日経平均は続伸、4年9カ月ぶりに1万3500円台回復

日経平均は続伸、4年9カ月ぶりに1万3500円台回復
4月11日、東京株式市場で日経平均は大幅続伸。2008年7月24日以来約4年9カ月ぶりに1万3500円台を回復し高値引けとなった。写真は東京証券取引所。2009年12月撮影(2013年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 11日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は大幅続伸。2008年7月24日以来約4年9カ月ぶりに1万3500円台を回復し高値引けとなった。為替市場で1ドル100円目前と円安に振れる中、海外勢による旺盛な日本株買いが継続。輸出関連や金融など主力株を中心に幅広く買われた。TOPIXも連日で年初来高値を更新した。
米国株市場でダウとS&Pが過去最高値を更新し、世界の主要株価が再び上昇傾向を強める中で、リスク資産への資金流入が続いている。円安を背景にした業績上振れ期待からトヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、東芝<6502.T>、日立製作所<6501.T>、三菱重工業<7011.T>などの主力株が相次いで年初来高値を更新。国内でのリコールが伝わったトヨタは悪材料を飲み込んで堅調さを維持するなど、需給の良さを印象づけた。
TOPIXコア30が引き続き堅調で、時価総額上位銘柄がけん引。市場では「海外勢の買いが旺盛で、セクターというよりはバスケットで買うという状況」(野村証券・エクイティ・マーケットアナリストの佐藤雅彦氏)との声が聞かれた。
財務省が発表した3月31日─4月6日の対内株式投資は8686億円の資本流入超。寄り付き前の外資系証券6社経由の注文状況は26営業日連続の買い越し観測となり、市場環境は安定している。「高値警戒感があり北朝鮮リスクは残るが、基本的に市場エネルギーは強く、売って相場の強さを知るという情勢になっている」(SMBC日興証券・株式調査部部長の西広市氏)との指摘があった。出遅れたセクターも引き続き物色された。
あすのオプションSQ(特別清算指数)算出を控え権利行使価格1万3500円が意識されている。
個別銘柄では、シャープ<6753.T>が急伸。2012年10月─13年3月期(下期)の連結営業損益が200億円強の黒字(前年同期は711億円の赤字)となったようだと11日付日本経済新聞が報じたことが材料視された。一方で、ローソン<2651.T>は大幅安。14年2月期の連結営業利益見通しが事前のアナリスト予想を下回ったことが嫌気された。
東証1部騰落数は、値上がり1125銘柄に対し、値下がりが480銘柄、変わらずが108銘柄だった。
日経平均<.N225> TOPIX<.TOPX>
終値      13549.16 +261.03 終値       1147.29 +26.25
寄り付き    13444.95 寄り付き     1133.72
安値/高値   13384.11─13549.16 安値/高値    1133.22─1147.29
東証出来高(万株) 514844 東証売買代金 39802.89

億円

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