米株反発しダウ・S&P500が最高値、エネルギー株は下落

米株反発しダウ・S&P500が最高値、エネルギー株は下落
5月10日、米国株式市場は反発。ダウとS&P500が終値で過去最高値を更新した。グーグルなどハイテク株が買われ、エネルギー株の下落を相殺した。写真は8日、ニューヨーク証券取引所で撮影(2013年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 10日 ロイター] 10日の米国株式市場は反発。ダウとS&P500が終値で過去最高値を更新した。グーグルなどハイテク株が買われ、エネルギー株の下落を相殺した。
この日はほぼ横ばいでの取引が続いたが、終盤にかけて買いが優勢となった。
グーグルが1%高で、ナスダックやS&P500の上げを主導。
ドル/円が4年半ぶり高値をつけるなか、原油先物が値下がりし、エネルギー株指数<.SPNY>は0.5%下落。エクソンモービルは1%安となった。
ダウ工業株30種<.DJI>は35.87ドル(0.24%)高の1万5118.49ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は27.41ポイント(0.80%)高の3436.58。
S&P総合500種<.SPX>は7.03ポイント(0.43%)高の1633.70。
週間ではダウが1%高、S&Pが1.2%高。ナスダックは1.7%上昇した。
米株式相場は連邦準備理事会(FRB)の緩和政策や一部の好決算を背景に上昇してきたが、アナリストの間では、新たな強材料がなければ上昇は失速する可能性があるとの見方が出ている。
カルバート・インベストメント・マネジメントの最高投資責任者ナタリー・トルーナウ氏は「上昇を持続させる明るい材料は多くない」とし、「目先、現在の水準を維持することは難しい」と指摘。米政府の歳出削減が短期的に米経済を圧迫する可能性があるとの見方を示した。
オンライン旅行代理店大手プライスライン・ドット・コムは3.9%高。前日発表した決算が予想を上回ったことを好感した。
テスラ・モーターズも10.6%急伸。前日は24.4%上昇していた。今週発表した決算が市場予想を大きく上回ったことで、ショートカバーの動きが広がっている。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値         15118.49(+35.87)
前営業日終値    15082.62(‐22.50)
ナスダック総合<.IXIC>
終値          3436.58(+27.41)
前営業日終値     3409.17(‐ 4.10)
S&P総合500種<.SPX>
終値          1633.70(+ 7.03)
前営業日終値     1626.67(‐ 6.02)

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab