米株市場は上昇、S&P総合500種が終値ベースの過去最高値

米株市場は上昇、S&P総合500種が終値ベースの過去最高値
3月28日、米国株式市場は上昇し、S&P総合500種が終値ベースの過去最高値をつけた。ニューヨーク証券取引所で撮影(2013年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 28日 ロイター] 28日の米国株式市場は上昇し、S&P総合500種が終値ベースの過去最高値をつけた。ダウ工業株30種も最高値を更新した。
ダウ工業株30種<.DJI>の終値は52.38ドル(0.36%)高の1万4578.54ドル。一時1万4585.10ドルまで上昇し、日中取引ベースでも過去最高値をつけた。
ナスダック総合指数<.IXIC>は11.00ポイント(0.34%)高の3267.52。
S&P総合500種<.SPX>は6.34ポイント(0.41%)高の1569.19。これまでの終値ベースの過去最高値は2007年10月9日に記録した1565.15だった。
29日はグッドフライデーで米国市場は休場となる。
週足ではダウが0.4%、S&P総合500種が0.8%、ナスダックが0.6%それぞれ上昇した。
月間ベースではダウが3.7%、S&P総合500種が3.6%、ナスダックが3.4%上昇。S&P総合500種は5カ月連続で上昇した。
第1・四半期全体の上昇率はダウが11.3%、S&P総合500種は10%、ナスダックが8.2%となった。
キー・プライベート・バンクの首席投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は、今四半期は昨年の多くの懸念事項が後退し、きょうの最高値更新はその最後にふさわしいとしたうえで「まだ完全に終わっていない問題に対して、投資家はこれからより現実的な見方をする可能性がある。ある程度慎重になった方がいいだろう」と指摘。数カ月後のキプロス情勢はまだ分からないと述べた。
ブラックベリーは0.8%安。新機種「Z10」の需要好調で、この日発表した第4・四半期決算が予想外の増益となった。
天然ガス大手の米チェサピーク・エナジーは0.6%安。関係筋によると、4月1日付で辞任するオーブリー・マクレンドン最高経営責任者(CEO)の後任が同日までに決まらない公算が大きい。
JPモルガン・チェースは0.6%安。カリフォルニアの年金基金オペレーティング・エンジニアズ・ペンショントラストが破たん前のリーマン・ブラザーズへの投資は誤った資金運用だったとして2009年にJPモルガンを提訴した問題で、マンハッタン地方裁判所の判事は27日、訴えを棄却するよう求めていたJPモルガンの要求を退けた。
メトロPCSは3.5%高。同社の株主は、ドイツ・テレコム傘下のTモバイルとメトロPCSの合併を阻止するため28日、マンハッタン連邦地裁に提訴した。ドイツ・テレコムは2社の合併を目指し、メトロPCS株主の支持固めを急いでいた。
ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約 58億株と、今年の1日平均の約64億株を下回った。
騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所が約8対5。ナスダックは約14対11となった。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値       14578.54(+52.38)
前営業日終値    14526.16(‐33.49)
ナスダック総合<.IXIC>
終値       3267.52(+11.00)
前営業日終値    3256.52(+ 4.04)
S&P総合500種<.SPX>
終値       1569.19(+6.34)
前営業日終値    1562.85(‐0.92)
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