制限は「非常に悪い」と指摘。「ヤッカリーノ氏が埋め合わせるべき広告主からの信頼喪失がむしろ大きくなった」と述べた。
インサイダー・インテリジェンスの主席アナリスト、ジャスミン・エンバーグ氏は、閲覧数制限が広告事業に「壊滅的」影響を与える可能性があると指摘。「広告主に戻るよう説得するのは既に困難だったが、状況が少しも改善しないのは確かだ」と述べた。
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